快走

13日、Jr選手権・専修大戦。28-35で迎えた後半12分から自身4連続トライで試合をひっくり返す大活躍を
見せたのが2年生WTB安部勇佑選手。

「前半のディフェンスで2本ミスしてしまって、それをどうにか取り返そうと後半はディフェンスから
前に出て…とやった結果、ボールが回ってきて良い形で取れたかなと思います。」

後半12分には一旦内側に切り込んで、相手の足を止めてから大外勝負。後半17分には中盤でのラインアウト
モールからブラインドサイドに回り込み、タッチライン際を抜け出して独走トライをあげます。

「1本目は、長井さん(コーチ)から教えてもらっている『外側の勝負』に最近ずっと拘っていて、良い
コースを走れたかなと思います。2本目は、判断で2対1が出来ると思って(回り込みました)。(SH貝塚)
陸さんもそこを見て下さり、うまく放ってくれたのでトライが取れたかなと思います。」

ハンドオフ、スピード、タックルを振り落とす力強さと4トライの中で個人技でいくつも見せ場を作りながらも、
自身の中でベストトライとして振り返るのが後半28分、CTB船越明義選手のゴロパントをゴールライン目前で
拾い上げて奪ったトライ。

「裏のスペースがしっかり見えてコールが出せました。Aチームはもっと展開が速いですし、その中で判断して
いく事がまだまだ出来ていなくて課題だと思っています。しっかり前を見てコールを出せたのが自分の中で
良かったと思いますし、次に繋げていきたいです。」

春シーズンはAチームも経験、その中で課題として感じていた判断力、コーリングの部分で結果に繋がったシーンに
手応えを感じます。試合終盤にはタックルに捕まりながらもレッグドライブでゴールライン目前まで迫るなど、
165cmと小柄ながら力強いランも披露。

「1ヶ月ほど前からずっと体幹を鍛えています。上半身と下半身がバラバラだなと自分でも思っていて、改善する
ために始めました。それが繋がったのかは分からないですけど、関係していればいいなと思います。」

目標とする選手はウェールズのFBリー・ハーフペニー。決して大きな体ではないにも関わらず、10年近く第一線で
活躍する姿に自らの理想を重ねます。

「あまり背も大きくなくて、足もそんなに速いという訳ではないのですけど、判断力だったり、運動量だったり、
ハードワークのところが素晴らしいと思うので、自分の目指すところかなと思っています。」

才能豊かな選手の多いBK陣の一角を狙う中で、アピールポイントはディフェンス力。

「今日ダメだったディフェンスのところ…本来はもっとアピールしていかないといけないと思いますし、アタックでは
レッグドライブでしっかりゲインを切っていくというのは前提です。もっとディフェンスを強化してイッコイッコの
タックルでターンオーバーしてチャンスに変えられるように。」

勝負強さを見せ付けた4トライにも驕る事なく、ディフェンスからAチーム返り咲きを狙います。【鳥越裕貴】



後半33分、相手をハンドオフで突き放して自身4つめのトライをあげるWTB安部勇佑選手。チームが苦しい場面
での大仕事にも「前半はチームがもっと苦しかったので、そこで自分がボールをもらってトライを取れれば展開は
変わっていたと思います。入りのところの集中力をもっと上げていかないと。」

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