積極

15日、対抗戦・筑波大戦。1年生ただ一人のスタメン出場、2戦連続フル出場を果たしたのがFL相良昌彦選手。
前週の青山学院大戦では初スタメンの緊張で夜1時まで眠れなかったと話していたものの前半戦のヤマ場となった
この日の試合は

「ぐっすり寝れました(笑)。最初はゲームプランとかについていけていなかったのですけど、だいぶ慣れてきた
と思います。」

と平常心で臨みます。前半37分には一度は倒れながらもすぐさま体勢を立て直してゴールライン目前まで迫って
CTB桑山淳生選手のトライを演出、チームメイトから祝福を受けます。

「前回と同様にアグレッシブに行くというのが自分のテーマでした。たまたま前が空いたのでそこで走れたのは
すごい良かったと思います。あそこから連続でトライできたと思うので勢いを与えられたと思います。」

と笑顔で振り返ります。夏合宿で天理大学、帝京大学とフィジカルの強い相手との試合も経験し、大学レベルの
コンタクトの強さにもしっかりと順応、自身も成長を実感します。

「相手のキーマンである松永選手や岡崎選手を二人がかりではありますけど、シャットできたというのは良かったと
思います。自分もキープレーヤーに対してタックルできたのでそれは良かったと思います。」

前週の青山学院大戦で課題と話していたフィットネスについても「今回は涼しいのもあったのですけど、80分間
しっかり動き続けられた」と手応えを口にし、同じバックローの幸重天副将もルーキーの良さを「ワークレートが
高くて、どこにでも顔を出す」と評価します。

春シーズンはルーキーアカクロ一番乗りを果たした吉村紘選手について「早く彼に追いつけるように頑張りたい」と
話していたものの秋、対抗戦デビューはルーキーで一番乗りを果たします。同じ1年生のSH小西泰聖選手は相良選手の
存在について

「勿論自分が出たい…悔しいという気持ちはなくはないのですけど、同じ学年で(Aチームで)出るヤツがいるというのは
自分らでも頑張ればいけるという気持ちになれます。そういう象徴じゃないですけど、シンボル的な選手がいてくれると
いうのは凄い刺激になりますね。」

と話します。同期の先頭に立って走る相良選手のこの日の自己採点は75点。足りない25点…課題はチームテーマでもある
クイックポジショニング、更なる成長を誓います。

「ディフェンスのセットが個人としては課題なので、ディフェンスで早く前を見て、人数数えて早くセットできるように
したいと思います。セットの部分はチーム全体に影響を与えてしまうので、そこは大事な要素。完璧にして11月の試合に
臨みたいと思います。」

W杯期間を挟んで迎える勝負の11月戦線、積極果敢なプレーを見せる伸び盛りのルーキーがどんな成長した姿を見せて
くれるのか、今から楽しみです。【鳥越裕貴】



前半37分、中央突破でチャンスメイクするFL相良昌彦選手。夏はリザーブでの出場機会が多かったものの、ここに来て
2戦連続のスタメンフル出場。「スタメンで役割が違う中で最低限出来たのは、自分としても成長しているのかなと
思います。」

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