四年

29日、Jr選手権第2戦。敵地・法政大に乗り込んでの雨中の一戦は攻守に相手を圧倒、68-0で完勝します。
ディフェンスでは4年生CTB伊藤大貴選手、SH貝塚陸選手らがビッグヒットで相手を押し戻して再三の
ターンオーバー、相手の攻撃を完全に封じ込めます。

「雨だったという事もあって相手のアタックもやりづらかったと思うのですけど、そこでしっかりと
自分たちが仕掛けて前に出て、ターンオーバーできていたので、そういった意味では非常に良かったと
思います。」(ゲームキャプテン・FL西田強平副将)

ミーティングを通して自分達を見つめ直し、設定したテーマは”世界一速いポジショニング”−。

「ポジショニングの速さを磨きあげたいと思っています。自分自身を含めて歩いている選手がちらほら
いたり…。(ボールに)自分が関係ない時にいかに次のセットをしているかというところを考えたら、
まだまだ修正点は多いので、もっと磨き上げたいと思います。」

ディフェンスからの切り返しに加えて、効果的なハイパント、優位に立ったセットプレーなどの要素が
重なり、一方的にゲームを支配。後半42分には自陣からWTB桑山聖生選手が突破口を開くとFW、BK
一体となった鮮やかな攻撃を披露、次々に選手が走り込み、最後はフリーとなったCTB伊藤大貴選手が
ダメ押しトライをあげます。

「常に全員がオプションになって攻めようという意識があったおかげで、最後みたいなトライも取れたと
思います。」

チームで取った全10トライはいずれも異なるプレーヤーが記録したもの、全員オプションの意識が結果にも
表れます。後半20分過ぎから途中出場の4年生、CTBフリン勝音選手、HO鷲野孝成選手、SH堀越友太選手が
次々とインゴールへ、短い出場時間の中でそれぞれに最上級生が見せ場を作ります。

「Bチームは4年生が多くて、4年生同士で話し合いをすることも多いです。今日の試合中とかでも引っ張って
くれるのでありがたい存在ですし、4年生が多い分、ラストイヤーということで体を張ってやろうというヤツが
多いと思うので、それはBCチームの元気の良さに繋がっていると思います。」

練習中のセッションの合間にも4年生が意識するポイントを発信するなど、グラウンド内外で4年生が牽引する
今年のチーム。勿論、下級生が多いAチームの現状を黙って受け入れるわけにはいきません。

「各々、自分と同じポジションのヤツを意識して試合に出ていますし、決してBチームのこの試合の勝利に満足
しているのではなくて、もっといいパフォーマンスをして上がってやろうと言う空気があります。それがBチームが
強くなっている要因の一つだと思います。」

対抗戦が開幕し、試合の度にウォーターボーイとしてピッチに立つFL西田強平副将。チームを支えつつも一番
近くでアカクロジャージを見ている分、逆に悔しさがあると話します。

「ウォーターから試合を見ていてもやっぱり楽しくない。自分が出なきゃいけないなとウォーターをしながらも
感じています。それが原動力ではないですけど、やってやろうという気持ちにはなっています。自分はもう限られた
チャンスをものにするしかないと思っているので、日頃の練習からアピール出来る様に頑張っていきたいと思います。」

西田強平副将らBチーム4年生のAチーム入りをかけた戦いが今日も上井草で続いています。【鳥越裕貴】



前半31分、空いたスペースを見逃さずに突いてトライをあげるゲームキャプテン・FL西田強平副将。
「全員オプションという意味では積極的にボールをもらいにいく意識が必要だと思うので、トライに繋がったのは
良かったです。チームとしては途中、4年生がノックオンしてしまったシーンが多くて…。そういったところは
もっと大差に繋げるために改善していかなければならないところと思っています。」

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