前進

19日、上井草での流通経済大戦。51-24とダブルスコアで関東大学春季大会初勝利を飾った試合をFL幸重天副将が振り返ります。

「FW間のパスだったり、その後のBKの展開だったり、チャレンジの部分は出ていましたし、それはここ最近の試合でうまく
回っているところかなと思います。」

キックオフからいきなり攻め込まれるものの前半1分、ブレイクダウンで体を差し込みボールを奪い返すと、そこからチームは
3連続トライ、体を張ったプレーでチームに流れを呼び込みます。それでも、自身のプレーについては課題が多いと話します。

「個人としては前半はミスタックルが多かったのでそれが課題です。後半はキーマンが走ってくるところを止められたり、
体を当てられたかなと思いますが、前半に体を当てられず、ディフェンスの部分で迷惑かけちゃったかなと思います。」

この日は齋藤直人主将が欠場した為、ゲームキャプテンとして出場。周囲への声がけを意識したというものの、主将がSHで
ゲーム全体を見渡してくれるポジションであり、自身はFWというポジション柄、その背中で引っ張りたいと話します。

「接点の部分だったり、メンタルの部分だったりは自分がやっていかないといけないという思いはあります。(まとめると
いう意味では)他にも引っ張ってくれる選手はいます。技術の面だったら岸岡がいますし、(柴田)徹だったり喋ってくれる
選手は居るので、ゲームキャプテンは負担にはなっていないですし、皆で頑張ろうという感じです。自分は、まずプレーで
やらないといけないです。」

2年生でバックローのレギュラーポジションを掴んだ幸重天選手、ラストイヤーに懸ける思いを短い言葉に込めます。

「自分たちの代を作り上げていかなきゃいけない思いと、最後優勝しなければならないという思い、これまでの3年以上に
強い思いがあります。」

昨年度の年越し(ベスト4)を超えて更に上にいく為にも全部員が一つになる事、そしてその過程に生まれる競争意識が
大切と続けます。

「下のチームの試合とか練習環境がどうなっているのか、宇野だったり、松本とかとしっかり話して、チーム全体が
ボトムアップしていかなきゃいけないですし、昨年はそれが上手く行ったから成果が出たと思うのでそれは継続して
いきたいです。また、新しく1年生が入ってくることで競争意識も増すと思いますし、僕も相良とか入ってきて、他にもいい
選手がいっぱいいるので、負けないように緊張感を持ってやれていると思います。」

大分舞鶴高校出身、6月には故郷での春の早明戦も控えます。

「(大分には)思い入れもありますし、メイジにも高校同期はいます。何としても出たいですし、楽しみですね。」

ラグビースクール、高校時代を過ごした故郷に錦を飾るべく、直近の課題はボールタッチの回数と前に出るタックルと
自己分析。

「タックルのところでもっと前に出てしっかり足を止めずにタックルすること。日々の練習でやったことしか出ないと
思っていますので一日一日を大切にやっていきたいと思います。」

プレースタイル同様に一つ一つを地道に前に進んでいくと静かに決意を語ります。【鳥越裕貴】



前半、ゴールラインに迫るFL幸重天選手。チームの現状について「今やっていることをどこまで精度を高くやっていけるか、
次の慶應、大東、明治とレベルが上がってく中で自分たちのプレーを出せるかが課題です。」

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