堅守

15日、対抗戦序盤戦のヤマ場・筑波大戦。アタックで見せ場を作り、マン・オブ・ザ・マッチに輝いたFB河瀬諒介選手が
勝因としてあげたのはディフェンスでした。

「チームの強みとしてディフェンスを掲げていますし、今日の試合はディフェンスが光ったのかなと感じています。」

前週、慶應義塾大を破って勢いに乗る相手を後半のモールによる1トライのみに封じ込めて52-8で快勝、記者会見の冒頭、
指揮官も満足そうに振り返ります。

「決して受けずにアグレッシブにいこうと。選手はアグレッシブに良いディフェンスをしてくれたと思います。ディフェンス
からというのはチームのテーマなので、そこは今日特に(相手に)良いランナーがいる中で、しっかり80分間出続けられた
かなと思います。」(相良南海夫監督)

前半は風下で我慢の時間帯、5分に先制トライを奪ったものの9分にPGを返されるとそのままスコアが動かずに前半20分が
経過、この時間帯を斎藤直人主将が振り返ります。

「風下でエリア的にも不利でしたが、ここで踏ん張ったらフィットネスにはワセダは絶対の自信を持っているので、どこかで
流れは来るという話はしていました。我慢の時間でしっかり自分たちのディフェンスをしたことで、前半の後半に走り勝てた
のではないかと思います。」(SH斎藤直人主将)

同じ時間帯について、2年生PR小林賢太選手も手応えを感じます。

「試合をする前からずっとキツい時はディフェンスに返って、自分たちの強みを生かそうと話していたのでその点では
自分たちがやりたいことができたと思います。」(PR小林賢太選手)

前半終了間際にターンオーバーからトライまで結びつけると後半にもターンオーバーからの切り返しで3トライをあげるなど、
ディフェンスが機能します。このところのチームの合言葉になっているのが”クイックポジショニング”、FW陣のキーマンは
口を揃えます。

「アタックでもディフェンスでも相手より早く動くというところでクイックポジショニングというのを意識しているのですけど
そこがある程度上回っていたからスコアできたと思います。」(LO三浦駿平選手)

「前半最初の方は受けてしまったのですけど途中からクイックセット、クイックポジショニングというところで相手より先に
仕掛けられたのが良かったのではないかと思います。」(FL幸重天副将)

帝京相手に30得点した日本体育大、明治相手に30得点した筑波大をそれぞれ1トライに封じ込め、更には前週の青山学院大戦は
完封勝利を収めるなど、堅守を武器に開幕3連勝。それでも選手達は口々にもっと良いディフェンスが出来ると妥協は無く、
指揮官もこの先の戦いを見据えます。

「ディフェンスでチームを作ってきているつもりなので、そういった面では結果が出ていることに関しては素直にうれしく
思っていますけれども、この先相手もどんどん厳しくなってくるので、まだまだ微修正しないといけない面もありますし、
ステップアップしていかないといけない部分もあります。これから休止期間に入りますけど、しっかりもう一回底上げできる
ようにしていきたいです。」(相良南海夫監督)

ディフェンスに更なる磨きをかけて目指すは勿論、日本一奪回。難敵・筑波を寄せ付けず、引き上げてきた選手の表情に確かな
自信がみなぎります。【鳥越裕貴】



堅守で相手を封じ込めて開幕3連勝。「最初の試合からずっと言っているワセダクオリティ…相手どうこうではなく自分たちの
ラグビーをしようということで臨みました。前後半通して、特にディフェンスの部分が機能したので、こういう結果に
つながったのかなと思います。」(SH斎藤直人主将)

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