不動
19日、流通経済大戦。遠征から帰国したU20日本代表組も合流して春季大会初勝利を収めた試合、そのU20日本代表組の
一人、3年生NO.8丸尾崇真選手が自身のパフォーマンスを振り返ります。
「もうちょっと前で仕留めきってターンオーバーにつながるタックルをしたかったのですけど、そこが外しちゃったり
して…課題ですね。」
ディフェンスの課題を口にしながらも、アタックでは前半、ボールを持ってダイナミックなランを見せるなど持ち味も
発揮。
「エイトは自由で、自分自身なところがあるので、もっと戦術を理解してどんどんボールを持っていきたいですね。
最後の方バテてきましたが、前半のプレーを後半の最後まで続けられればと思います。」
春先のU20日本代表「2019オセアニアラグビーU20チャンピオンシップ」遠征では全3試合に先発出場、3戦目の
フィジー戦ではハットトリックを決めるなど外国人相手に通用する場面に手応えを感じながらも、日常では経験し得ない
シチュエーションに刺激を受けることも。
「海外チーム、ニュージーランドやオーストラリアの選手との対戦は刺激になりましたね。当たり負けとかはしなかった
のですけど、タックルをほどかれるだとか…筋力とか足りると思っていたのですけど、外人相手にまだまだ足りなかった…
勝手に慢心していたところを見直させられました。」
また、早実から早大と「ワセダ」中心でのラグビー生活から外に出て、同年代のライバルチームの選手とともにプレー
したことで感じる部分も多いと続けます。
「違うところにいって、いつもやっている人と違う人とプレーして…そこで自分の力を発揮できない弱さみたいなものも
出ましたし、そういう中でいかに自分を性格的な面でもプレーの面でも出していけるか…成長したいですね。」
7月にブラジルで行われる「ワールドラグビーU20トロフィー2019」で、再び世界の舞台を視野に入れながらもそこでの
経験を「荒ぶる」へと繋げることが大事と話します。
「『ワセダで勝つ』というのが自分の中では大きいので、その軸はぶらさないですけど、最後の大学選手権で勝つために
自分が成長すること。U20に選ばれたことをポジディブに考えて、自分にプラス(の経験)にしてワセダに還元したいです。
(3年生になり)あとワセダで、2年しかできないというのも感じていて、ただただ練習するのではなく、大切に過ごしたい
ですね。」
1年目のシーズン、アカクロの背番号8は同学年の下川甲嗣選手の背中に。2年生になって下川甲嗣選手がLO、そして
丸尾崇真選手がNO.8のポジションに定着、迎えた3年目、背番号8には拘りがあると言葉に力を込めます。
「どこでもいいから試合に出たいというのが1年生の時でしたが、去年1年間8番で出させてもらうようになってから
そこから8番を譲りたくないと思っています。だってカッコいいじゃないですか(笑)。」
背番号が個人に固定化される他のスポーツと異なり、ラグビーはスタメン選手が1番から15番を着用するスポーツ、自身が
U20日本代表でチームを離れている間、当然アカクロ背番号8は他の選手がつける事になりますが、それについて尋ねると
首をヨコに振ります。
「それでもイヤです。U20行っている間、(下川)甲嗣が8番を着て悔しいというか、もどかしいみたいな…。」
アカクロの背番号8は自分のもの…不動のエイトマンへの強い拘りが丸尾崇真選手の更なる成長を後押しします。
【鳥越裕貴】
前半、ビッグゲインでチャンスを広げるNO.8丸尾崇真選手。今年度から委員も務める3年生。
「去年も思っていたのですけど、それ以上にチームを引っ張っていく。自分の姿が見られていることを意識して
います。」