足掻

27日、東海大ジュニアチームを上井草に迎えての練習試合。1ヶ月前(9/30)に敵地で完敗した相手
(Dチーム7-27、Eチーム19-55)とのリベンジマッチに懸けた思いをCチーム・ゲームキャプテンを
務めたPR小澤祐仁選手が話します。

「先月は全然…後手後手。後手に回って、受身の状態でやっていたので今日は絶対に自分たちから
仕掛けてディフェンスから取り返すというイメージで、この1ヶ月ずっとやってきましたし、
前回やられたので、絶対取り返すと燃えてやっていました。」(PR小澤祐仁選手)

1ヶ月前の試合での反省点であったセットの遅さ、ヨコとのスペース感覚をジュニアチーム全員で
見直し、「準備の出来たディフェンス」(PR小澤祐仁選手)からターンオーバーを連発、そこから
スコアに結び付けてCチーム49-0、Dチーム43-15と真逆に近いスコアでリベンジを果たします。

「(ジュニアチームは)ずっとこの1ヶ月、この1週間、対東海に向けて良い準備が出来ました。
ダブルタックルを必ずできる状況を作って、前に倒してそこからブレイクダウンで判断して、
越えるところ、ジャッカルするところを全員が見て判断できていたのでそれでどんどんターン
オーバー出来たかなと思います。」
(PR小澤祐仁選手)

Dチームで出場、持ち味のアタック力で3トライと活躍した4年生FL佐藤健選手も言葉を揃えます。

「全員が前に出るという事をこの前、東海に負けた時からやってきました。後半疎かになって
しまったのですけど、前半はそういうところが出たからチームにも勢いが出てトライにも
繋げられたかなと思います。」(FL佐藤健選手)

プレー面での改善は勿論、下のチームの意識面での変化に小澤選手も手応えを感じます。

「人に頼ると言うよりは、ひとりひとりが自分でいくという意志を持って練習に臨めていたので、
それがちゃんと試合に出てきたのかなと思います。」(PR小澤祐仁選手)

Cチームは完封勝利、強豪チームに対して内容の濃い勝利にも、セットプレーやBKの連携など
課題もいくつか。立場はまだジュニアチーム、4年生選手も自らの課題とそれぞれ向き合います。

「(左PR)1番が全員4年生で、スクラムの面で自分は劣っていると思っています。他の人に
負けないほどフィールドプレーで動いたりとか、セービングとかそういう泥臭いプレーで
上回れたらと練習から意識してますが、最後はスクラム。そこを詰めない限りは上のチームに
絡めないと思いますし、今日も上手く行かなかったのでまた火曜日から詰めて行きます。」
(PR小澤祐仁選手)

「最近は自分の強みであるアタックではアピール出来ていると思うのであとはタックルです。
ディフェンスの部分で今日もターンオーバーに繋げるシーンが少なかったです。ボールを
奪い返すところまで活躍できるようにしたいと思います。」
(FL佐藤健選手)

秋も深まり、4年生に取って残されたアピールチャンスはあと僅か、時間の経過とともに
「焦りは勿論あります」(FL佐藤健選手)。それでも、ジュニアチームの4年生を突き動かす
のは純粋な思い。

「上のチームで4年生の船越、(佐藤)真吾、(西田)強平とかが頑張っているのを見て、
自分もあそこに行きたいという思いが本当にすごいあります。一緒にやりたい。プレーしたい。
ラグビーしたい。アイツらと一緒に荒ぶる、日本一を取るためにも、自分が下から
這い上がっていこうと思います。」(FL佐藤健選手)

対抗戦も残すは帝京、慶應義塾、明治。その舞台を信じて上井草でボールを追いかけ、
足掻き続ける4年生の姿がワセダを一つにまとめます。【鳥越裕貴】



Dチームマッチ前半27分、この日3つめのトライをあげるFL佐藤健選手。3つの中でも自身ベスト
トライ。「FWとして自分からボールを要求してそこがSO亀井とマッチしてトライに繋がりました。
最後のステップもWTBをやっていた成果が生きましたし、やっていて楽しいトライでした。」


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