奪回

21日、対抗戦・日本体育大戦。ハットトリックで快勝に貢献したのが今季対抗戦初スタメンの
WTB桑山聖生選手。

「今日は自分の得意な間合いでボールをもらえることが多かったので、その部分がスコアに
繋がったかなと思いますし、自信になりました。」

前半16分に右サイドのタッチライン際でロングパスを待ってカットイン、逆転トライを記録
すると、3トライの中で「好きな形」(WTB桑山聖生選手)と振り返るベストトライが
生まれたのは後半7分。トイメンの選手、相手外国人選手を続けてスピードで振り切ると、
最後はカバーに戻ってきた選手をパワーで吹っ飛ばしてインゴールに到達、部員席を沸かせます。

「しっかり外で勝負してスコアできました。ワセダのバックスリーとして意識して取り組んで
いるところなので、その部分がすごい良かったかなと思います。」

前半にはハイパントを相手FBに競り勝って好捕、サイズを生かしたハイボールの競り合いでも
見せ場を作るものの、桑山聖生選手は首を捻ります。

「そこの部分(ハイボール)を今日しっかり出していきたいと思ったのですけど、結果として
取ったのは1回…しかもその後(のボールコントロールで)落とすという…。あとのボールは
全部相手に取られたり、ペナルティも取られてしまったり…試合で使えるまでにはなってきたと
思うのですけど、クオリティがまだまだと思いました。」

秋シーズンに入って、ジュニア選手権全3戦に出場、対抗戦も3戦連続出場と毎週のように試合を
こなす日々も前向きに捉えます。

「(BチームでもAチームでも)1試合1試合、自分が成長できる場だと思って取り組んでいます。
一つ一つの試合で、今ある課題に取り組んでいけているので、試合をどんどんやれているのは
個人的には良い事と思っています。」

古賀由教選手、長田智希選手も復帰し、激しいBKのポジション争いの真っ只中、生き残る為には
ディフェンスがポイントと話します。

「ディフェンスのところで、自分の前のプレーヤーに対してもっとプレッシャーをかけて、良い
タックルをするというのをまだ形として出せていないです。ケガで出ていない選手もいる中で、
ディフェンスをもっと良くしていかないと、相手が強くなった時に出られなくなりますので
ディフェンスを意識してやっています。」

この日の3トライが証明するようにチームを前に押し出すボールキャリアとしての能力は誰もが
認めるところ。ルーキーイヤーからアカクロジャージに袖を通してきた実力者がレギュラー奪回に
向けて、一つ一つの試合でアピールを重ねます。【鳥越裕貴】



後半37分、密集近場に走りこんで中央突破、独走トライでハットトリックを決めるWTB桑山聖生選手。
「相手の”まくり”があまり良くなかったので、そこを狙うオプションとして決まったので、良かったです。」


inserted by FC2 system