■3/25 全早稲田大 14-31 全明治大 @秩父宮ラグビー場

小雨ぱらつく秩父宮で行われた全早明戦。前半5分過ぎからペナルティが重なり自陣ゴールを背負う展開となると15分、全明治にスクラムトライを献上。スクラムで力負け、ラインアウトでも高さに苦しみ、起点を作れない全早稲田はキックでもミスが重なり流れを引き寄せられず…。前半の唯一の見せ場は相手ミスキックがWTB池上真介の胸にスッポリと収まり、独走したシーンのみ(トライ目前で相手FBに追いつかれる…)。結局36分にもスクラムで十分にプレッシャーをかけられ、相手SHにサイドを突かれてトライと0-14で前半を折り返す。後半に入り10分、相手のパスをインターセプトしたNO.8松本允(攻守にファイトしていました!)が独走トライを上げて反撃の狼煙。この後相手ミスからゴール前スクラムのチャンスを得るもののここでもスクラムが安定せず、一気に明治に盛り返されてしまうと、この後は攻めても攻めても常にプレッシャーを受けながらで最後はハンドリングエラーが起きる…という悪循環に陥る。結局、29分、32分、37分とタテ続けにトライを奪われたところで勝負あり。全早稲田はロスタイムの41分、CTBに回っていた池上真介がトライをあげて、全明治のこのシリーズの優勝を阻むのがやっとだった。またこの試合でFL高森雅和が現役引退、山下組のFWの核として荒ぶるに大きく貢献した好漢を後輩達が胴上げで送り出した。
■3/18 全早稲田大 24-7 全慶応義塾大 @秩父宮ラグビー場

毎年恒例の全早慶明対抗試合、全早稲田初戦の相手は全慶応義塾。序盤は全慶応の伝統の低いタックルに苦しみ、なかなか崩しきれない時間帯が続く(15分には自陣ゴール前で全慶応に執拗に密集サイドを突かれて先制トライを許してしまう)。前半はこのまま無得点で終わるかと思われた38分、相手陣22mライン付近でパスをインターセプトしたPR伊藤雄大(本人曰く「前に出たらボールがきた」)がそのままインゴールへ一直線、踊りこむように飛び込んで同点とする(この日秩父宮一番のどよめきでした!)。勝負の後半、5分スクラムからNo.8に回っていた松本允-WTB池上真介の佐々木組ホットラインでブラインドサイドを攻略、一気にゴール前まで迫るとサポートしたSH辻高志が判断よくボールを持ち出してトライ、勝ち越しに成功する。この後、ディフェンスでの辛抱が続くものの松本允、辻高志らの低いタックルで全慶応の猛攻を断ち切ると20分過ぎからは再び早稲田の時間。松本允、LO桑江崇行らがグイグイ引っ張り敵陣深く攻め込みチャンスを作ると30分、ペナルティからのFWラッシュで最後は最年長のPR岩下剛史がインゴール左隅に潜り込み全慶応を突き放す。更に後半ロスタイムにもペナルティからFWが起点を作り、左へ右へ。矢富勇毅、谷口拓郎ら卒業する4年生の手を経由したボールが右WTB池上真介に渡ると、そのまま池上が走りきってダメ押し。24-7で昨年の雪辱を果たし、このシリーズの優勝を25日の全明治大戦に賭けることとなった。

■3/4  早稲田大 31-0 長崎ドリームチーム @長崎県立総合運動公園

長崎招待試合、4年生中心で臨んだ東条組ラストゲームは前半、風下(コンバージョンがありえない方向に曲がるほどの風でした…)と相手の激しいディフェンスもあってなかなか前に出れない時間が続く。先制は24分、ペナルティからFB矢富勇毅が素早くリスタート、これに呼応したCTB須藤明洋へと繋がって右中間にダイブ、前半を5-0で折り返す。前半終了間際からリズムを掴み始めた早稲田は後半開始1分、SO細川明彦のキックチャージからいきなり相手ゴール前5mスクラムのチャンスを得ると、FW陣がこの日1番のスクラム(もう少しでSTでした…)で応えて最後は9-10-12(須藤明洋)で悠々トライ、試合の流れを引き寄せた早稲田は16分、右ラインアウトモールから左へ展開、デコイを巧く交えたアタックからWTB菅野朋幸が一気にゴール前に迫ると、ラックからFB矢富勇毅が目の前の空いたスペースを突いてトライ(地元出身のCTB伊崎翼の好スイープも見逃せません…)、更に20分、ペナルティから”またも”矢富勇毅が敵陣深く切れ込み、ラック連取から、”またもまたも”矢富勇毅が相手ディフェンス2人をひきつけラストパス、最後はWTB菅野朋幸がインゴールへと駆け抜けると、終了間際の35分にも左ラインアウトモールを起点にCTB平野進也がギャップを突いてダメ押しのトライ。ディフェンスでも長崎ドリームチームの再三に渡るゴール前モールを食い止めて(そのうち2度はゴールラインまで数十cmの際どいプレーを防ぎきって)、31-0という完封勝利で激動の1年を締めくくった。

■2/3 早稲田大 33-36 九州電力 @秩父宮ラグビー場

日本選手権1回戦、トップチャレンジシリーズを制した九州電力との一戦。開始4分に接点で少しずつ上回られて先制トライを許すも、15分過ぎからFB五郎丸歩、SO曽我部佳憲のロングキックで敵陣深く入り攻勢に転ずると、22分ラインアウトのこぼれ球に反応したNO.8林徹が左中間に腕いっぱい伸ばしてトライ、同点とする。27分に再び九州電力にトライを奪われるも直後のキックオフの相手の蹴り返しからカウンターを仕掛けてCTB今村雄太がスピードに乗ってブレイク、そのまま走りきってすぐに同点に追いつく。更に32分、スクラムからブラインドサイドをCTB今村雄太がゲイン(その後ラストパスが乱れる)、34分にはSO曽我部佳憲がDGを狙う(相手チャージに阻まれる)などチャンスを作るものの得点に結び付けられないと逆に38分、42分とトライ、PGを献上、12-22で前半を折り返す。後半立ち上がり、HO種本直人の目の覚めるような好セービングでボールを奪い返すとペナルティを挟んだラインアウトモールから一気に押し込みトライ、流れを引き寄せると15分、カウンターから左サイドをWTB首藤甲子郎が一人を外して独走トライ、26-22とこの試合初めてリードを奪う。一気に突き抜けたいワセダであったが逆に18分、29分といずれも不用意なペナルティから連続トライを奪われ、26-36。終了間際の42分にターンオーバーからWTB菅野朋幸が独走、最後の意地を見せ逆転に望みを繋ぐものの、直後のプレーで無情にもSH矢富勇毅の手からこぼれたボールがタッチを割りノーサイドの笛。ラストゲーム、秩父宮のファンからは4年間を駆け抜けた東条組に惜しみない拍手が送られていた。
■1/13 早稲田大 26-33 関東学院大 @国立競技場

快晴、強い風の吹く国立競技場にて宿敵関東学院との激突した決勝戦。関東学院キックオフで早稲田陣に入る形で試合が始まると、早稲田は関東の高さの前にラインアウトで大苦戦。自陣を脱する術を失うと、9分、21分とラインアウトの確保失敗から2トライを献上、14点のビハインドを背負う。29分にはスクラムでFKを与えるとここから連続攻撃を止めきれずに更に1トライ、セットの不安定さから生きたボールが供給できない苦しい展開を強いられる。早稲田の反撃は30分を過ぎてから、ロングパスを受けたWTB首藤甲子郎がロングゲイン、ようやく敵陣に入り込むとSO曽我部佳憲も果敢に前に出てチームに勢いを与える。34分、ペナルティから仕掛けて最後はWTB首藤甲子郎が足腰の強さを生かして左隅に飛び込む(倒れてもなお足をかきつづける執念のトライ!)と、更に37分にもカウンターアタックからWTB菅野朋幸が右ライン際を独走、追いすがる相手を振り切ってトライ12-21として前半を折り返す。大事にしたい後半立ち上がり、FL東条雄介主将、LO後藤彰友副将を相次いで故障で失うとこの時間帯に逆にトライを奪われる苦しい展開。劣勢のラインアウトを起点の選択肢から外してなりふり構わぬ猛攻に出るワセダは、24分SO曽我部佳憲のロングパスからHO臼井陽亮(受け方、パス放つタイミングともに絶妙!)-WTB菅野朋幸と繋ぎ、再び菅野が走りきって追撃するも勝負の後半ロスタイム、持ち込んだラックでのボールコントロールが僅かに乱れたところをターンオーバーされて痛恨の失トライ。接点で全てをかけてきた関東学院のこの日を象徴するような形からトライを奪われると最後CTB今村雄太の意地の独走トライも及ばずノーサイドの笛。それでも喜ぶ関東の姿から離さず「来季こそ」と思いを馳せた強い目に、そして悔しい気持ちを抑えて関東を称えた素晴らしき態度に、心からの拍手を送りたい。

■1/2 早稲田大 55-12 京都産業大 @国立競技場

大学選手権準決勝、京都産業大との一戦が国立競技場で行われた。大事にしたい試合の入りで、SO曽我部佳憲のキックがいきなりチャージされるとそこから自陣での戦いを余儀なくされる。10分にインターセプトからトライを献上すると直後のキックオフもダイレクトとなるなど、約20分間殆ど自陣での戦いとなり重苦しいムードが続く。それでも23分、相手のキック処理ミスからようやく敵陣深くでチャンスフェーズを迎えると、FW・BKと効果的にタテに楔を打ち込み、最後はSO曽我部佳憲からロングパスがWTB菅野朋幸に通ってトライ、追撃の狼煙をあげる。更に35分、ラインアウトからLO後藤彰友がビッグゲインからテンポよくボールを繋いで最後は勢いよく走りこんできたPR畠山健介が相手ディフェンスを弾き飛ばして豪快にトライ、10-7と逆転に成功する。更に39分にもゴール前ラインアウトからモールを一気に押し込み、トライと少ないチャンスを効果的に得点に結びつけ17-7で前半を折り返す。後半に入るとワセダが一気に畳み掛ける。3分、SH矢富勇毅の突破からFL松田純平-PR畠山健介と繋いで猛攻の口火を切ると、8分、クイックスローからSH矢富勇毅-WTB早田健二でトライと得点を重ねる(WTB早田はこの後2トライをあげハットトリック)。劣勢のスクラムも途中からは巧く対処、ラインアウトでの空中戦もFL豊田将万らが常にプレッシャーをかけ続けて制圧、この後もBK陣が決定力の差を見せつけて4トライを追加、終わってみれば55-12で京都産業大に快勝。一戦一戦強くなってきた東条組がついに「荒ぶる」へ王手をかけた。
■12/24 早稲田大 33-22 慶応義塾大 @秩父宮ラグビー場

今季4度目の早慶戦、大切にしたい試合の立ち上がりは完全に早稲田が支配。3分、グラウンド左右をいっぱいに使った展開から最後は左サイドをCTB今村雄太-FB五郎丸歩-WTB首藤甲子郎と細かく繋いで攻略、復帰の首藤がいきなりインゴールを陥れる最高のスタートでこの試合の幕が開く。更に直後のキックオフからPR畠山健介がラック中央をぶち抜いてゲイン、再び猛攻を開始すると8分、右ラインアウトモールで十分に相手に圧力をかけた後、BK展開、CTB谷口拓郎が相手を巧みにずらしてスピードで振り切りインゴールへ、14-0とリードを広げる。更に28分にはスクラムから8-15-9-13…と流れるようなサインプレー、最後はWTB首藤甲子郎が得意のハンドオフで相手2人を弾き飛ばして左中間にトライ。33分にもハイパントをLO権丈太郎らのチェイスからターンオーバーに結びつけるとSH矢富勇毅-WTB菅野朋幸とロングパスが渡って独走トライ、前半ほぼ完璧な試合運びで28-5で折り返す。後半、9分に右ラインアウトモールを押し込んでトライをあげ慶応を突き放しにかかるものの、逆に13分、19分と慶応に連続トライを許して33-22。勝負所のラスト20分、執拗なまでにラインアウトモールに拘って攻め続けるも慶応のペナルティや体を張ったディフェンスの前にインゴールまでは届かず…(途中24分、35分とSO曽我部佳憲がドロップゴールを狙うものの決まらず…)。それでも相手陣深くで長く居座り続ける事で確実に時間を使って、勝利をきっちり引き寄せる巧者ぶりを発揮した。好敵手慶応を振り切って、3連覇へ向けた大きな関門を突破した。
12/23 早稲田大B 41-12 タマリバ @早大・上井草GB戦写真館

早稲田D 27-22 タマリバBD戦写真館

3週間前にCチームが完敗したタマリバクラブを今度はBチームが迎え撃つ形となった練習試合。立ち上がり、早稲田は攻撃らしい攻撃をさせてもらえずにタマリバペース(ラックでの巧さが際立っていました)で試合が進む。それでも先制は早稲田、14分SO村田賢史のラインブレイクから最後は相手FBをひきつけてCTB井上隼一にラストパスを通して先制すると、17分にも右サイドでのターンオーバーから左へ大きく展開、WTB田中渉太が悠々とトライをあげる。この後、タマリバに21分、31分とトライを返され14-12と点差をつめられるも34分、スクラムからまたもSO村田賢史が抜け出てチャンスメイク、最後はFB田邊秀樹が右隅に飛び込んで19-12として前半を折り返す。後半、18分、29分とWTB巴山儀彦が連続トライをあげて勝利を決定付けると、33分SO村田賢史、42分FL岸本大路(相手FBを振り切ったスピードは見事でした)とダメを押して41-12で快勝。後半4つのトライは全てペナルティからの速攻で仕留めたもので反応の速さでタマリバを圧倒する形となった。

(写真)
後半42分、ダメ押しとなる独走トライをあげるFL岸本大路。先週は公式戦デビューも果たした。

■12/10 早稲田大B 3-12 関東学院大B @秩父宮ラグビー場

Jr選手権グレード1決勝は3年連続で早関対決。キックオフチェイスでいきなりペナルティ、更にスクラムでの3連続コラプシングと反則の続いた早稲田は10分間、自陣に釘付けの苦しい立ち上がり。この時間帯を凌ぐとSO村田賢史の好タッチキックで敵陣に侵入するも今度はラインアウトで安定を欠きペースを掴めない。前半18分、この試合初めてスクラムが安定すると左に振ってWTB巴山儀彦がゲイン、右に振り返したところで関東学院のオフサイドを誘い、ショットを選択。これをFB佐藤晴紀が決めて先手を奪う。この後も早稲田が押せ押せとなり終始敵陣深くで試合を進めるも、ラインアウトモールを仕留め切れず、またラックでも激しくチャレンジしてくる関東の前に後手を踏み、結局前半を3-0のままで折り返す(40分にはキックボールをインゴールでWTB三原拓郎が抑えたかに見えたがノックオンの判定で逸機)。後半立ち上がり1分、早稲田はターンオーバーから関東学院にトライを与え逆転を許す。それでも早稲田はこの後20分、またも関東ゴール前まで迫り猛攻を仕掛ける、ただここでも肝心なところでラインアウトが乱れ、ハンドリングもバタつき、トライを奪えずに終わると、直後の24分、シンビンで一人少ない関東学院相手にトライを献上、3-12と点差を広げられる。この後も反撃を試みるも、ピッチの中に4年生が2人という若いチームは焦りの色だけが表に出てしまい、空回り。結局ノートライのままノーサイドの笛、4年連続で守り続けたJr王者の座を関東学院に明け渡す完敗で、「もう一つ」の公式戦を終えた。
12/9 早稲田大C 36-0 横河電機 @早大・上井草G

早稲田大D 5-15 流通経済大B

雨中の一戦となった横河電機Bとの練習試合。前半8分、キックボールをデッドボールラインギリギリのところでWTB大野雄也が抑えて先制する。この後両チーム決め手を欠き一進一退、ゲームが再び動き始めたのは後半に入ってから。早稲田Cは優位に立ったFWを前面に出して、横河電機を自陣に釘付けにする。後半7分、ゴール前ラインアウトモールを押し込み最後はFL上田一樹がトライ(21分にも全く同じ形で加点)、12分にも左へ大きく振ってFB田邊秀樹がトライ(後半から出場の田邊はキレのあるランで再三ゲイン)とリードを広げる。この後も、スクラム・ラインアウトでプレッシャーをかけて相手の球出しを狂わせるなどFW陣が奮闘、相手に攻撃のチャンスを殆ど与えず敵陣で試合を進め危なげなく完封、36-0で完勝した。この試合の前に行われた早稲田Dと流通経済Bの一戦は逆にFW戦で圧倒されてモールで3トライを失う。果敢に回す早稲田Dは悪コンディションもあってパスミス・ハンドリングエラーを連発、前に出る力強さを再三見せつけたWTB川口真一がただ一人奮闘、その川口のトライで5点を返すのがやっとだった。

(写真)
前半、ジャンプで相手をかわしビッグゲイン、チャンスを作る1年生CTB井上隼一

■12/3 早稲田大 43-21 明治大 @国立競技場

12月第一日曜日、伝統の早明戦が国立競技場で行われた。前半10分、ラックからブラインドサイドを攻めてFB五郎丸歩がトライ、先手を奪う。その五郎丸を前半18分、ハイタックルによるシンビンで10分間欠くもののラインアウトでプレッシャーをかけ相手のミスを立て続けに誘い早稲田のペースとすると、28分SH矢富勇毅からパスを受けたWTB早田健二がタッチライン際を快走、左隅に飛び込む。更に30分にもその早田のゲインからチャンスを掴み右へ展開、SO曽我部佳憲が相手の注意をひきつけるランでディフェンスラインを混乱に陥れると、最後はサポートについたLO権丈太郎がトライ、リードを広げる。この後、明治に自陣ゴール前までに攻め込まれる(ペナルティが続き、FL東条雄介主将がシンビンに…。)も何とか凌ぎきり、17-0で前半を折り返す。後半に入ると1分、HO種本直人が相手ディフェンスを突破してビッグゲイン、チャンスを作ると最後はFB五郎丸歩がトライ、見事な集中力で仕留めきる。15分、SO曽我部佳憲のパスをインターセプトされこの試合初失点となるも、19分ラック連取から最後は東条雄介-豊田将万と両FLでトライ、28分密集サイドを抜け出たPR瀧澤直が走りきってトライ(見事なスピード!)、31分相手のキック処理のもたつきに付け込んでFB五郎丸歩がこの日3つめのトライと、一気に畳み掛けて明治を圧倒する。リザーブ選手全員を投入した後半35分過ぎから連続トライを献上、課題を残したものの戦前の課題とされたFW戦で踏ん張りきって(特にラインアウトは完勝!)対抗戦V6達成、同時に対抗戦新記録となる43連勝、記録尽くめの一戦となった。

12/2 早稲田大C 14-31 タマリバ @早大・上井草GCD戦写真館

早稲田D 29-10 タマリバB

東日本トップクラブリーグ王者、早稲田OBも多数在籍するタマリバクラブを迎えての練習試合。早稲田は敵陣に入るもののモール、スクラムで劣勢に立ち、トライまでに至らない。更にチャンスフェーズでのハンドリングエラーも重なり、結局前半は無得点、0-7で折り返す。後半に入ると、8分自陣で得たペナルティキックから素早く展開、CTB平野進也が抜け出して独走トライ(ゴール)を決めて同点に追いつく。ここからゲームは激しく動き出し、前半11分タマリバのトライで再び勝ち越されるも、28分ターンオーバーから逆襲、CTB井上隼一が抜けて最後はWTB高木亮太がトライ(ゴール)で14-12と逆転に成功する。リードも束の間、33分タマリバのペナルティからの速攻についていけず再び逆転されると、39分、44分と連続トライを許して14-31と完敗。1トライ差の勝負どころ後半39分、敵陣でのスクラムで8-9のコンビネーションが乱れてターンオーバーされ一気にトライされたシーンに代表されるようにスクラム、ラック周辺でのボールコントロールが乱れるシーンが多く、そこを付けこまれる格好となった。

(写真)
後半8分、パスダミーから一気に抜き去り、復活の独走トライをあげるCTB平野進也

11/26 早稲田大B 43-19 明治大B @早大・上井草GB戦写真館

早稲田C 53-0 慶応義塾大BC戦写真館
早稲田D 62-7 東北学院大

Jr選手権2ndフェーズ1回戦(準決勝)、1stフェーズで敗れている明治を上井草に迎えての一戦は開始1分、左ラインアウトを起点にSO村田賢史がいきなりタテに抜け出すと最後はサポートについたCTB大島佐利のトライとルーキーコンビであっさりと先制。この日の主役はSO村田賢史、10分にもタテへ切れ込んでチームを前に押し出すと最後はWTB三原拓郎のトライを引き出す。更に17分には果敢に中央突破、タックラーを次々とふりほどいてあれよあれという間に自ら独走トライ、19-0と立ち上がりを完全に制圧する。24分に1トライを返されるものの31分、ラック連取から左へ展開、FB佐藤晴紀が走りきって加点すると、前半ロスタイムにもターンオーバーからNO.8有田幸平がゲイン(NO.8有田はゲイン連発)、最後はWTB巴山儀彦がトライ、前半を31-7で折り返す。後半に入っても早稲田はBKを軸に、明治はFWを中心にすえて、互いの形を表に出しての戦い。3分、ターンオーバーから仕掛けてSO村田賢史。13分、途中出場のCTB長尾岳人がタックラー2人をかわしてのトライ。早稲田がBKでトライを取りきれば、明治も7分にモールから、終了間際にはコラプシングの反則からトライ(認定トライ)とFWが意地を見せ付ける。結局後半は2本ずつトライを追加、最終スコア43-19で見事1stフェーズのリベンジ成功。いよいよJr選手権5連覇に王手をかけて、関東学院と12/10対戦する。

(写真)
このところアタック面での進境著しいNO.8有田幸平。ゲインを重ねチームに勢いを与える。

■11/23 早稲田大 41-26 慶応義塾大 @秩父宮ラグビー場

肌寒い曇り空の下、行われた伝統の早慶戦。試合開始から両チームボールを大きく動かして攻め合う展開、ワセダは再三敵陣深くでチャンスを作るもののハンドリングエラーが相次ぎ仕留めきれないまま20分が経過。先制点は思いがけない形から生まれる、21分相手キックをCTB谷口拓郎がチャージ、こぼれ球を自らマイボールとすると最後は左へまわしてFL豊田将万が左中間にダイブ、5-0と先手を奪う。25分にSO曽我部佳憲のDGで3点を加点するも、29分慶応のパス一本でラインディフェンスが一気に釣られてトライを献上、更に前半ロスタイムにはカウンターから一気に崩されてトライを奪われ、今季初めて前半をビハインドを背負って(8-14)折り返す。重苦しい空気を一変させたのはワセダの誇るスターバックス。1分FB五郎丸歩が豪快に中央突破するとBK陣が湧き出るように反応、CTB谷口拓郎から最後はCTB今村雄太が独走トライ(ゴール成功)であっさり逆転に成功すると、この後も慶応を攻めたてて11分にFB五郎丸歩が目の前のディフェンス6人の網をかいくぐって個人技でトライ、18分にはモールで十分に相手にプレッシャーをかけた後、SO曽我部佳憲が薄くなったディフェンスを突いてトライ、29分にもスクラムから左へ展開、CTB今村雄太がキレ味鋭く切り込んでトライと役者揃い踏み。慶応に2トライを奪われ食い下がられるもののトドメはSH矢富勇毅、39分ラックからブラインドサイドの狭いスペースを潜り込んでダメ押しトライ。後半はタテ・ヨコバランス良く攻め立てて慶応を圧倒、対抗戦42連勝の記録を樹立するとともに対抗戦6連覇を王手をかけた。
■10/22 早稲田大 100-0 日本体育大 @秩父宮ラグビー場

開始5分、11分とラインアウトモールから連続トライを奪い、FW陣の力技で先手を奪うと、BK陣もSH矢富勇毅、CTB今村雄太らが面白いようにゲインを切ってグイグイと前に出る展開。15分、CTB須藤明洋の鋭いタテ突破でゴール前まで迫り、最後はFL豊田将万がトライで加点すると、22分には左から右へボールを運んでWTB菅野朋幸、27分には右から左へ運んでFB五郎丸歩と縦横無尽の猛攻劇。更に31分PR瀧澤直、39分CTB今村雄太とトライを重ねて前半を43-0で折り返す。後半に入ってもBKでゲインを切って大外にボールを運ぶ流れるような攻撃でトライを重ねる。6分、WTB菅野朋幸のゲインから左へ振ってCTB今村雄太。10分、FB五郎丸歩のゲインから右へ振ってLO寺廻健太(SO曽我部佳憲のロングパス、冴えていました!)と着実に点数を積み重ねると、22分、25分とFL笠原歩が連続トライ。FW、BKとバランスよく攻撃を組み立てて決して無理することなく100点に到達。ディフェンスでも自陣22mライン内に攻め込まれる機会は皆無、日本体育大のややエリアの意識の薄い攻撃にも助けられて3戦連続の完封、攻守に力の差を見せ付けて快勝した。
10/21 早稲田大B 19-14 東海大B @早大・上井草GB戦写真館

早稲田C 35-17 東海大C 【C戦写真館
早稲田D 22-17 東海大D

Jr選手権1stフェーズ第4戦、東海大を上井草に迎えての一戦は前半6分、スクラムから8-9でショートサイドを攻略、最後は復帰のルーキーWTB早田健二に繋いで右隅にトライ、幸先良く先制する。この後、自陣からでも果敢に攻める東海大に押し込まれるシーンが続くものの要所でターンオーバー、ゴールラインを割らせない。早稲田2つめのトライはそのターンオーバーから生まれる。前半24分、PR橋本樹が会心のオーバー、そこからペナルティを得て一気にゴール前まで攻め入ると左ラインアウトモールから右へ展開、裏へ出かけたCTB佐藤晴紀からタイミングよく走りこんできたFB松澤良祐へと繋がり右中間にトライ、前半を12-0で折り返す。後半は早稲田も流れに乗りかけたところでハンドリングエラーを続出。東海陣に居座るもののスコアなく、時間だけが過ぎていく展開。得点が動いたのは後半30分、右ラインアウトを起点に左へ展開、ループを織り交ぜたムーブからFB高津雄矢が抜け出すとそのまま快足を飛ばして独走トライ、19-0とリードを広げる。この後、36分、44分と近場のディフェンスが甘くなったところを突かれて東海に連続トライを献上するものの貯金が効いて19-14と辛くも勝利、3勝1敗として最終の関東学院Jr戦を迎える。

(写真)
先週の活躍から、Jr選手権デビューのルーキーCTB大島佐利。着実にステップアップしているプレーヤー

10/15 早稲田大B 46-15 三菱重工相模原B @三菱重工・相模原GB戦写真館

三菱重工相模原グラウンドで行われた練習試合、序盤は両チームともに早いタイミングで吹かれる笛に戸惑いペースを掴めない展開。均衡が破れたのは前半25分、ラインアウトから近場をタテ、タテと崩されて相模原にインゴールを明け渡す。早稲田の反撃は36分、カウンターアタックからラックを挟んで左オープンへ展開、最後はCTB大島佐利が相手タックラーを振り切って同点のトライ(シニア昇格の大島は思い切りの良いランで再三ゲイン!)。更に43分にもペナルティから素早く仕掛けて最後はCTB井上隼一が裏に抜けて勝ち越しトライ。明治B戦の敗戦から1週間、Cチームで安定した活躍を見せていたCTBコンビが昇格、即結果を出してチームに勢いを与えて前半を折り返す。後半、開始早々2分に同点トライを許すも、7分この日苦戦を強いられていたモールでFW陣が奮起、ラインアウトモールを押し込みすかさず勝ち越しに成功する。更に15分にもモールを起点に最後は密集サイドをCTB大島佐利が潜り込んで追加点、20-10とリードを広げる。23分にモールでお返しされ点差を詰められるものの後半はテンポ良くボールを散らし、BKでゲインを切り始めた早稲田が後半25分過ぎから完全にゲームを支配。31分、左右に大きく振って最後は裏に抜け出たSO村田をPR鈴木崇大がサポートしてトライ。この後もBKで3連続トライ(巴山儀彦、佐藤晴紀、須藤明洋)と畳み掛けて、終わってみれば46-15で快勝した。
(写真)
ラン、パス、キックをバランスよく織り交ぜ攻撃を組み立てるルーキーSO村田賢史

■10/9 早稲田大 55-0 立教大 @秩父宮ラグビー場

秋晴れの秩父宮、対抗戦2戦目は立教大と対戦。序盤は相手の意思統一されたダブルタックルに苦しみなかなかトライを奪えない時間帯が続く。それでも終始敵陣で試合を進める早稲田は16分、29分とモールから力づくでインゴールをこじ開けて先手を奪う。36分にはFL豊田将万が鋭くラインブレイク、そのまま独走トライで19-0として前半を折り返す。相手のディフェンスに苦しみながらも、セットプレーでしっかりとプレッシャーをかけて、マイボールをキープし攻め続ける早稲田はやや出足の鈍り始めた相手ディフェンスを尻目に後半開始からペースアップ。右に左にと大きくグラウンドを使って粘る立教ディフェンスを振り切りにかかると、3分、7分、10分とWTB菅野朋幸がタテ続けに右隅に3連続トライ。大外で崩したかと思えば一転21分、31分にはCTB陣が中央突破、長尾岳人そして谷口拓郎とインゴールへ飛び込む。とどめは40分、WTB田中渉太。SO曽我部佳憲のロングパスから相手ディフェンスに囲まれながらも力強く抜け出して公式戦初出場、初トライ。後半は縦横無尽に走り回ってBKで全6トライと畳み掛けて55得点。ディフェンスでもセットプレー、ラインディフェンスでプレッシャーをかけ続け相手に攻撃らしい攻撃をさせぬまま完封、開幕2連勝とした。

10/7 早稲田大B 14-19 明治大B @明大・八幡山GB戦写真館

早稲田C 26-10 明治大C
秋晴れの一日、強風の八幡山で行われたJr選手権第3戦明治大戦。風下に立った前半はその強風に苦しめられ、ラインアウトでノットストレートを連発。スクラムでも相手に押し込まれるなど起点を失った早稲田は自陣での戦い続く苦しい展開。ゲインを許しながらも最後の一線は越えさせない粘りを見せていたものの前半終了間際、執拗な明治のスクラム・モールでのプレッシャーの前にペナルティを連発、ついに39分認定トライを献上し前半を0-7で折り返す。後半に入ると劣勢のFW陣に追い討ちをかけるかのように6分にFL有田幸平がシンビン。12分、セットプレーに安定感を欠く早稲田は自陣深いところで得たペナルティから速攻を選択。しかしこれが裏目に出て明治にボールを奪われトライを与えリードを広げられる(0-14)。後半も中盤となると早稲田も反撃開始。しかしここでもペナルティからは速攻に終始、ラインアウト、スクラムを選択できない苦しい状況での戦いが続く。31分、ペナルティからSH茂木隼人が仕掛けゴール目前でラック、最後はFL有田幸平がラックサイドを突いてトライ、ようやく得点を記録する。この後、38分にモールからのトライで突き放されるも早稲田も43分、CTB安部智行-FL松田純平と繋いで14-19と点差を詰め寄る。この後も一気呵成に攻め立てるもWTB田中渉太へのラストパスがスローフォワードの判定(通っていれば同点トライに…)、そしてノーサイド。明治に完敗の早稲田にとっては改めてセットプレーの重要性を感じる一戦となった。

(写真)
攻守にわたって幅広い運動量、多くの局面に顔を出したFL松田純平

■9/24 早稲田大 97-0 青山学院大 @熊谷ラグビー場

対抗戦開幕、ベストメンバーで臨んだ早稲田は開始から青山学院を圧倒する。3分、右スクラムからラックを繋いで最後は中央をWTB菅野朋幸が切り裂いて先制。11分にもラインアウトでのターンオーバー(FL豊田将万の素晴らしいジャンプ力が光る!)から左へ右へ最後はSO曽我部佳憲の超ロングパスがWTB菅野朋幸に渡って右中間にトライ、14分に両LOの繋ぎから1トライを追加した後の18分、今度はSO曽我部佳憲-WTB菅野朋幸とキックパスが渡ってトライ。この後もグラウンドを広く使った展開に、FWがラックを作らず立ったまま繋ぐアタックも折り重ねて自由自在に駆け回りWTB三原拓郎の2トライなど5トライを追加、前半を57-0で折り返す。後半に入るとWTBに矢富勇毅を配する布陣をテスト、いきなり3分相手を強烈なハンドオフで突き放して矢富がトライと、当たりの強さを活かして攻撃の起点に仕留めにと大活躍この後2トライをあげて後半だけで自身3トライと格の違いを見せ付けた。後半もう一人の主役はPR瀧澤直。本職のスクラムでスクラムトライをあげるなど奮闘すると、ボールを持っては豪快な突進、裏に出た後、スピードの落ちない見事な走力を見せ付けて独走トライをあげるなど熊谷の早稲田ファンの視線を独り占めにした。結局後半も6トライを追加、97得点をあげるとディフェンスでも前に出て相手に自由なスペースを与えず危なげなく零封。対抗戦初戦、対抗戦6連覇、大学選手権3連覇に向けて快勝スタートを切った。

9/23 早稲田大B 48-0 帝京大B @早大・上井草GB戦写真館

早稲田C 41-19 帝京大C【C戦写真館
早稲田D 36-38 帝京大DD戦写真館

試合は開始数十秒、いきなりCTB須藤明洋が相手ディフェンスの裏に出ると最後はCTB佐藤晴紀に繋いで先制トライ(ジュニアのエース格、CTB須藤明洋はこの日も抜群のキレ味でした)。その後もSO南薗洋一の的確に相手のいないところを狙ったキックで陣地の奪い合いで優位に立ち、敵陣で試合を進める早稲田は23分、左ラインアウトから大きく右へ、出来たラックから今度は左へパススピードで相手を振り切り、LO寺廻健太が左隅にトライ、帝京を突き放しにかかる。この後も28分にCTB須藤明洋(独走トライ)、31分にSO南薗洋一(FL松田純平へラストパス)と面白いように一次攻撃から相手ディフェンスラインを突破、トライを重ね前半を26-0で折り返す。後半に入っても相手陣で試合を進める早稲田は4分、左ラインアウトを起点に右オープンに素晴らしいスピードでのラインアタック、最後はWTB谷口拓郎が飛び込んでトライ、この後も手薄になった相手ラックサイドをSH茂木隼人を中心にひっかきまわして、9分FB田邊秀樹が見事なステップワークで抜け出てトライ、更に18分に左ラインアウトから右にまわして最後はバックスリーでリズムよく紡いだボールをWTB若野祥大がインゴールへと運ぶと、35分には積極的にゲームを組み立てるSH茂木隼人の突破から最後はFB田邊秀樹と後半も4トライを追加、終了間際の帝京の猛攻を(ペナルティは多かったものの)何とか凌ぎきり零封、終始敵陣で試合を進める戦いぶりで48-0で快勝した。

(写真)
ブラインドサイドから顔を出しては面白いように相手ディフェンスを切り裂きまくったWTB谷口拓郎

■9/17 早稲田大 22-20 オックスフォード大 @秩父宮ラグビー場

大学ラグビーシーズン到来を告げるこの時期の風物詩、日英大学対抗戦でオックスフォード大と対戦した早稲田は前半6分、左ラインアウトを起点に右オープン展開、SO曽我部佳憲からデコイに走った2人のCTBの背中を通すロングパス、バックスリーで順に繋いで最後はWTB菅野朋幸が右隅にトライ。久々に胸のすくようなBKラインのコンビネーションで幸先よく先制すると、この後も相手ディフェンスラインに出来たギャップをCTB今村雄太が面白いように突いて抜け出るワンマンショー。16分に自ら独走トライをあげると24分にも同じような形から抜け出て今度は相手ディフェンス2人をひきつけ絶妙のラストパス、ボールを受けたWTB三原拓郎がスピードに乗ってインゴールへと飛び込みトライ、早稲田の流れで試合が進む。しかしオックスフォードもBKに活路を見出しパワーで早稲田BKラインディフェンスをこじあけて20分、40分と2トライ、結局前半を19-15で折り返す。後半に入り、自陣で守る時間帯が増えてくると20分過ぎからオックスフォードの波状攻撃、キックの処理ミス、タッチキックのミスキックと自陣での不用意なミスが重なり、ついに28分に勝ち越しトライを奪われ19-20。それでも30分過ぎから早稲田の反撃開始。安定したラインアウトを起点にモール、オープン攻撃とバリエーション豊富にオックスフォードを攻め立てると立て続けに犯されるペナルティから後半37分、ゴール前中央でPGを選択。これをFB五郎丸歩が難なく決めて逆転に成功。約2分のロスタイム、オックスフォード最後の反撃を断ち切ったのは抜け出た相手に後ろから襲い掛かったPR畠山健介のタックル。よく走り、ディフェンスの穴を埋め続けた功労者の一撃で、ノーサイドの笛。収穫あり、課題あり、全てを受け止めていよいよ中竹ワセダ、東条組のシーズンが始まる。

9/16 早稲田大B 34-10 法政大B @早大・上井草GB戦写真館

早稲田C 69-22 法政大C【C戦写真館
早稲田D 34-12 法政大DD戦写真館

SO細川明彦のキックオフで試合開始、いきなりキックオフボールをWTB巴山儀彦がキャッチ、そのまま敵陣深く攻め入ると、6分右ラインアウトモールから早稲田FW陣が一気に押し込んで先制トライ。しかしこの後、キックで思うようにタッチを切れず自陣を脱する術を失うと18分にBKのライン攻撃から同点トライを奪われる。直後のキックオフ、相手にプレッシャーをかけてマイボールとすると法政のペナルティから速攻を仕掛けてSH三井大祐-CTB須藤明洋であっさりと勝ち越し(21分)。しかし、この直後のキックオフから法政に一気に攻められトライを奪われまたも同点(23分:10-10)と落ち着かないゲーム展開。28分に自陣ゴール前でペナルティを犯して、相手にPGを狙われるもここは相手のミスキックに助けられ、ピンチを脱すると34分、またもペナルティからの速攻からSH三井大祐-WTB田中渉太で勝ち越しトライ。更に37分にもスクラムを起点に連続攻撃。左へ右へと揺さぶって最後はFB田邊秀樹が低い姿勢で相手ディフェンスを振り切ってトライ、前半を22-10で折り返す。後半に入るとSO村田賢史、FB田邊秀樹のロングキックで相手を背走させて敵陣深く攻め込むものの反面、要所でキックミスも折り重なり不安定なゲーム展開。それでも、後半12分にゴール前ペナルティからまたも速攻、SH三井大祐-PR橋本樹でトライ(SH三井大祐のペナルティから仕掛ける意識の高さがキラリ!)、30分にFB田邊秀樹のカウンターを起点にワイドに振って最後はCTB須藤明洋がダメ押しトライと2トライを追加、34-10でJr選手権5連覇に向けてまずは初戦をものにした。

(写真)
前半37分、流れるような連続攻撃から最後はFB田邊秀樹が豪快にダイビングトライ

9/10 早稲田大C 21-17 埼玉工大 @早大・上井草GC戦写真館


早稲田DE 41-19 防衛大DE戦写真館

序盤キックで思うように陣地を進められない早稲田は前半11分に密集サイドを破られ先制を許す。それでも次第に相手のペナルティなどで敵陣へ攻め込むと17分、SO南薗洋一がタテへ切り込んで同点のトライ(ゴール成功で逆転)、更に30分相手キッカーに対するFL中島京の素晴らしいプレッシャーから相手ミスキックを誘うと右へ大きく展開、最後はWTB高木亮太がトライをあげて結局前半を14-5で折り返す。後半に入ると10分右ラインアウトをクリーンキャッチすると左へ展開、CTB大島佐利が抜け出して独走トライをあげて埼玉工大を突き放す。しかしスクラムで相手に主導権を握られ苦しい早稲田は18分、これまで2人、3人がかりのタックルで前進を許さなかった埼玉工大外国人パワーについにトライを献上、34分にもラックサイドを切り裂かれて21-17と詰め寄られるもののここまで。猛暑が帰って来た中での消耗戦を辛くも制した。続いて行われた防衛大との一戦は前半途中からペースを掴んだ早稲田がハイテンポでボールを散らして一気に4トライ、前半を22-0で折り返す。後半に入るとキック処理のもたつきから、キックチャージからともったいない形でトライを次々に献上し、一時は22-19と詰め寄られるものの22分過ぎから再び3トライをたたみかけ終わってみれば41-19で快勝した。

(写真)
前半、再三のビッグゲインでチャンスを作ったWTB中村浩太郎

■8/26 早稲田大 34-26 慶応義塾大 @菅平・サニアパーク

春のリベンジマッチ第2戦、上田市合併記念招待試合として互いにファーストジャージを着用して行われた夏の早慶戦。試合は開始1分、ゴール前ラインアウトモールを一気に押し切ってトライ、幸先よく先制する。この後、向かい風にSO曽我部佳憲のキックが伸びず、自陣で戦う時間が長くなると23分、34分とスクラムを起点とした攻撃から相手に連続トライを許す。この後ロスタイムにかけて数分間、早稲田は慶応をゴール前に釘付けにして怒涛の猛攻を仕掛けるものの最後はNO.8林徹がインゴール目前で相手のタックルを受けてノックオン、この時間帯相手に根負けする形となる結局前半を5-14で折り返す。後半、立ち上がりゲームを動かしたのはSO曽我部佳憲、ペナルティからの速攻から曽我部が相手ディフェンスのギャップを突いて左中間にダイビングトライ、ここから試合は一進一退の展開に。7分に慶応にトライを許し、再び点差を広げられるも10分過ぎから早稲田は慶応をゴール前に釘付けにして再び猛攻を仕掛ける。ペナルティを挟んでラインアウトから、スクラムから10分以上に渡って攻め続けると、最後は21分ラインアウトモールからブラインドサイドをFL笠原歩が攻略してトライ、この時間帯を粘り勝った事で、流れは早稲田に。25分にトライを返され17-26とされるも、28分カウンターアタックからFB五郎丸歩が鮮やかに3人を抜いて独走トライ点差を詰めると、35分SO曽我部佳憲の風にも乗った好タッチキック(自陣ゴール前から敵陣22mラインへ)でチャンスを作るとLO豊田将万(前半はFL、後半権丈太郎負傷退場後はLO)が鋭くラインブレイク、そのまま独走して逆転トライ。42分にもSH矢富勇毅のラン(判断に迷うも結果的にこれが相手を混乱させる動きに…)からWTB早田健二でダメ押し、慶応を34-26と突き放して勝利。振り返れば個人技で取ったトライが中心の展開に試合後、選手・コーチ陣に笑顔はなかった。
8/20 早稲田大 15-5 関東学院大 @早大・菅平GA戦写真館

グラウンド周囲を取り巻く幾重ものファンが見守る中、春のリベンジを果たすべく臨んだ夏関東学院戦。開始から関東学院陣深く攻め込んだ早稲田はゴール前ラインアウトをペナルティの度に選択、モールに拘るも最後はノット5mでチャンスを逸する。互いにペナルティを重ね、敵陣・自陣を行ったりきたりの展開の中、先制は早稲田。13分ペナルティからSH矢富勇毅が仕掛けるとFL豊田将万-WTB早田健二と繋いで最後はSH矢富勇毅がボールをもらって右中間へと滑り込む。この後も互いに堅い防御で相手にチャンスらしいチャンスを作らせず、時間だけが進んでいく。膠着状態となった試合の次の得点は早稲田。前半終了間際の40分、中央15mの地点で得たペナルティをFB五郎丸歩が難なく決めて10-0とリードを広げ前半を折り返す。後半、早稲田のペナルティが重なったところで8分、19分とシンビンでNO.8林徹、LO後藤彰友と続けて失うと、10分に関東学院にトライを許し、10-5と点差を詰められる。それでも苦しい時間帯をSO曽我部佳憲のスーパータッチキックで陣地を盛り返し流れを引き戻すと後半20分過ぎからは関東学院のペナルティも重なり、早稲田が攻め続ける。そして31分、ラインアウトモールからブラインドサイドを突いたSH矢富勇毅がそのまま相手防御を寄せ付けずに左隅にトライ、勝負を決定付けた。OB集合日、直前の決意表明でOBにファンに東条主将が誓った「今日負けたらこの先はない」…悲壮なまでの決意から約2時間半後、「この先」が拓けた歓喜のノーサイドの笛が菅平の風に乗った。
(写真)
前半13分、仕掛けて仕留めて先制トライはSH矢富勇毅のスピードから。この日2トライ。

8/20 早稲田大B 19-21 関東学院大B @早大・菅平G B戦写真館

Aチーム勝利の余韻も覚めやらぬ開始1分、左ラックから右へ展開するとCTB須藤明洋が鋭くタテ突破、最後は相手ディフェンスを一身に引き付けて、フリーのWTB三原拓郎へラストパス。その三原が快足を飛ばして右隅に飛び込み先制する。それでも14分、38分と相手SHの巧みなランニングに防御を崩されてトライを献上、逆転を許す。早稲田も前半終了間際の43分、ゴール前ペナルティから素早く仕掛けるとラックから早稲田らしい球出しでCTB佐藤晴紀が左中間にトライ、14-14の同点に追いつき前半を折り返す。後半に入ると一進一退の攻防。WTB三原拓郎のビッグゲインなどでチャンスを掴むも攻めきれず、逆に34分SO村田賢史のその三原へのロングパスを相手WTBにインターセプトされて独走トライを献上、14-21とされる。それでも早稲田は直後のキックオフをWTB巴山儀彦の強烈なプレッシャーからマイボールとすると、そこから繋いで得たペナルティからFL有田幸平が弾丸のように仕掛けてそのままトライ、19-21と詰め寄る。決まれば同点というコンバージョン、FB田邊秀樹の左足から放たれたキックは惜しくも右にそれて、結局この後そのままノーサイドの笛を迎えた。
(写真)
前半、相手ディフェンスを弾き飛ばしてインゴールへと迫るPR山下達也

8/20 早稲田大C 29-5 関東学院大C @早大・菅平G C戦写真館

先制は早稲田。4分相手ゴール前ラインアウトからモールを押し込み最後はSH三井大祐がブラインドサイドを攻略して左隅にトライをあげる。12分に同点とされるも前半15分過ぎからBK陣が自在にボールを動かし、早稲田らしいテンポのある攻撃を仕掛けられるようになると、23分スクラムからの8単(NO.8伊藤和久)を起点に逆目に振って、WTB田中渉太がトライ、波に乗ったWTB田中は27分にも相手ディフェンス裏へのキックに反応、素晴らしいスピードで相手をぶっち切って独走トライ、後半4分にも(前半のビデオテープを見るかのような)8単からの素晴らしい仕掛けで相手防御を崩して最後はWTB田中と3連続トライ、関東学院を突き放しにかかると、後半8分にはCTB井上隼一が相手タックルを外してダメ押しトライで29-5。この後関東学院にゴール前まで攻め込まれ、守勢に回るものの最後の一線は超えさせずに後半は相手を無得点に抑える。結局BKで5トライ、早稲田らしくスピードに乗ったラインアタックが印象的な快勝劇だった。
(写真)
後半8分、タックルを外してポスト真下へダメ押しのトライをあげるCTB井上隼一

8/20 早稲田大D 24-29 関東学院大D @早大・菅平G D戦写真館

春ドローに終わったこの対戦、先手を取ったのは早稲田。前半15分、前週の部内マッチでも威力を発揮したDチームFW陣のラインアウトモールからインゴールを陥れると26分にも相手ハイパントのこぼれ球を拾ったSH伊勢昌幸人から大きく展開すると最後はWTB高木亮太が相手WTBをハンドオフ一発で突き放して独走トライ12-0とリードを奪う。しかし30分を過ぎると一転関東の猛攻を受ける展開、34分、38分と連続してトライを奪われるとロスタイムにもPGで得点を与えてしまい12-15と逆転されて前半を折り返す。後半も開始から早稲田、6分関東が自陣深いところから展開してきたところをCTB田中勝悟が好タックル、一気に押し返して相手をインゴールまで戻し、こぼれたボールをWTB高木亮太が抑えて再び逆転、更に21分ラインアウトモールを押し込み24-15とリードを広げる。しかし後半も30分を過ぎると再び関東の時間帯。前半のリプレーを見るかのような展開から31分、37分と連続トライを献上、勝負所の時間帯を凌ぎきることができず、24-29で惜敗した。
(写真)
左手のハンドオフで局面を打開するWTB高木亮太、この日2トライの活躍

8/13 早稲田大C 29-17 早稲田大D @早大・菅平G C戦写真館

夏合宿最初の試合は部内マッチ。試合は序盤からスクラムでプレッシャーをかけたCチームが敵陣で優位に試合を進める。8分、ラックでLO奥野耕輔がターンオーバーそのボールを繋ぐと最後はSO井上隼一が得意のカットインを見せて左中間に先制トライ(同じような形で26分にも連続トライ)。この後DチームもCTB常藤健の好タックルなどで徐々に試合の流れを引き戻すと、34分ゴール前ラインアウトから一気にモールを押し込み点差を詰める。それでも36分、38分とDチームはミスから連続トライ(LO清水直志、FB古屋翔平)を奪われ前半を24-7、Cチームリードで折り返す。後半に入ると密集近辺でペナルティを繰り返し(一時、シンビンもあり)リズムを失ったCチームに対して、ゴール前ラインアウトモールという絶対的なオプションを持ったDチームが猛反撃。モールからLO小塩康祐が連続トライを上げて24-17と詰め寄る。この後もゴール前ラインアウトモールから攻め立てたDチームであったが勢いがつきすぎてオブストラクションを取られるなど、詰め切れず逆にCチームにターンオーバーからダメ押しトライを奪われ万事休す。Cチームが上位チームの貫禄を見せ付けて勝利を収めた。
(写真)
約1年ぶりの実戦復帰、フィジカル面で強くなって帰って来た事を見せつけたCのWTB田中渉太

■ 6/25 早稲田大 3-20 関東学院大 @秩父宮ラグビー場

春シーズンを締めくくるワセダvsカントーの一戦に秩父宮はシーズン本番さながらの熱気。試合の入りを大事にしたいワセダであったが、開始から5分でNO.8豊田将万、CTB谷口拓郎の一時退場、CTB須藤明洋のハイタックルによるシンビンといきなり我慢を強いられる展開。スクラムで盛り返し、トライこそ与えないもののSO曽我部佳憲のキックが安定感を欠き自陣で過ごしているうちに前半20分関東にPGを決められて先制を許す。ワセダも何度か敵陣でパスを繋ぐものの密集の攻防で後手を踏み、持ち込んでおきながらもペナルティで攻撃権を手放す苦しい展開で前半を折り返す。後半立ち上がり、ラインアウトからのサインプレーでHO臼井陽亮がタッチライン際を走ってインゴール目前まで迫るとFWの執拗なサイド攻撃から最後はSO曽我部佳憲のDGで同点に追いつく。この後もSO曽我部佳憲のキックパスからCTB須藤明洋(惜しくも届かず)、SH矢富勇毅-NO.8豊田将万のビッグゲイン…と一気に攻め立てたワセダであったが、この時間帯に取りきれずに終わると試合は膠着状態に。勝負を分けたのは後半30分のプレー、試合を通じて密集で執拗にプレッシャーをかけてくる関東の前にワセダのパスが乱れてインゴールへ、このボールを抑えられて勝ち越しを許すと、35分にPG、43分にダメ押しトライを奪われて3-20の完敗。相手の接点への拘りの前にボールコントロールを乱されたワセダ、大事の事はいつも関東学院が教えてくれる。ライバルとの再戦は2ヶ月後、菅平!

6/24  早稲田大C 26-14 関東学院大C @関東学院大・釜利谷G C戦写真館

Bチーム快勝の余勢を駆って立ち上がりから勢いに乗るワセダは1分スクラムから右に左に振って最後はCTB大島佐利が腰の強いランで走り抜けて左中間に先制トライ、この日初めて先手を取ると10分にもスクラムから右へ左へと振って、最後はSO井上隼一の絶妙のオフロードパスを受けたWTB中村浩太郎が中央にまわりこんでトライ、14分にターンオーバーから数的不利の局面を招き、トライを返されるも、26分スクラムでプレッシャをかけて相手オフサイドを誘うと、ラインアウトモールを一気に押し込みトライ。FW・BKがそれぞれに持ち味を発揮して前半を19-14で折り返す。後半、ワセダはディフェンスが積極的に前に出て、相手のペナルティ、そして密集でのターンオーバーと相手に攻撃権を与えないものの、ワセダも同じような形でチャンスを潰す。勝負をわけたのはやはりスクラム。後半30分過ぎから組まれた相手スクラムに何度もプレッシャーをかけると、36分相手ゴール前で得たマイボールスクラム(PR山下高は組む前からものすごい気迫!その山下高が前に出て相手FWの自由を奪う…)からSO井上隼一が仕掛けてポスト真下に勝利を決定付けるダイビングトライ。FW陣の頑張りにルーキー司令塔が応えて26-14で接戦をものにした。
(写真)
Bチーム勝利の勢いそのままに、前半1分CTB大島佐利が抜け出しいきなりの先制トライ

6/24 早稲田大B 45-19 関東学院大B @関東学院大・釜利谷G B戦写真館

前半立ち上がりはタックルが軽くディフェンス網を簡単に破られ、5分、9分、28分と3連続トライを献上、いきなり19点のビハインドを背負う。攻めてもノックオンを多発、なかなかリズムに乗れない展開ながらもようやく38分、ラインアウトモールからトライを返し(7-19)ワンチャンスをものにすると、後半立ち上がりから反撃開始。2分、ラインアウトモールを一気に電車道でインゴールまで押し込み弾みをつけると、後半から入ったSO村田賢史が試合の流れを呼び込むスーパーキックを連発。相手陣深くまで一気に攻め込むと、8分ゴール前ペナルティから素早く仕掛けて最後はそのSO村田がトライ、ゴール(田邊)も決まって同点とすると、23分ゴール前ラックからFL松田純平をLO前田吉寛が後ろから押し込み勝ち越しトライ、勢いに乗ったワセダはこの後眠っていたスターバックス予備軍が大爆発。27分、ラインアウトを起点にグラウンドいっぱいに使った展開からFB田邊秀樹が相手タックルをかわしてトライ、34分SO村田のビッグゲインから最後はNO.8小峰徹也-CTB長尾岳人と繋いでトライ、37分ターンオーバーからWTB松澤良祐が相手との1対1を巧みなチェンジオブペースで振り切ってダメ押しのトライ、終わってみれば前半終了間際のトライから数えて7連続トライの猛攻、45-19で快勝した。
(写真)
後半34分、相手タックルをかわして中央にダメ押しトライをあげるCTB長尾岳人

6/24 早稲田大D 24-24 関東学院大D @関東学院大・釜利谷G D戦写真館

前半は関東ペース、近場のタックルの甘くなったを突かれて19分、30分とトライを献上、早稲田も28分にFW、FWで近場を突き最後はHO堀内哲をFW陣が後押ししてインゴールになだれ込みトライ、前半はこの1トライのみで5-14で折り返す。後半、一列を2人変えたスクラムが優位に立ち始め、(ラインアウトが壊滅状態の中)ようやく活路を見出した早稲田は14分、スクラムからNO.8伊藤和久の力強い8単、更に順目に攻めてSO菊地悠介が右隅にトライ、更に10-24で迎えた26分にもスクラムからの8-9でSH藤森啓介がスペースを駆け抜けると最後はWTB高木亮太が右隅にトライ、2つのトライの起点となり、勢いに乗ったスクラムが相手ボールさえも制圧し始めると流れは完全に早稲田。34分、CTB岡上馨の会心のターンオーバーを起点に相手ペナルティを誘発すると、ラインアウトモールを一気に押し込みトライ、ゴールも早稲田ジュニアのスーパーブーツWTB高木亮太が冷静に決めてついに同点。この後も掛井雄馬と藤森啓介のダブルハーフで、更に攻撃のテンポをあげ、猛攻を仕掛け関東をゴール前に釘付けにしたもののインゴールまでわずかに届かず。終盤一気呵成に攻め続けて掴み取った執念のドローであり、終了間際手に届きかけた勝利がスルリとこぼれた無念のドロー…。白黒つかずも、何より気持ちのこもった素晴らしいゲームだった。
(写真)
同点に追いついた後は怒涛の攻めを見せたDチーム。グイグイ前に出たLO河邑陽介らFW陣

■6/18 早稲田大E 0-29 ワセダクラブ @早大・上井草G E戦写真館

試合開始とともに強く降り始めた雨の中で行われた(あまりの暗さに3時にして照明も…)この時期恒例(?)のEvsワセダクラブの一戦は、開始からEが相手陣ゴール前で猛攻を仕掛けるもここで得点を奪えず終わると、スクラム・ラインアウトの安定感で優位に立ったワセダクラブが次第にペースを握る。前半、助っ人で入ったSO久木元コーチの現役時代を彷彿とさせるディフェンスライン裏へのパント→自ら抑えてトライ×2で先手を奪われると、後半も大外展開から…、モールから…とワセダクラブに圧倒されてトライを献上、アタックでも単発でBK陣が何度かゲインを切るものの後が続かず、無得点に終わる完敗。来週の関東学院4連戦のメンバー入りに向けての絶好のアピールの場であったが、ワセダクラブの”大人”の安定感の前に、何もできずに終わってしまった。
(写真)
走るたびに水しぶきが高く舞う悪天候の中、若いEチームと早大OBを数多く揃えるワセダクラブの”師弟対決”

■6/15 早稲田大1年 12-12 慶応義塾大1年 @早大・上井草G 1年写真館

雨の上井草で行われた1年早慶戦、両校それぞれ花道を作って1年チームを送り出すなど気合十分。試合は雨の悪条件も重なり、キック中心で試合が進む静かな立ち上がり。序盤こそ早稲田が慶応陣に入り込むものの、ラインアウトをことごとく確保失敗、終始押され気味のスクラムも重なって、次第に自陣で戦う時間が長くなると23分慶応FWにラックからサイドを突かれトライを献上、この後早稲田もWTB早田健二の力強い突進などで見せ場を作るものの得点のないまま、0-5で前半を折り返す。後半、1分慶応ゴール前スクラムからSO村田賢史が突破、最後はLO清水直志がラックサイドを飛び込みトライ、ゴールも決まって7-5と逆転に成功する。27分、慶応FWに再びモールを押し込まれ一旦は逆転を許すものの34分、WTB大島佐利のカウンターを起点に左へ大きく展開。WTB早田健二のゲインから最後はサポートしたCTB井上隼一が同点のトライ(ゴール失敗)、能力あるBK陣が一発のプレーで、試合を振り出しに戻す。この後、終了間際に慶応FWに三度、ゴール前に押し寄せられるも、早稲田FWがここは耐えに耐えて渾身のターンオーバー、結局このまま12-12で引き分けた。
(写真)
慶応ディフェンスの裏に抜け出るCTB井上隼一。後半には貴重な同点トライも記録。

■6/11 早稲田大 14-40 慶応義塾大 @新潟スタジアム

早稲田大C 84-0 新潟大
新潟県ラグビー協会60周年記念試合として行われた春の早慶戦。U23代表戦の為、主力を欠く早稲田はメンバーの半数近くが公式戦経験のない若い布陣。開始1分、ボールキャリアのPR瀧澤直をFW陣が一丸となった押し込み場内もどよめくビッグゲイン、敵陣深く攻め入るとここから終始慶応陣で試合を優位に進める。NO.8覺來弦を中心としたラインアウトモール、そして機を見てのBKライン攻撃と慶応を攻め立てるも要所でミスを連発し、得点に至らない。逆に20分過ぎ相手右WTBのビッグゲインで形成は一変。今度は早稲田が自陣に釘付けされる展開になると、25分、28分と相手バックスリーのスピードの前に連続トライを献上、0-12とされる。早稲田の反撃は36分、左ラインアウトモールから右へ展開、速く長いパスで一気に大外までボールを運ぶとWTB菅野朋幸が粘って右隅にトライ、早稲田らしいスピード溢れるアタックで1トライを返し結局前半を7-12で折り返す。勝負の後半、立ち上がりの大事な時間帯に相手カウンターから失点を喫し、出鼻をくじかれると、6分にも相手の・u梃ツ人技に翻弄されてク点し7-26。早稲田が攻勢に転じてもことごとく相手にターンオーバーを許すなど流れを掴めず、逆に21分にはペナルティから相手にスクラムを選択されトライを許すなどディフェンスが崩壊。早稲田も後半30分過ぎから猛攻を仕掛け、36分には中央スクラムを起点に8単から逆目に振る得意の形で最後はCTB谷口拓郎が意地のトライを返すもののここまでで、14-40の完敗。学生相手の敗戦は03年度大学選手権決勝以来、約2年半ぶりとなった。また、この試合に先立って行われたオープニングマッチ、早稲田C(場内表記上は早稲田B)と新潟大の一戦はFW・BKが一体となり縦横無尽にグラウンドを走り回って終始新潟大を攻め立てた早稲田CがWTB中村浩太郎の4トライを含む前後半7トライずつの合計14トライの猛攻で84-0で圧勝した。

■6/4 早稲田大B 47-17 立正大 他 @早大・上井草G B戦写真館

早稲田大D 39-33 立正大C 【D戦写真館
早稲田大C 65-12 立正大B  【C戦写真館

リーグ戦一部の立正大を迎えての3連戦、相手Aチームと対戦した早稲田Bは開始2分、ゴール前ラインアウトモールを一気に押し込み最後はFL槻木亮太が抑えて先制トライ、しかしこの後、セットプレーが安定しない早稲田はどこかよそ行きのラグビー。それでも11分には自陣ターンオーバーから一気に大外展開、WTB三原拓郎らで繋いだボールを最後はSH櫻井朋広がインゴールへ。17分に立正に1トライを返されるものの22分左ラインアウトモールから一転大きく右へ展開、早いパス回しから最後はWTB菅野朋幸がトライ、更に34分にも啓光ルーキーコンビSO村田賢史-FB田邊秀樹と繋いでトライ、セットは安定しないものの随所に個人スキルの高さを見せつけて、前半を26-5で折り返す。後半も早稲田らしく機先を制する。1分、CTB陣(伊崎翼、谷口拓郎)が繋いで一気にゴール前へ迫ると、右展開から最後はWTB菅野がトライ。続く4分今度は役者が逆となり、WTB菅野が右サイドを切り裂いてビッグゲイン、左展開から伊崎翼-谷口拓郎でフィニッシュ・u栫Bスターバックス予備軍が縦横無尽に駆け回ってリードを広げる。この後立正の外国人選手を中心とした力強いタテへの動きに2トライを献上するものの34分、スクラムから左展開、CTB谷口拓郎が力強くタテに割って入ってトライ、47-17で勝利した。この試合の前に行われた早稲田D-立正Cの一戦は右サイドを完全支配したWTB高木亮太の3トライなどで常に先手を奪った早稲田Dが立正のFW戦による反撃を抑えて逃げ切り、39-33で勝利、また早稲田C-立正Bの一戦は前半にWTB大野雄也の2トライなどで22-5と主導権を握った早稲田が、後半20分過ぎから怒涛のアタック。面白いようにパスが繋がり、接点も完全に制圧してCTB光澤翼の2トライを含む5連続トライ、結局65-12で圧勝した。

(写真)
別次元のキレキレのラン、教育実習から帰って来たWTB菅野朋幸が自慢の快足を見せつけ、2トライの活躍

■6/3 早稲田大 45-14 三菱重工相模原 他 @早大・上井草G A戦写真館

早稲田大E 52-12 成城大【E戦写真館

上井草に社会人トップイースト10の三菱重工相模原を招いての一戦、先制は早稲田。0分、開始から右へ左へとワイドに振って最後はWTB巴山儀彦が左隅に飛び込むノーホイッスルトライ。更に12分、FB五郎丸歩が相手タックルを寄せ付けない懐の広さを見せて右隅にトライ、リードを広げる。この後は相手外国人選手を前面に出した社会人のコンタクトの強さに苦戦、自陣に押し込まれる時間帯が続くと、32分密集サイドを押し込まれてトライを奪われる。それでも早稲田は直後のキックオフをWTB巴山らのラッシュで奪い返すとSO曽我部佳憲が相手ディフェンスのギャップを見逃さずにタテへ切り込んでトライ、前半を19-7で折り返す。後半も序盤は一進一退の攻防、21分左ラインアウトからバックスリーで繋いで最後はWTB早田健二が右隅にトライ、これでペースを取り戻した早稲田は32分、ラインアウトモールを押し込みトライ、更に36分、45分とWTB早田健二、CTB佐藤晴紀と立て続けにインゴールに飛び込んでダメ押し、45-14で昨年に続き三菱重工相模原に快勝した。
また、この試合の前に行われた早稲田Eと成城大との一戦は序盤に連続トライを献上するも、前半にFB今福達也、WTB二ノ坂悟志、SH藤森啓介の3連続トライで19-12と逆転に成功、後半は一方的な早稲田ペース、5本のトライを重ねて52-12で圧勝した。

(写真)
前半 35分、早稲田の先輩・佐藤喬輔をかわして裏に抜け出たSO曽我部佳憲がポスト真下にトライをあげる


■5/28 早稲田大D 41-5 学習院大 @早大・上井草G D戦写真館

序盤は両チームキック主体の静かな立ち上がり。ワセダはラインアウトが安定せず、主導権をなかなか握れずにいたものの16分、こぼれ球をドリブルしたFL伊藤和久から最後はLO清水直志へと繋いで先制。更に19分、31分にもラックを連取した猛攻からトライを追加(WTB今福達也、LO清水直志)、前半を19-5で折り返す。後半に入ってもSO細川明彦の右足が冴える。相手陣深く蹴りこみ、一気に地域を前に押し出したかと思えば、WTB高木亮太へのピンポイントキックパスありと、チームに勢いを与え続けると後半にもWTB高木亮太の3トライなどで合計4トライを追加41-5で快勝した。

■5/21 早稲田大 36-19 高麗大 @国立競技場

今年で3回目の対戦を迎えた高麗大との定期戦が快晴の国立競技場で行われた。先制は早稲田、7分ラインアウトを起点とした連続攻撃から最後はSO曽我部佳憲からの飛ばしパスを受けたWTB早田健二がディフェンスをかわして右中間にトライ、先発デビュー戦でいきなり結果を出す。スクラム、モールなどFW戦で優位に立つ早稲田はこの後も高麗大を攻め立てるも17分、ラインアウトを起点とした相手の奇襲(超ロングスローが走り込んだ相手SOの胸に…)にトライを献上(ゴール成功)し、逆転を許す。それでも終始相手陣で試合を進める早稲田は29分、ラック連取からSO曽我部佳憲がラインブレイク、大きく右に振るとWTB早田健二とFB五郎丸歩の2人で右サイドを一気にゲイン、最後はゴール前ラックの混戦からCTB今村雄太が潜り込んでトライ、試合をひっくり返す。この後、前半終了間際にもゴール前スクラムから8単を仕掛けたNO.8豊田将万が相手タックラーを引きずって右中間にトライ、前半を15-7で折り返す。後半立ち上がり11分に高麗大にトライを許し点差を詰められるものの、直後のキックオフでWTB巴山儀彦が猛然とチェイス、相手のミスキックを誘う。このチャンスで、ラインアウトモールを押し込み、最後はSH矢富勇毅が自慢のスピードを生かしてサイド突破そのままインゴールに飛び込み、再び流れを引き寄せる。この後も26分ゴール前ペナルティから素早く仕掛けてFB五郎丸歩、37分ラインアウトモールから左オープン展開、最後は入ったばかりのWTB大島佐利(デビュー戦、ファーストタッチがいきなりトライ!)とタテ続けにトライを奪い高麗大を突き放し、結局36-19でノーサイド、この定期戦3連勝とした。

■5/20 早稲田大1年 34-14 明治大1年 他 @明大・八幡山G 1年写真館

早稲田大B 22-29 明治大B 【B戦写真館
早稲田大C 31-12 明治大C  【C戦写真館

早慶明のプライドを賭けた毎年恒例の1年生同士の対抗戦、早稲田にとっての初戦、明治戦が敵地・八幡山Gで行われた。太陽の照りつける中、序盤は明治ペース。1分、早稲田のタックルが甘くなったところをタテ続けにリターンパスでブレイク、先制トライを奪われる。この後もスクラムで大苦戦を強いられ、ラインアウトともにセットが安定しない苦しい展開。そんな厳しい状況下でも明治の追加点を35分のトライのみに抑えるといよいよ早稲田が反撃開始。前半終了間際の37分、40分とそれぞれSO村田賢史、CTB井上隼一が独走して連続トライ、10-14と点差を詰めて前半を折り返す。前半の最後の勢いそのままに後半に入ると、一気にワセダペースへ。1分、SO村田の素晴らしいタッチキックで敵陣ゴール前5mまで攻め入るとラインアウト→モールであっさりと逆転に成功する。更に5分、自陣ゴール前からFB田邊秀樹、WTB大島佐利のスーパーランで追加点をあげるなど明治を突き放しにかかる。このあとも流れを掴んだワセダは15分、20分に連続トライを追加、守ってもゲームキャプテンSH櫻井朋広の素晴らしいタックルなどで1年明治を後半は完封して、34-14。この戦いはこれで諸岡組から6連勝となった。また続いて行われたBマッチ。前半は双方1トライで、5-7で折り返すと後半、ワセダが5分に復帰のLO後藤彰友の独走トライで逆転に成功する、しかし明治に14分から3連続トライを献上すると、後半の猛追(31分、41分のトライ)及ばず22-29で敗戦を喫した。Cマッチも前半は14-12と僅差の折り返し、急に雨が降り始めた後半にNO.8有田幸平らの3連続トライを追加し、31-12で勝利した。

(写真)
前半37分、SO村田賢史がワセダにとっての初トライを独走で決める。


■5/14 早稲田大 79-0 同志社大 @西京極陸上競技場

中竹ワセダ・東条組の初戦は暑さを感じさせる日差しの照りつける西京極、京都ラグビー祭で関西の雄・同志社と対戦。キックオフを怒涛のラッシュでいきなりのターンオーバー、左右の揺さぶりから最後はSO曽我部佳憲のキックパスがWTB巴山儀彦へと渡って鮮やかに先制、会場を唖然とさせる。この日のワセダはスクラムで圧倒。敵ボールを強烈なプッシュであっさりターンオーバー、完全に試合の主導権を握る。9分、14分とセットプレーからグラウンドをワイドに使った展開でWTB菅野朋幸、CTB佐藤晴紀と立て続けにインゴールを陥れると26分には圧倒のスクラム戦がついにはスクラムトライ(NO.8豊田将万)を呼び込むなど一方的な展開。この後も28分、38分と再びWTB菅野、CTB佐藤がトライをあげて前半を34-0で折り返す。(28分WTB菅野のトライはSO曽我部佳憲のキックパスをトップスピードに乗ったままダイレクトキャッチして奪ったビューティフルトライ!!)後半に入っても、1分ペナルティからの速攻からSH矢富勇毅-NO.8豊田-CTB佐藤と繋いで機先を制すると、この後も同志社の持ち込んだボールを面白いようにターンオーバーを重ね、9分、14分、19分とNO.8豊田将万が走力を活かして3連続トライなど攻撃の手を緩めず、24分FL槻木亮太、32分権丈太郎とトライを追加、30分過ぎから同志社の最後の力を振り絞ったアタックに防戦一方となるもの(特に40分過ぎから約5分間の途切れる事ない攻防は見ごたえありました)の、FL松田純平・東条雄介らの低いタックルで同志社に最後の一線は超えさせず価値ある完封。逆に46分、自陣でインターセプトに成功したNO.8豊田将万が独走トライをあげて13トライ79得点の猛攻を締めくくった。
■5/13 早稲田大B 52-7 慶応義塾大B 他 @早大・上井草G B戦写真館

早稲田大C 27-14 慶応義塾大C 【C戦写真館
早稲田大D 43-12 白鴎大
  【D戦写真館

1日降り続いた雨の中、慶応義塾大・白鴎大を迎えて春オープン戦が開幕。早慶Bマッチとなった第一試合は前半1分のCTB須藤明洋の先制トライで猛攻の口火を切ると、7分にもモールで相手に圧力をかけ最後はFL上田一貴が飛び込んで追加点。ここからはルーキーFB早田健二の時間。19分、35分と連続トライをあげると、ハーフタイムを挟んで更に後半14分、18分と4連続トライ。シャープな走りに加えて、接点でもしぶとく前に出れる強さを見せ、いきなり翌日(同志社戦)のアカクロ切符を手にする大活躍。悪コンディションの中、セットの不安定、ハンドリングの乱れはあったものの、この後も全く危なげない試合運び(唯一の失トライはキックボールの処理連携ミスから)を見せる。ダメ押しはこちらもルーキーSO村田賢史の個人技。36分、自らの判断良い突破でCTB伊崎翼のトライをアシストすると、38分には自らトライと勝利に貢献、52-7で大勝した。第二試合はFB大野雄也の2トライなどで先行した早稲田Cが、後半23分に一時一点差に詰め寄られるものの、25分、36分とLO奥野耕輔、WTB三原拓郎のトライで突き放し27-14で慶応Cに勝利。第三試合はスクラムで終始圧倒の早稲田DがSO井上隼一の積極的なゲームメイクに引っ張られて前後半あわせて7トライ。相手外国人選手に対しても粘り強く食らい突いて相手にラグビーをさせず、後半ペナルティ連発に課題を残したものの43-12で勝利した。

(写真)
4トライと大爆発のルーキーFB早田健二。タックルされてもなお前に出る意識の高さも光った。



■2/7 追い出し試合 @早大・上井草G 写真館
13時、曽我部佳憲選手のキックオフで追い出し試合開始。最初に行われた4年生vs下級生選抜チームでは、互いに真剣勝負、特に下級生チームは強力なモール、そしてラック周辺での激しいプレーとお世話になった4年生に恩返しの意味で全力プレー、見ていて気持ちが良かったです(権丈太郎新主将、五郎丸歩・畠山健介両副将も積極的に声を出して下級生チームを引き締めていて頼もしい限りでした。)結果は下級生チームがトライ数4-0で勝利しました。その後は3年生チーム、2年生チーム、1年生チームと対戦相手を変え、さすがの動きを見せていた矢富勇毅選手、曽我部佳憲選手、首藤甲子郎選手ら4年生スターバックスが次々とインゴールを陥れました。対戦が進むにつれて雰囲気も緩やかなものになり、最後の試合ではお約束のスタッフ陣の登場となりました。女子マネージャ、分析係、トレーナーとそれぞれの立場で部を支えた4年生スタッフが次々とトライをあげていきました。ただ例年、”お約束の”独走トライがメインの女子スタッフも今年は、モールやスクラムにも強制参加(?)させられて色々なプレースキルを求められて大変そうでした(笑)(上田なつみマネージャ、佐竹綾トレーナー御疲れ様でした)。試合は約1時間で終了、その後観客席前に部員全員一列に並んで、東条雄介主将の挨拶、そして権丈太郎新主将の挨拶と行われ、平日にも関わらず客席をほぼ埋め尽くしたファンの温かい拍手に包まれていました。その後監督、コーチ陣に記念品の贈呈、全員で部歌「北風」の斉唱、写真撮影へと写っていきました。写真撮影、寄書きの恒例の儀式にはファンも混じって、最後となる4年生からのサインや記念写真にグラウンドをあちこち走り回り、1年時からルーキーカルテットとして活躍した4人にはいつまでも長い列が作られていました。いろいろ歩いていて目に飛び込んでくるメッセージはどれもこれも4年生の熱い思いが詰められたものばかり、ワセダの熱を”継承”する儀式は日が傾き17時を過ぎてもまだなお行われていました。東条組の最後のアカクロ姿、ファンもまた名残惜しそうにしていました。
(写真)
熱く激動の1年を駆け抜けた東条組、集合写真で充実の笑顔(クリックすると拡大し、写っていない部員も見られます)

■1/28 練習 @早大・上井草G

13時からシニアはサブグラウンドで練習を行いました。タックルダミー、コンタクトスーツを使ってのコンタクト中心のメニューでした。緩いプレーには「(九州電力は)こんなもんじゃねーぞ!!」と激しい声が出ていました。サブグラウンド全面を使ってのディフェンス練習では曽我部選手が外側までしっかり走ってヒット、こういうシーンが最近増えてきたように思います。FWとBKで分かれての練習では、FW陣がラインアウトモール、BK陣は山本コーチ指導のもと、タックルに入るコース取りを体に覚えこませていました。勿論シニアだけでなくジュニアも来季へ向けて基本スキルの習得をしっかりとこなしていました。メイングラウンドの片隅で、バックロー陣はブレイクダウンのところを羽生コーチに、若手BK陣は1対1のディフェンスの動き方を山本コーチに叩き込まれていました。約2時間の全体練習終了後は、個人練習。曽我部選手、関選手の居残りのタックル練習が中竹監督の直接指導のもと行われていました。FW陣は塚田分析担当のメモに基づきBチームが九州電力ラインアウトの動きを習得、分析する方も大変ですが、試合毎に変わる相手のラインアウトパターンを次々に再現していくBチームFW陣も大変です。 日本選手権までいよいよ1週間を切りました。

(写真)
ディフェンスからターンオーバー、攻勢に転じるAチーム。中央は五郎丸歩。

■1/21 練習 @早大・上井草G
■1/21 全国大学オールスターゲーム @秩父宮ラグビー場

上井草12時。BK陣/FW陣にわかれて練習開始。BK陣はサブグラウンドでタッチフット、体を温めながらも笑いが絶えない明るい感じでした。12時半からはポジション別練習、バックロー陣はメイングラウンドでブレイクダウンの部分を重点的に練習。羽生コーチ、中竹監督が時折個々にアドバイスを送っていました。トレーニングルームでは首藤選手が一点に前を見据えてバーベル上げ、力強い視線が印象に残りました。ワセダ、再始動の鼓動しっかりと感じました。

秩父宮14時。全国大学オールスターゲームに早稲田から出場の8選手は全員スタメンでした。試合開始から畠山選手、種本選手らがゲインして見せ場を作ります。先制トライも畠山選手、5分矢富選手からのパスを受けて相手をひきずりながらインゴールに叩きつけました。続く2トライ目は、今村選手。14分相手を一人かわすと一気に加速、インゴールへと駆け抜けます。その後も着々とトライを重ねる東軍、31分にも今村選手が独走、インゴールへ悠々と辿り付きますが、後ろから猛追してきた曽我部選手がパスを要求(!)、インゴールでボールが手渡されトライとなりました(笑)。後半は権丈選手、曽我部選手、今村選手を除いてお役御免。権丈選手はスターが揃うメンバーの中でも臆せずよく声が出ていて頼もしい限りでした。(特に「エモシ!エモシ!」とコンビを組む大東大・カウヘンガ選手を巧くリードしていました。)後半ロスタイムには、FW陣のビッグゲインで慶応大・山田選手が独走、ここも曽我部選手が後ろから追いかけ、またもインゴールでボールを譲り受けて(笑)この日2トライ目を上げました。(コンバージョンの為に追ってきただけだったのですが、山田選手が先輩を立ててくれたようで、2度目のごっつあんにさすがに曽我部選手も照れながら山田選手を小突いてました…笑。これも曽我部選手のキャラクターがなせる業ですね!)結局試合は72-5で東軍の快勝。早大選手の活躍もありましたが一番印象に残ったのは関東学院大・竹山選手と慶応大・青貫選手の両FLの激しいタックル、タックル、またタックル…ヒットの激しさ、パックの硬さ、素晴らしいパフォーマンスだったと思います。

(写真)
ポジション別練習、バックスリーは1対1の抜き合い。菅野朋幸(左)vs佐藤晴紀(右)

■1/12 決勝戦試合前練習 @早大・上井草G 写真館
12時4分、BC内ゲバで上井草の総決算となる1日がスタートしました。CチームのFW陣は迷いなくよく前に出て、ラインアウトモールから3トライをあげれば(接点でも激しくファイト)、Cの司令塔SO細川明彦選手はライン裏への絶妙なキック(自ら抑えてトライ!)に、超ロングキックパス(WTB大野選手がダイレクトでキャッチしてトライ!)、何度もその右足からチャンスを作り出しました。攻守にそれぞれが持ち味を発揮して個々で上回るBチームを圧倒、34-21で見事勝利しました。ラグビーは個々の力じゃない…、このところのキーワードとなっている”まとまり”の大切さを見事に証明したCチームの戦いぶり、立派でした。
ゲバでのBC両チームの熱い魂は14時7分、東条主将の笛で開始された練習でAチームへと受け渡されました。いつものようにゆるやかなボール回しから始まり、ストレッチを挟んでここからギアチェンジ、早く長いパスがグラウンドの左へ右へと次々と運ばれていきました(試合に出られない4年生がしっかりと盛り立てていました)。約50分の最終調整の締めは関東学院のジャージを着せたダミーへのタックルの儀式。全部員の声援の中、22人がマリンブルーと濃紺のジャージに突き刺さっていきました。その後はFW、BKに分かれてそれぞれに最終調整、FWはいつものようにBチームを仮想カントーに見立てて相手ラインアウトのサインを体に覚えこませるよう入念にチェックしていました。15時28分、全部員が再びグラウンド中央に集合し、大きな輪を作り1番瀧澤直選手から順に決意表明。「体を張ってきます!」「圧倒します!」「出られない部員の分も…」「東条雄介の荒ぶるを歌いたい!」…22人の声が熱を帯び、その熱が全部員に届く…濃密な30分の決意表明を終えて、最後は部歌「北風」を全員で歌い、上井草の最後の1日が終了しました。東条雄介主将は上井草のグラウンドを出る際にいつも以上に深々とそして長くグラウンドに一礼していました。「やり残したことはないですよ!」と顔を上げた東条主将の顔はこの日の空のように澄み切っていました。1年前の佐々木隆道主将も決戦前日、全く同じ顔をして引き上げてきました。ワセダ、荒ぶるへ!!

(写真)
カントーのジャージを着せたダミーにタックルする恒例の儀式。ハードタックラーHO種本直人が22人の先陣を切って突き刺さる。

■12/30 練習 @早大・上井草G
雲ひとつない晴れ空も風の冷たい上井草、14時からシニアチームの練習が行われました。サブグラウンドでアップを兼ねてのタッチフット、とにかく明るく賑やかな声がグラウンドに響いていました。30分ほど体をならした後、FW・BKに分かれて練習。BK陣はメイングランドに場所を移してBチーム相手にアタック練習。FW陣はサブグラウンドに残ってAチームがコンタクトスーツを着用してのガチンココンタクト。ラック周辺のディフェンスに広がる選手からは「キョーサン、キョーサン!」と声が上がり2日をしっかりとイメージできているようでした。練習の合間にチームトークでは4年生だけでなく、下級生の畠山選手、豊田選手らも積極的に声を出していて春からのチームとしての成長を感じました。15時からはFW・BKがメイングラウンドに集まってアタック&ディフェンス。今村選手の段違いのスピードに、このところ成長の跡を見せている権丈選手のタイミングの良い走りこみに、見守るファンから唸り声があがっていました。全体練習は16時前には終了、FW陣はその後ラインアウトの調整に時間を割いていました。準決勝まであと3日、自然体の上井草といった感じでした。
(写真)
FW陣はコンタクトスーツを着用してのABガチンコ勝負、攻守に充実のLO権丈太郎(上)

■12/23 早慶戦試合前練習 @早大・上井草G
快晴の上井草、選手権2回戦慶応義塾戦へ向けての試合前練習が行われました。14:15、キャプテンフラッグに全部員が集合、後藤彰友ゲームキャプテンが「やるかやられるか」と明日へ向けての決意を語り練習開始。見守る部員、特に4年生の笠原選手、細川選手が大きな声で出場メンバーを盛り上げ、この他にも自分と同じポジションの選手を応援する声が止みませんでした。更に今村選手の豪快なラン、曽我部選手→菅野選手のダイレクトキックパスが出ると、全部員から歓声があがっていました。ストレッチ中にも矢富選手、後藤選手、畠山選手と次々と気付いた点を皆の前で話し、ここ最近のキーワード「コミュニーケーション」が活発に取られていました。約40分の練習のシメはタイガージャージを着せたダミーへのタックル練習、22人が次々にタイガージャージを宙に舞わせて叩き付けていました。全体練習終了後はFW/BKに分かれての練習、いつものようにFW陣は相手を想定したラインアウトをBチームに手伝ってもらい、シュミレーションしていました。練習開始から2時間、陽も西に傾き殆どの選手が引き上げた中、メイングラウンドには二人の選手だけ残っていました。矢富選手は黙々とパスをネットに向かって投げ込み、曽我部選手は無人のグラウンドにキックを蹴ってはそのボールを拾いに行き、そしてまた蹴る…を繰り返していました。魅惑のHB団、才能と努力の結晶を明日秩父宮でファンにクリスマスプレゼントとして見せ付けてくれると思います。

(写真)
ホットラインがついに復活。今季初公式戦となるWTB首藤甲子郎(右)とCTB今村雄太(左)

■12/2 早明戦試合前練習 @早大・上井草G
練習試合の進行の遅れから14時20分、試合前練習開始。最初に出場選手による決意表明、それぞれの思いが言葉になって上井草の抜けるような青空に吸い込まれていきました(この日は『北風』は、なしです。)出場選手により、一つ一つのプレーを確認する形で試合前練習を消化(見守る全部員もトライの度、拍手を送ります。)時折出る軽いミスに対してはSH矢富勇毅選手が円陣でしっかりと引き締めていたのが印象的でした。22人全員が横一線となってボールを繋いでいくユニークな練習などもありましたが、ラストはやはり伝統の儀式!紫紺のジャージを着せたタックルダミーが登場すると見守る部員のテンションも最高潮に。1番から順に2人ずつ、担ぎ上げるような豪快なタックルあり、足元に突き刺さるような一撃必殺タックルあり、それぞれの思いをこめてダミーに突き刺さっていました。全体での練習はここまで(約1時間)、その先はFW、BKに分かれて練習。BK陣は軽いあわせと個々のプレーの確認程度で早々に終わりましたが、熱を帯びたのはFW陣。スクラムにはじまり、ラインアウト、モールと明日のカギを握るプレーを入念に40分ほどかけて最終チェックしていました。中でもラインアウトは近藤嵩選手が中心となったBチームが仮想メイジとなって動き、Aチームはその動きを体に覚えさせるように何度も確認していました。そしてグラウンドを最後に後にしたのはやはりSH陣。矢富選手、伊勢選手ともにネットに向かってパス練習を何度も繰り返し、2人がグラウンドを出るときには陽も傾き、暖かかった1日が冬の寒さを取り戻した時間でした。変な気負いもなく、かっていって緩みもなく、自然体で明日の大一番を迎えられそうです。

(写真)
伝統の儀式、紫紺のジャージを着せたダミーへのタックルに入るFB五郎丸歩

■9/18 ワセダクラブ3周年記念イベント @早大・上井草G
雨天という事もあって、体育館での開催でした。他の体育会各部も集まる中、ホームで燃えるラグビー部、この日も頑張って(?)いました。子供達がアトラクションで歓声をあげる傍ら、主力選手は清宮前監督とともにレスリング部とマットの上で意見交換会。そのうちにレスリング部員(日本チャンピオンの方らしいです…)からタックルのテクニックを学んでいました。違う競技とはいえ、相手を仰向けに倒すコツといったところは通じるものがあるんじゃないかと素人目に感じました。有田選手は、レスリング部との対戦でその意見交換会の成果を披露、120キロクラスの日本チャンピオンからタックルで1ポイントを奪っていました。そんな有田選手の奮闘も去ることながら、レスリング部との対戦でのMVPは、鈴木(峻)選手。姿を見かけたのが北風祭以来のような気もしますが(笑)、北風祭に続き、観衆の笑いと驚きを独り占めしていました(笑)。女子ラクロス部との対戦では、ラグビー部の運動神経の良さが随所で光っていました。谷口選手の芸術的なゴールは一生忘れないと思います(笑)。。。あとはなりふり構わぬ関選手の突進、更になりふり構わぬモール(なぜにラクロスでモール…??(^^;)と笑いもありで…。サッカー部との対戦でも五郎丸選手、曽我部選手をはじめ出場選手全員が試合でもプレースキックを蹴るような足技のスペシャリスト達が出場。曽我部選手のノールックパス、やはりファンタジスタでした(笑)。イベントの合間では即席サイン会、写真撮影ありで、選手の皆さん御疲れ様でした(ありがとうございました。)。最後に本日一番印象に残った事。DJ OZMAダンサーズ(?)の皆さん、全くあんなに完璧な振り付けをあんなに多くの選手が身につける時間がどこにあるのでしょう…と問いたくなるくらい(笑)、見事なショータイムでした。高橋主務は、顔の表情からして完全になりきっていましたね(笑)。これからのシーズン「アゲアゲ」でいける事を願っています。。

(写真)
レスリング部へ出稽古?日本チャンピオンの部員(右端)にタックルのコツを聞く清宮前監督(中央)、五郎丸選手(左端)ら

■9/3 練習 @早大・上井草G
12時からジュニア・コルツが、14時からシニアがサブグラウンドで練習を行いました(メイングラウンドは来週から使用です)。ジュニア・コルツはそれぞれ今田コーチ、矢野コーチと若いコーチ陣が練習を引っ張り、4年生もそれに負けじと声を張り上げていました。練習の最後の30分は、ポジション別練習、山本コーチを除くコーチ陣が全員集合という賑やかな顔ぶれの中、それぞれの専門スキルの習得に時間を割いていました。14時からのシニアの練習ではアップの段階から後藤彰友バイスキャプテンらが気を引き締めることに配慮していたのが印象的でした。全体での練習となった最初の30分はハンドダミー・コンタクトスーツをつけてコンタクト中心のメニュー。その後FW、BKに分かれて練習を行いました。FW陣はスクラム練習場で課題のスクラムをみっちりと時間をかけて練習、まだしっくりとは行っていないようでしたが、辛抱の時期、これを乗り越えて欲しいと思います(見学のファンも殆どがスクラム練習に見入っていました)。BK陣はラインディフェンスに時間を割いていました。再びFW・BK合流した後はサブグラウンド全面を使って防御側はハンドダミーを持ってのアタック&ディフェンス、シニアの1年生もすっかりとスピードに馴染んでいたところに成長を感じました。2時間の全体練習終了後は個人練習、曽我部選手・五郎丸選手が並んでプレースキック、陽が西に傾くまでボールを蹴り続けていました。

(写真)
コンタクト練習、先陣を切って挑むSO曽我部佳憲選手

■8/13 練習 @早大・菅平G

午前、午後と約2時間ずつの練習でした。午後いきなりの練習では、後藤コーチによるスイープ8連発。2人一組で次々とハンドダミーを持った選手をスイープしていきます。立ってスイープして、立ってスイープして…かなりキツイのに、8発目にぶち当たる壁は五郎丸・畠山コンビ(写真)。疲れた状態でぶち当たる壁に何人もの選手が弾き返されていました(^^;。続いてはレフリーをつけての試合形式の練習。プレーの起点こそ、監督の意向が都度反映されるものの一度プレーが始まってしまえば、もう試合同様に互いにトライを目指すガチンコ勝負。さすがにAチームが次々とトライを重ねていく展開となりました。そしてシニアの練習の締めは、再び後藤コーチによるタックル練習。ピッチ内に立つ10個前後のダミーに1分間ひたすら刺さりまくる…(3セット)。第一クール最後の練習に、取り組む選手達も段々とテンションが上がってきて、雄叫びが耐えない、何か戦国時代の戦を見ているかのような光景が繰り広げられました。練習が終わったあと、円陣で中竹監督が「この1週間、日本一の練習ができた」と満足げに部員に語りかけると、円陣からは勝ち鬨にも近い上がりました。関東戦まであと1週間、ワセダの日本一の練習は続きます。(またシニアが練習を終えてもコルツは楕円球を追いかけ続けていました。こちらも関東戦のメンバー入りへ挑戦は続きます。)


(写真)
タックルダミーをラックに見立ててその後ろに立つ選手をスイープする練習。ひたすら立ってスイープしての繰り返し。

■8/6 練習 @早大・上井草G
部員の言葉を借りれば「あっという間だったス」という短いオフを終えて、セミの鳴く上井草に東条組が帰ってきました。とにかく「暑い」の一言で、昼間の時間を避けての練習にも関わらず、とっても暑い1日でした。FW陣、BK陣とわかれて外周走路で100m、200m、400mとそれぞれ何本もダッシュの繰り返し。いつもなら3列、2列の選手に遅れていくはずのPR陣が誰一人遅れることなく、頑張って付いていったのが印象的でした。約30分ほど外周走路で過ごした後は、オフ前のポジション別練習の延長のように各ポジション別に練習を行っていました(激しいコンタクトこそないももの各ポジションでボールを扱って練習していました)。4年生が各ポジションで引っ張っていてとてもいい雰囲気でした。余りの暑さに上半身裸の選手が多かったですが、締まった体が汗で光り、より逞しく映りました(中には「春から5キロ増えました」という4年生も…。)約2時間の練習、菅平を迎える準備、心身ともに出来ていると感じた夏の1日でした。それからこの日は朝8時からワセダクラブとタマリバクラブが合同練習もありました。現役部員がいて、OBがいて、上井草は同窓会のような懐かしい雰囲気に包まれていた事もあわせて伝えておきます。
(写真)
全体練習消化後も羽生コーチと組んで意欲的に個人練習に臨んでいた有田幸平選手

■7/23 練習 @早大・上井草G
春シーズン最終日、12時から約2時間練習を行いました。ポジション別練習(HB陣、TB陣)、スクラム練習(FW陣)、そしてピックアップメンバーによるコンタクト練習と分かれ、それぞれに最後の1日を激しく、そして時に楽しく(?)消化していました。ポジション毎に練習を打ち上げる円陣からは(喜びの)奇声あり、笑顔あり。そしてフロントロー陣の打ち上げはタッチフット。大柄な男達がサブグラウンドに全員入る訳ですから、「(グラウンド)狭くね?」の声多数、密度の高い中で行われたタッチフットは、タッチフットのあるべき姿とはまったく別の肉弾戦。タテ、タテ、タテ…とガットしながら進む様子に周囲で見守っていたBK陣から「これってタッチフット?(笑)」の声…。でもやっていくうちに熱くなってしまうのはワセダの血がなせる業でしょうか(笑)。全体練習が終わったグラウンドでは個人練習が続いていました。中でも1年生の姿が多く目立ち2時間近く個人練習をしている部員もいました。今日帰省する人、これから課外授業に出かける人、まだまだ試験が残っている人…いろんな人がいるそうです。何はともあれ、約2週間のオフ、しっかりとリフレッシュしてきて下さい!春シーズン、御疲れ様でした!
(写真)
反攻の夏、音速の翼が復調気配。力強く前に出る首藤甲子郎選手

■7/16 練習 @早大・上井草G
降っていた雨が蒸し暑さを残した中、先週同様12時から練習を行いました。この日はコーチのいなかったスクラム練習場では、東条主将らを中心に密にコミュニケーションを取りながら練習を進めていました。大きな体のFW陣が狭いスクラム練習場に集まると熱気はムンムン、畠山選手も思わず「やせそう…(笑)」と…。サブグラウンドではSH陣が矢富選手を中心にポジション別練習、ゴールライン〜22mラインまでロングスロー、届かない選手がいると容赦ない(?)ヤジが飛んでいました…(^^;ピックアップメンバーは相変わらず激しいコンタクトトレーニングを消化、約1時間生タックルで、コンタクトスーツを着て汗を流すとその後は各ポジション別のトレーニングに移って行きました。(復帰の田中(渉)選手がキレの良い動きでディフェンスの間を切り裂くシーンも…)。この他にも体が一回り大きくなったナァ…と感じる選手、多数…。あと1週間、頑張って下さい!
(写真)
上井草の夏、故障していた選手も続々戦線復帰。平野選手(左)と田中(渉)選手も能力の高さを改めて見せ付けています。

■7/9 練習 @早大・上井草G
梅雨の蒸し暑さの中、12時から約3時間みっちりと練習が行われました。FW陣が外周走(中島選手、笠原選手ら4年生FL陣が先頭集団を引っ張っていました)を行う中、サブグランドをBK陣(ポジション練習)、そしてサマーS組、ピックアップメンバーで分け合い練習を行いました。ご子息のラグビースクールで上井草に来ていた清宮前監督も直接指導を行う場面もあり、相変わらず短い言葉に説得力の詰まった”ビビッ”と来るアドバイスを送っていました。CTB陣はスイープの練習、横たわらせたタックルダミーをラックに見立ててそれを超えてディフェンス役のハンドダミーを持った選手にぶちあたる練習。ジャパン帰りの今村選手のぶちかましはハンドダミーを持った選手がお腹を押えてしまうほどの衝撃力、ただただビックリしました…。FW陣はスクラムとラインアウトにもみっちりと時間を割いて全員で練習。中でもラインアウトは4チームに分けてのチーム対抗戦の様相、本番さながらの緊張感の中、春の課題を克服しようとしていました(豊田選手の空中動作のしなやかさは相変わらずのタメ息ものです…)。全体練習終了後も個人練習に励む選手が多く、櫻井選手が一球一球集中してネットにパスを放り込めば(黙々と練習に打ち込む背中の雰囲気が後藤翔太選手と被りました)、大島選手、田邊選手らもダッシュを繰り返していました。北風祭が終わっても上井草の春シーズンはまだまだ続いています。
(写真)
ケタ違いの破壊力でスイープ練習のディフェンス役の選手を次々と弾き飛ばしていたジャパン帰りの今村雄太選手

■7/2 北風祭 @早大・上井草G 写真館
毎年恒例の北風祭、この日ばかりは上井草グラウンドに”緊張”はなく、子供と部員の歓声が響きました。11時の開祭宣言から始まり、まずは現役対OBのセブンズ対決。現役勢がセブンズの申し子矢富選手を中心としたアタックで先行すれば、OB勢もトップリーガー池上選手(リコー)のスピード溢れるランなどで応戦、基本は和気あいあいながらも随所に互いの負けん気の強さが感じられる勝負となりました。(後半には中竹監督も出場、部員達の熱い(?)声援を受けていました。)セブンズが終わったところで雨が降り出し、「ラグビーをやってみよう」のアトラクションは体育館内で…。手狭になった為、規模縮小で行われましたが、アカクロを着せたタックルダミーであったはずのタックル体験コーナーがいつの間にか、アカクロを着た選手(東条主将、権丈選手ら)への生タックルコーナーに…。子供達にとって嬉しいアドリブもあって、熱気ムンムンの体育館になりました。アトラクション周囲ではこの日大好評の一品となった「アカクロトレーディングカード」を持ったファンがお目当ての選手にサインを求める光景もあって、大人も子供のようにサイン集めに夢中になっていました。引き続き行われたチーム高橋による『極笑』では、次々に選手の意外な素顔が見られ大人から子供まで笑いに包まれていました。残念ながら芝生を楽しむイベントとはなりませんでしたが、体育館という制限された環境の中、部員の皆さんの高いおもてなし精神もあって、大人から子供まで上井草を後にするファンの顔はどれも笑顔、笑顔。その頃には雨も上がり、空もまた”笑顔”となっていました。
(写真)
現役vsOBのセブンズ対決、試合後の両チーム選手。(クリックすると拡大します。写っていない選手も見られます。)

■5/6 東日本大学セブンズ @秩父宮ラグビー場

vs帝京大 14-19 ●
vs青山学院大 33-0 ○ 

vs道都大 21-0 ○
vs立正大 17-17 △
vs関東学院大
 17-33 ●

初戦の相手は帝京大。前半立て続けに連続トライを許し、0-12の苦しい立ち上がり、早稲田の反撃は後半に入ってから。0分、菅野朋幸のブレイクで一気にゴール前まで攻め入ると、ラックから茂木隼人が持ち出しトライ。更に4分、茂木隼人の絶妙の繋ぎからグラウンドいっぱいに展開して菅野朋幸がトライをあげて14-12と逆転に成功。しかし、最後に落とし穴。逃げ切りまであと2秒のところで、帝京に繋がれてトライを献上、サヨナラ負けを喫した。序盤の消極的なアタックが響いた形となり、コンソレーショントーナメントに回ることとなった。
コンソレーション1回戦は青山学院大。前半1分、ペナルティから大きく振って菅野朋幸がいきなり独走トライをあげると、更に今村雄太、(再び)菅野朋幸、豊田将万、若野祥大と畳み掛け33-0と圧倒した。続く2回戦は道都大。前半2分、今村雄太が貫禄の2人抜きであっさり先制すると、後半には谷口拓郎が外のスペースをスピードで走り勝って連続トライ、相手の慎重なゲーム運びもあり点差こそつかなかった(21-0)ものの危なげなくコマを進めた。
準決勝は外国人選手が中心となる立正大。開始早々、相手外国人に繋がれ先制を許すも早稲田も菅野朋幸の独走トライで反撃、この後も一進一退の攻防でトライを取る度リードが入替わる展開(ディフェンスでは松田純平、谷口拓郎らが鋭いタックルで応戦)。12-10で迎えた後半5分、三井大祐の巧みなキックから今村雄太が爆走トライで勝負アリかと思われたが、後半ロスタイムに立正大にトライ(ゴール)を上げられ17-17の同点に。抽選の結果、辛くも決勝進出を果たした(キャプテン今村雄太が当たりクジを高々掲げる場面も…)。決勝は宿命のライバル、関東学院大。1分、スクラムからループプレーを駆使して若野祥大のトライに繋げて幸先良いスタートを切るも、ほぼ固定メンバーで戦ってきた早稲田に余力乏しくこの後3連続トライを許す苦しい展開。早稲田も若野祥大、菅野朋幸の独走トライで反撃するも及ばず、19-31でコンソレーション準優勝の結果に終わった。


■4/30 練習 @早大・上井草G
春の暖かい…を通り越して暑ささえ感じさせる日差しの中、14時から全部員で練習を行いました。メイングラウンドでシニア、サブグラウンドでジュニアと分かれ、ジュニアの練習にはこの日グラウンドに訪れたOB江原和彦選手(三洋電機)も加わり、社会人の当たりの強さをジュニアの選手も実感できたようでした。更にジュニアは「当たる」「倒れる」「起き上がって走る」の繰り返しのハードメニュー、4年生の細川選手や笠原選手が声でメンバーを引っ張っていました。約2時間の練習を終えると、ポジション別練習へ。ここではもう一人OBとして来ていた辻選手(NEC)が大活躍。SH陣に22mラインからゴールラインまで山なりのパスを投げさせたり、雨の日を想定して水をかけたボールでパス練習をしたりと、パスのスペシャリストとして、後輩達に技を伝授。懇切丁寧な指導法にSHの一人は「(辻さんは)神様です!」と憧れを通り越した様子でした(^^;(この間、江原選手も3列陣にタックルからジャッカルへの一連の動きの身のこなしなどを教えていました)。16時45分頃から今度は東日本大学セブンズに向けた7人制の練習がスタート。メンバーはワクワク感たっぷりの構成で、5/6はワセダファン必見の一日となりそうです。
(写真)
今週は辻(写真左)”道場”。実演を交えた丁寧な指導に清水(中央)、柿本(右)らSH陣は真剣な表情で話を聞き入る。

写真館

■4/23 練習 @早大・上井草G
公式HPでは11時からとなっていましたが、10時から練習開始。ポジション毎に分かれて約2時間、汗を流していました。前日に入部式を終えたばかりの1年生も真新しいadidasジャージに身を包み、一生懸命先輩達の後を追っていました。セットプレーにおける「ワセダ」の動きを一つ一つ手取り、足取り先輩部員が1年生に伝授。(ラインアウトの)リフトにおける足の位置から、モールにおけるパックの姿勢、指導は細部にも及び、1年生も「ワセダ」の動きを必死で覚えようと頑張っていました (五郎丸選手も1年生にキックの仕方を個別指導していました。)。またこの日のグラウンドにはOBが多数集結、サントリーからは清宮監督、田原耕太郎選手。ヤマハからは堀川監督、大田尾選手、伊藤雄大選手。スクラムの臨時コーチに伊藤雄大選手、SH陣の指導に田原耕太郎選手がついていました。田原選手は自らお手本となって、捌き方を一つ一つ後輩達に教えていました。SH陣の中にはU19日本代表遠征から帰国したばかりの1年生桜井選手の姿もあり、(U19日本代表選手3名に与えられている)オフ返上で練習に参加していました。また、いきなりグラウンドに最後まで残って同期の1年生とパス練習をするなど意気込み十分でした。約2時間の練習を終えた部員達は午後から秩父宮に日韓戦観戦(矢富選手応援)へと移動しました。
(写真)
”田原道場”となったSH陣のポジション別練習。田原”1日”コーチ(右から2人目)のパス捌きを見守るSH陣(右から桜井、掛井、茂木、藤森)

■4/16 練習 @早大・上井草G
肌寒さの戻ってきた上井草グラウンド(それでも羽生コーチは初めから半袖でしたが…(^^;)で14時からBK陣は外周走、FW陣はスクラムと練習が始まりました。その後、BK陣は少人数同士で狭いスペースを使ってのパス・ラン練習、そしてポジション練習を行いました。バックスリーはキックとキック処理の練習を行っていましたが、五郎丸選手のキック処理はさすがですね。単に取るだけでなく、次のプレーの動き出しを計算に入れているのが分かり、その一連の動きが実にスムーズです。FW陣はコンタクトスーツをつけて(時に生身で)ガツガツやっていました。中竹監督は殆どの時間をFW陣につきっきりで(BK陣は鈴木コーチ、久木元コーチ中心です)、時にプレーを止めて円陣を作ってチェックを入れていました。FW陣はコンタクト練習が終わるとフィットネスへ。外周走に姿勢台、懸垂とどんどん苦悶の表情へと変わっていきました…。特に姿勢台ではPR陣が石嶋・大江両コーチの愛情溢れる(?)”おもり”攻撃に悲鳴をあげていました…(^^;上級生の練習が終わると新人練習が始まります。(グラウンドを使う前に、新人はこれでもかとばかりに外周を走らされていますが…。)コンタクト練習を行った後、スクラム・ラインアウトもまじえながら、先週より実践的な練習を行っていました(スピーディなパス回しを見せつける選手、高速ステップを見せる選手…随所に高いスキルを見せていました)。素晴らしいプレーが飛び出すと、練習を終えグラウンドを囲む先輩部員達から「うまい!」の声が飛び出すなど、新しい仲間達の頑張りを温かい目で見守っていました。新人練習の最後はインターバル走、遅れだす仲間が出ると「○○、がんばれ!」と別の1年生が声をかける姿もありました。見るたび、仲良くなっている1年生同士…そんな中でも、何人かは振るいから落とされてしまう…その事実に何だか胸をしめつけられる思いですが、1年生にはラスト1週間、とにかく悔いなく自分をアピールして欲しいと思います。
(写真)
BK陣の外周走、茂木隼人、三井大祐(右)、清水智文(左)らSH陣が先頭集団を引っ張る。

■4/9 YC&ACセブンズ @横浜・YC&AC G
快晴の横浜、横浜港を見下ろす高台の山手で行われた毎年恒例のYC&ACセブンズ。フレッシュなメンバーを揃えた早稲田は初戦で栗田工業と対戦。グラウンドを広く使った左右の揺さぶりから若野祥大が抜け出して先制と幸先よいスタートを切ったものの外国人選手を中心としたパワーで圧倒してくる相手に3連続トライを献上、前半を7-19で折り返す。この後、後半も攻め手を欠き、前に出れない苦しい展開となると逆に相手に2トライを許す。結局7-33の完敗でコンソレーション(敗者復活トーナメント)へ回る事となった。約1時間半の休憩を置いてのコンソレーション初戦は大東文化大。いきなり相手外国人選手の突進を受けてノーホイッスルトライを献上するなど序盤、連続トライを許し、0-12の苦しい立ち上がり。しかしこの後、ようやく眠っていたフレッシュワセダが目を覚ます。火付け役は大野雄也、右サイドを一人でゲインし相手の防御を崩すと、そこから大きく左へ展開、最後は若野祥大が独走して追撃のトライ。更に松田純平の好タックルからターンオーバー、再び大野雄也が前進して最後は安部智行がトライで同点とし前半を折り返す。後半も先にトライを奪われるものの三井大祐のキックを大野雄也らが懸命にチェイスして得たペナルティから速攻を仕掛けて田中勝悟が再び同点のトライ。相手の執拗な外国人でのアタックを松田純平を中心としたディフェンスで凌ぎきり、このままサドンデスへの延長と突入する。息詰まる熱戦は最後、ついに相手外国人のパワーに屈して万事休す、2連敗で敗退となった。
(写真)
人への強さを発揮し、前に出る安部智行。大東文化大戦ではトライも記録。

■4/8 練習 @早大・上井草G
晴れたり曇ったり雨が降ったり…と忙しい1日となった上井草。13時から翌日に控えたYC&ACセブンズ出場メンバーによる試合前練習、14時から通常練習、16時から新人練習とこちらもサブグラウンドの主役が忙しく入替わりました。(入部希望者はサブグラウンド使用前に15時から約1時間かけて、みっちりと外周走路を走りこみました。)明日のYC&ACセブンズに向けては一通りプレーを確認、スクラム・ラインアウトと15人制では経験のない選手がこなすのですから、1週間前は、それはそれは…という感じ(笑)でしたが、今日の時点ではだいぶ様になっていました。明日は茂木・三井両選手のパスで切るアタックに期待です!続いて行われた全体練習はFW陣・BK陣にわかれて練習を行いました。大雑把に言えば、FW陣はコンタクトスキル、BK陣はパス・ランスキルを磨く練習だったと思います。今の時点ではシニア・ジュニア・コルツも関係なく、マッチアップしてますから畠山選手などは若手を何人も引き摺りながら豪快に突き進んでいます。BK陣は細川選手、三井選手ら4年生がよく声を出して、しっかりコミュニケーションを取りながら練習をこなしていました。また、その周囲を練習を控えた入部希望者が憧れの眼差しで見入っていたのも印象的でした。16時を過ぎるとFW陣はスクラム練習場へ。空いたスペースに入部希望者が入り、コンタクトスーツをつけての練習、中竹新監督の直接指導のもと、激しい練習が続いていました。監督直々に名前を呼ばれたり(憶えてもらっていたり)、「昨日よりよくなってるよ」なんて声をかけられたりしている入部希望者もいて、あれは嬉しいだろうなぁ…などと外まきに思っていました。練習は17時頃まで続き、終了後も個人練習している意欲的な新人の姿もあり、入部式までのあと2週間、どう転ぶにしても悔いだけは残さないよう、チャレンジして欲しいなぁ…と思いました。余談ですが、今日は練習に佐々木隆道前主将がやってきました。グラウンド入口のところで久木元コーチに「部外者は立ち入り禁止ですよ〜(笑)」なんて言われてましたが…(^^;後輩達の練習(特にFW陣)を熱心に見入っていました。
(写真)
何人に囲まれても倒れない強さを見せる2年生瀧澤直(中央)

■4/1 練習 @早大・上井草G
春の陽気に包まれて、桜満開の上井草。12時からFW陣がセルフマネジメント、BK陣がサブグラウンドで練習を行い、14時からはFW陣・BK陣が入替わりました。BK陣の練習はラン・パス中心のメニュー。ポジション毎に分かれての練習ではそれぞれに専門のコーチがついて、キメ細かなアドバイスを送られていました(SH陣はダイビングパス、前田コーチが自ら手本を示していました)。FW陣の練習はコンタクトプレーが中心、生身でガツガツとぶつかり合う時間もあり、天候の穏やかさとは裏腹にタイトなメニューが続いていました。(コンタクトの練習では羽生コーチも学生の中に入っていました…)FW陣の練習の締めはスクラム練習。自らが組まない時は畠山選手がコーチとなって、下級生にアドバイスを送るなど、上級生の自覚がたっぷりと感じ取れました。FW陣の練習が終わった16時半過ぎからは、今度はFW・BKの中で来週のセブンス大会に出場するメンバーがチーム練習。上井草の新年度の始まりは、見る側もボリュームたっぷりでお腹いっぱい…という感じでした。そして、今日一番の見所はFW・BKそれぞれが行ったセルフ・マネジメントの時間。とにかくユニークな練習です!ちょっと言葉では伝えづらい練習ですが、ひとことで言えば「目標達成方法を皆で考える」でしょうか…。こんな抽象的な表現でごめんなさい…、国語力のない僕にはこの練習の面白さを伝え切れません…。実際に上井草でご覧になることをオススメします。練習を終えた選手達も「おもしろいですよ」と好評のようでした(^ー^v

(写真)
FW陣はスーツをつけずに激しいコンタクト練習。ディフェンス2人の間を突き破ろうとする東条雄介主将

■3/19 練習 @早大・上井草G
10時過ぎからサブグラウンドで、新任のコーチ陣がそれぞれのポジションに散って練習を行いました。コーチ陣にはまだadidasのウェアは支給されていないようで、それぞれバラバラのウェアで練習に参加しているところなど、初々しかったです。この時期にして、ボールやダミーを使っての練習に驚くと同時に中竹新監督自らがタックルの手本を示す場面もあり、意気込みを感じました。新任の羽生コーチも自らボールを持ってコンタクトでの当たり方をバックロー陣に教えていましたが、教えている本人が一番楽しそうでした(笑)。HB団を教える前田新コーチもHB団と和気あいあい、オフ明けの体が悲鳴をあげそうな厳しさの中にも楽しさを取り入れたメニューで早速部員達の心を掴んでいるようでした。他にも外周走路を走る選手、リハビリメニューをこなす選手、ウエイトに励む選手、それぞれの時間を消化、春を感じさせる暖かな日曜の午前、新生中竹ワセダの鼓動を感じてきました。

(写真)
中竹ワセダ始動!時には選手を集めて自らボールを持って、ダミーに当たるシーンも…。(写真中央は中竹新監督)

 
 
inserted by FC2 system