復帰

10日、ジュニア選手権・日大戦。対抗戦開幕戦(9月9日、筑波大戦)以来、2ヶ月ぶりの復帰を果たしたのが
CTB桑山淳生選手。前半6分にはキックチェイスから敵陣深くまで相手を追い込んでハードタックル、
WTB安部勇佑選手のトライを演出します。

「帝京大戦で45点取られて負けて、チームとしてもう一回ディフェンスで勝つという部分に立ち返ろうという
話になりました。帝京大戦後に一番最初に試合に出るという事で、Bチーム全体でディフェンスでプレッシャーを
与え続けるというのを意識してやりました。」

3年目の今季は春から安定感のあるディフェンスでチームに貢献、「ディフェンスは出来て当たり前」と言い切り、
昨年までのWTBから今季はCTBに転向して、よりボールに近いポジションとなった事で攻守にハードワークの
意識が芽生えてきたと話します。

「ボールのあるところにすぐ寄る事。アタックでもディフェンスでもビッグゲインした時、された時に近くに
いるというのは意識してやっていますし、ハードワークし続ける事が僕の仕事だと思っています。」

広い守備範囲に加えて、力強さとスピードを兼ね備えたアタックで春からアカクロに定着、対抗戦開幕戦で13番を
背負うもののその後ケガで戦線離脱、対抗戦の大一番・帝京大戦(11月4日)は秩父宮の部員席で迎えます。

「前半が全てだと思うのですけど、相手の土俵でやってしまった…自分らの仕掛けるディフェンスだったり、
ゲインラインを越えるアタックを見せることが出来なかったのは反省かなと…。スタンドで見ている自分の
不甲斐なさだったり、何でこのタイミングで怪我したのだろう…とか思っていました。」

夏合宿の帝京大戦に出場し、勝利に大きく貢献していただけに悔しさは人一倍。それでも100%の状態でチームに
復帰できるよう、離脱中もシニアチームの練習のビデオチェックは欠かさず、映像の中で感じた疑問をチームメイトに
確認するなどAチーム復帰を見据えます。

「次の慶應戦、明治戦。しっかり自分がグラウンドに立って、高いレベルのプレーを発揮しなきゃいけないと
思っています。アタックの力強さ、スピードだったり、見ている人が面白いと思ってもらえるようなプレーを
したいと思います。」

この日は外のスペースにボールを運ぶ事を優先した為、持ち味の突破力を発揮するシーンは殆どなく。それでも
この先の強豪校との戦いを前に自身の存在価値を再確認します。

「もうちょっとディフェンスのクオリティが上がって来て、外(のスペース)が空かなくなってきた時に自分ら
CTB陣がゲインラインを越えていく…僕のボールキャリーが重要になってくると思っていますので、そこは意識して
やりたい。」

BKの攻守のキーマンがシーズン終盤に復帰、帝京大戦にピッチに立てなかった悔しさを伝統の早慶戦、早明戦に
ぶつけます。【鳥越裕貴】



後半、突破するCTB桑山淳生選手。アタックで意識する点について「僕がゲインする事もあるのですけど、
WTBが(外で)ゲインする、FWが近場でゲインする…そういう僕をダミーに使った動きの時にしっかりサポート
して(相手ディフェンスの)穴を更に広げていきたいです。」

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