挑戦

15日Jr選手権開幕、相手は対抗戦初戦と同じ筑波大。開始6分に先制トライを奪われると更にマイボール
ラインアウトを6回連続で獲得失敗。相手のセットプレーでの絡みの巧さを称えつつも試合前の決め事が
しっかり守れていたので慌てる事はなかったとFL佐藤真吾主将は振り返ります。

「ディフェンスに関してはヨコ(との連携)も切れず、アタックに関してはしっかりコンパクトに
一人一人がゲインラインの攻防で前に出られていたので、前半の最初の方でミスも続いたのですけど、
慌てる事なく、今までやってきた事を(出して)しっかり手固くいけたかなと思います。」

カウンターアタックから活路を見出して前半18分、28分と連続トライで逆転に成功するとセットプレーが
落ち着いた前半終了間際にはフェーズを重ねに重ねて最後はWTB桑山聖生選手が左隅にトライ。

「昔では見られなかった何十フェーズも続いてトライを取るような…我慢し続けてトライを取れたのは
自信になったかなと思います。」

チームのキーワードになりつつある「我慢」について、AチームのみならずBチームにも根付きつつある
状況に佐藤真吾主将は言葉に力を込めます。

「みんな我慢がよく出来ていると思います。ディフェンスに関してはマストスリー…3人でしっかり
ディフェンスするとずっと言い続けています。もっと強い相手になった時にどれだけ通用するか
分からないので、もっともっとスタンダードを上げていきたいと思っています。」

試合を戦うフィフティーンを取り巻く環境も変化。得点板係やボール係を4年生が務め、円陣の傍らに目を
移すとウォーターボーイとしてAチームメンバーの齋藤直人選手、柴田徹選手の姿も。

「春、僕が怪我している時も僕がウォーターやったりとか、(副将・西田)強平がウォーターやったりとか
そういうのは今年のチームの色なのかなと思います。僕らとしても直人が(ウォーターに)入ったりと
いうのはやっぱり試合中のコミュニケーションもやりやすいですし、直人とか徹が思ったことをいっぱい
喋ってくれています。」

この日はBチームに続いて、Cチームも66-5で完勝。一丸となって戦う中で進むチームの底上げに佐藤真吾
主将も手応えを感じます。

「手応えはありますね。久しぶりに(Aチームも含めて)3タテしたのも珍しいですし、強い時のワセダは
BCチームが強いと言うのが僕のイメージにあります。片鱗というか、少しずつそういう形が見えているのは
嬉しいことです。」

「Jr選手権のほぼ事実上の決勝」(佐藤真吾主将)と位置づけていた一戦を終えて、Jr選手権や練習試合と
試合数こそ多く残されているもののFL佐藤真吾主将は、試合後BCチームメンバーに対して危機感を伝えます。

「ここからアピールする場がBCの選手は少なくなる。本当に一回一回のAチームとの練習でのクオリティ、
どれだけ激しく出来るかだとかが大切。(それが)BのメンバーがAチームに上がることにも繋がるし、
結果としてチーム力が総合的に上がる。」

対抗戦開幕戦(9日、筑波大戦)から1週間、アカクロを目指す部員達の挑戦もまた快勝から始まりました。
【鳥越裕貴】



前半、タックルをかわしてラインブレイク、チャンスを広げるFL佐藤真吾主将。後半には2トライを返される
など課題も。「ディフェンスでモールで行かれた部分は、答えは分かっています。入るべき人が入らなかった
とか、細かいミスがリザーブが入ってから起こってしまったのは良く無かったです。あとプレッシャーも…
ディフェンスに入った後のレッグドライブもちょっと弱かったです。」

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