期待

2日、春季大会・大東文化大戦。U20日本代表から帰国後、今シーズン初スタメンとなったのが2年生PR小林賢太選手。

「久しぶりにスタメンで出させてもらって、個人的にはアタックとディフェンス両方ともフィールドプレーは思った
通りにできたのですけど、セットピースのところでスクラムがやっぱり安定できなくて、大東文化大学さんの
プレッシャーを受けるような場面が多くて…そこは自分たちが改善していかなければいけないポイントです。」

前半9分、LO星谷俊輔選手を好サポート、オフロードパスを受けて独走で先制トライをあげると、逆転された後の
前半27分にはゴール前ラックサイドを突いて同点トライ、序盤に2トライをあげてチームを勢いづけます。その
2つめのトライについて小林賢太選手が振り返ります。

「チームの方針としてはFWで形を整えて、ゆっくりじゃないですけど自分たちでテンポを作り上げていけたらという
感じでした。」

FWで攻撃を組み立てる過程で生まれた相手のラックサイドの隙を見逃しません。

「相手のセットが少し遅く、高かったのが見えたので、自分で持っていけると思いました。自分で前を見て判断
できたので良かったと思います。」

低く潜りこむようにインゴールへダイブ、力任せになる事なく冷静な判断力でトライを呼び込みます。一方でこの
春シーズンを通しての課題となっているスクラムについてはまだまだ改善が必要と話します。

「自分たちが目指しているのは押しに行くスクラム。そこを目標にしている自分たちからしたら、今日のスクラムは
全然形になっていないです。」

昨年度シーズンから不動のPR鶴川達彦選手、HO宮里侑樹選手ら多くのフロントローの4年生が卒業、昨年度からの
レギュラーとして2年生ながらPR小林賢太選手にスクラムの中心としての期待が寄せられます。

「去年を経験させていただいて、だいたい相手のスクラムとかも肌で感じ取れた部分もあるので、そこは
アドバンテージがある分、2年生だからという訳ではなく、しっかりリードできる部分はリードできたら。」

序盤押し込まれたスクラムも小林選手からコミュニケーションを取って徐々に修正、終盤は安定したボール供給の
起点となります。

「全員で前に出ようというところであったり、細かいことより次のスクラムに対して大きく何をするのかというのを
全員で意思疎通できるワードで言ったり、ショートコミュニケーションをとりながら、8人全員で意思疎通して
FWとしてはいい方向に持っていけたかなと思います。」

ルーキーイヤーからともに活躍するCTB長田智希選手、WTB河瀬諒介選手もこの日1トライずつ記録、U20日本代表でも
活躍する2年生トリオで4トライして勝利に大きく貢献。春先の2019オセアニアラグビーU20チャンピオンシップでの
経験値を生かしたいと続けます。

「U20でも全員オプションを作って、いいアタックが出来た時はいいゲインが出来たり。海外でも通用した部分を
体験した人達がワセダでも発信して良い流れを作れればと思います。」

次戦は大分での招待試合となる早明戦、その2年生トリオでリベンジを果たしたいと言葉に力を込めます。

「昨年度、準決勝で明治大学さんに負けて、悔しい思いをしているメンバーなので、負けたくないという気持ちが
人一倍あります。自分たちで経験したことをプラスにして、チームの勝ちに繋げるプレーをどんどん出来たらと
思います。」

東海大、帝京大を連破して勢いに乗る相手との春の大一番。スクラム、FW戦での活躍が期待される2年生が
メイジに真っ向勝負を挑みます。【鳥越裕貴】



前半9分、先制トライをあげるPR小林賢太選手。「サポートして、放っていただいて…という感じだったのですけど、
サポートのところはしっかり走っていこうと話していたので、自分的にもそこはいい風にできたと思っています。」

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