勝負

14日、東日本大学セブンズ。前週に引き続き、若手主体のメンバー編成で臨んだワセダは、初戦の法政大戦に快勝すると、
続く東海大戦でも外国人選手を含む一線級を揃えた相手に対して、引かずに真っ向勝負。最後は地力の差を見せ付けられた
ものの、消化不良に終わったYC&ACセブンズから一週間、成長を感じさせる一日となりました。前週に続いて、ゲーム
キャプテンを務めた宇野明彦主務が振り返ります。

「技術とかポテンシャルが限られる分は自分たちが強気な部分で仕掛けるしかないと思っていました。自分たちから仕掛ける
という事をマインドとしてしっかり持ったこと、1対1で自信を持って勝負することが出来たのは凄いよかったと思います。」

YC&ACセブンズでは繋ぐ意識、上手くやろうという意識が強すぎたという反省から週頭のミーティングで「1対1でまず
勝とうとしないと何も始まらない」(宇野明彦ゲームキャプテン)と意思統一して練習に臨むと、この日は法政大戦から
河村謙尚選手、米田圭佑選手ら2年生が積極的に仕掛けてチームに勢いを与えます。

「法政戦初戦に関しては自分たちで仕掛けて勝負できていたなという印象は凄いあって、前半から仕掛けたことでリード
できましたし、良かったと思います。」(宇野明彦ゲームキャプテン)

と手応えを掴んだ一方で、続く東海大戦では僅差の試合展開の中で、何度も相手ゴール前に迫るなど勝機はあったものの
トライを奪いきれず、最後は相手のディフェンスの圧力に屈します。

「フィジカル、ブレイクダウンのところで圧力を受けてしまいました。1on1で、いい状態で持っていっているように見えても
相当ずらしておかないと前に出られないというところは、やはりフィジカルの差であったり、小さな差はあったのかなと
思います。」(宇野明彦ゲームキャプテン)

一日の中で感じた収穫と課題。前週から続いたセブンズシリーズもこれで一区切り、宇野明彦ゲームキャプテンはここから
15人制でのアカクロを目指す若手メンバーを代表して話します。

「他の学生からしたら今シーズンが始まってないと思うのですけど、セブンズやっているメンバーはもう今シーズンが
スタートしていて、先に試合もできて、フルコンタクトの場面、プレッシャーの中で自分の身のこなし、ブレイクダウンの
大事な部分を経験できたのは大きいと思います。得た経験をムダにしないで、練習の中で取り組んでいくことが次に繋がること
だと思いますし、それを全員が体現することで、少しでも今日出たメンバーがアカクロを着ていければと思います。」

この日の舞台となった秩父宮で、次に試合をするのは対抗戦シーズンも佳境に入った頃。ルーキーイヤーの帝京大戦以来の
聖地でのプレーを楽しんだ宇野明彦ゲームキャプテンも決意を新たにします。

「次は帝京含めて早慶戦、早明戦。もっとお客さんが埋まった状態で、またここに立ちたいという思いが芽生えた試合でした。」

再び秩父宮で躍動する日を目指して、セブンズメンバーのアカクロを懸けた戦いが始まりました。【鳥越裕貴】



法政大戦、前半終了間際にトライをあげる宇野明彦ゲームキャプテン。「15人制と間合いがちょっと違くても、その中で
勝負出来る事は感じられたと思いますし、良かったと思います。今回選ばれた人間として、アカクロを目指す中で、日本一を
目指す中でとてもいい経験が得られた大会だったと思います。」

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