決勝戦試合前練習が14時快晴の上井草グラウンドで行われました。グラウンド中央に全部員が集まっての出場選手の決意表明では「ケイオーを圧倒してきます!」「権丈の荒ぶるが聞きたい!」「オレたちの4年間に間違いはない!」「応援お願いします!」…熱い思いが次々に上井草の空に吸い込まれていきました。(中でも三井大祐選手の言葉は、Bチーム以下の全部員、そしてトレーナーやマネージャら全スタッフに感謝の思いを口にする素晴らしいものでした。)決意表明後、全員で部歌「北風」を歌いあげると出場選手による試合前練習が始まりました。エリア毎にプレー選択の最終チェック、時折起こるミスにもすぐさま権丈太郎主将が「ミスしてもいい、思い切ってやろう」と下級生BK陣を萎縮させない為の心配り。約40分間の全体練習の最後はタックルの儀式、タイガージャージを着せたダミーに22人が時にトイメン選手の名前を叫びながら突き刺さりました。その後はFW陣、BK陣に分かれてのユニット練習。FW陣はスクラム、ラインアウトを最終チェック、Bチームが仮想慶応となったラインアウトではAチームが度々スチール、相手の研究も万全のようです(練習後、Aチームメンバーが揃ってBチームメンバーに「ありがとう」と頭を下げて感謝していました)。BKでは準決勝を欠場した五郎丸歩選手も最後までグラウンドに残ってタッチキック、プレースキック、ハイパントとキックの調整に余念がありませんでした。16時過ぎにAチームメンバーが引き上げたその後にはBチーム以下のメンバーが夏合宿最終日以来となるヘッドスピード。最後の練習は時に歓声が、時に奇声があがりながら、4年生を中心に皆いい顔で日が暮れるまで楕円球を追いかけていました。試合に出場する選手も、出場しない選手も全ての準備をやりきりました。あとは明日1.12国立で全てを出し切るのみです。
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(写真) タックルの儀式。タイガージャージに突き刺さるPR畠山健介。「俺たちの4年間を肯定する」決意表明で熱く語った。
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2007年ラストゲーム、早稲田Cvs早稲田Dの部内マッチが上井草グラウンドで行われた。開始2分、早稲田CはSO村田賢史の突破(&バックハンドパス!)から繋いで最後はNO.8清水直志がトライして先制する。更に8分にはゴール前ラインアウトモールを押し込むとモールサイドを突いたHO小沼智彦がトライ、10-0とする。早稲田Dも10分、敵陣ゴール前でPR和田卓也がチャージ、インゴールにこぼれたところを自ら抑えて早稲田Cに傾きかけていた流れを引き戻す。この後は両チーム激しく低いタックルで相手のボールコントロールを乱し、前進を許さず、互いに決定機も殆どないままに前半を10-5、早稲田Cリードで折り返す。後半に入ると序盤、早稲田Cは敵陣ゴール前で執拗に攻め立てるも早稲田Dも一歩もひかずこれに応戦、ゴールラインを割らせない。早稲田Dの必死のディフェンスを崩したのは早稲田CのSO村田賢史。9分、ギャップを突いて抜け出し、ラストパスを放ってNO.8清水直志のトライを演出すると、17分には絶妙のタメからCTB森上優貴→CTB武政潤と繋いでトライ、早稲田Dを突き放しにかかる。早稲田Dも20分、敵陣ゴール前でFWが攻め立ててトライ(PR山岸大介)を奪うなど意地を見せたものの、FW戦で優位に立つ早稲田Cは23分にラインアウトモールからトライ(FL尾崎拓矢)、更に試合を通して押しまくったスクラムを起点に33分、40分と連続トライ(ともにWTB安部智行)でダメ押し、41-10で勝利した。試合後、両チームがセンターラインに集まり同時にスリーチアーズの掛け声で互いの健闘を称えあった。(互いの4年生が抱き合い、これぞノーサイド!という感じの心温まる光景でした。)
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(写真) 両軍低く激しいタックルの応酬、前半は膠着状態が長く続いた。 |
早稲田大E 12-15 タマリバB 【写真館】
クラブチームの雄、タマリバを迎えての練習試合。先制トライを許して迎えた8分、カウンターからWTB高津雄矢が見事なステップワークでディフェンスの包囲網を突破、そのまま走り切って同点に追いつく。しかし、タマリバのモールに…サイドアタックに…球持ちの良い相手SOのトリッキーな動きに…ディフェンスがズルズルと後退、22分、25分、30分とタテ続けにトライを献上してしまう。早稲田も34分、WTB高木亮太のディフェンス裏へのキックを追ったWTB柿本義典(相手キッカーへのプレッシャーも含めてよく走っていました!)がラッキーバウンドを抑えてトライ、10-22として前半を折り返す。後半、ペナルティから果敢にクイックで仕掛けるなどペースアップした早稲田は、5分左ラインアウトモールをLO奥野耕輔らが必死のドライブ、電車道でインゴールへ雪崩れ込み、タマリバを射程圏内に捕らえる。しかし10分過ぎ、連続ペナルティで陣地を一気に押し戻されると11分、21分と連続トライを献上し万事休す。26分にこぼれ球をCTB清登明が足にかけて(更に相手との競り合いに勝って)中央にトライし、一矢を報いたものの22-36で敗れた。続いて行われた早稲田EとタマリバBの対戦は、12分両CTB(成田伸明、桑原宜)が裏に出ながら繋いだボールをWTB吉田建雄がインゴールへ運んで一時逆転するものの前半3トライを献上し、7-15とリードを許す。後半25分この日優位に立っていたスクラム戦でのターンオーバーからNO.8星野泰佑がサイドを突破してトライ、点差を詰めるもののあと一歩及ばなかった。 |
(写真) 前半8分、相手ディフェンスをかわして独走、同点トライをあげるWTB高津雄矢 |
早稲田大C 17-10 帝京大C 【写真館】
Jr選手権準決勝・帝京大との一戦、キックオフから猛然とプレッシャーをかけて相手を潰し機先を制すると1分、SO掛井雄馬のブレイクから右へ左へ…最後はFB佐藤晴紀がインゴールへ滑り込んで先制する。更に10分、ゴール前ラインアウトモールから得たペナルティ、相手のスキを突いてFL上田一貴がクイックスタート、そのまま潜り込んでトライをあげ流れを引き寄せるとここからは数分刻みでのトライラッシュ。15分、21分とWTB大野雄也が右サイドを走り切って連続トライをあげると23分にはルーキー両CTBコンビが躍動、宮澤正利のビッグゲインからFBを一身にひきつけて内山竜輔へラストパス、そのまま独走してトライを重ねる。29分に帝京に1トライ返されるものの34分、SO掛井雄馬のビッグゲイン(この日はよく前が見えてキック、ランを巧く使い分けていました)から最後はLO中田英里。更に37分にもトライを追加し前半だけで41-5として勝負を決めた。後半に入ってもペースは変わらず…12分、NO.8小峰徹也の突破から右へ振ってWTB三原拓郎がラック、一転左にワイドにWTB坂井克行がトライ、相手ディフェンスを完全に崩す(最後坂井を追走したのは相手の3番…)ビューティフルトライで勢いをつける。相手のミスにも集中力高く反応、28分にはラインアウトのこぼれ球にNO.8小峰徹也が反応して独走(諸岡組決勝、内橋の独走の再現?)、30分にはハイパントのこぼれ球に反応したWTB三原拓郎がボールを拾って独走(久々彼らしい、キレあるステップワークでこの日2トライ)と攻撃の手を最後まで緩めずに72-12で圧勝。試合後観客席前に整列した早稲田ジュニアチームを完全復活を祝うような温かい拍手が包んだ。続いて行われたCマッチでは前半0-5とリードを許し、折り返すものの後半4分に右ラインアウトモールからの左展開、最後はWTB高津雄矢が快足を飛ばしてインゴールへ駆け込み追いつくと、10分にはFL清水直志の突破からチャンスを掴み、ラックを連取して最後はLO前田吉寛がトライして勝ち越し、2点差に詰め寄られた後半ロスタイムにはラインアウトモールからLO奥野耕輔がダメ押しトライ、帝京を突き放して接戦を制した。 |
(写真) 後半、カウンターアタックからダイナミックなランでディフェンスを突き破るFB佐藤晴紀
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前半、キックオフから攻め込むもペナルティで攻撃機会を喪失するなど流れを掴めない展開も前半16分、FL岸本大路のブレイク(この日、再三Penetrate!)からNO.8尾崎拓矢→WTB安部智行と繋いで先制する。同点とされた25分には左ラインアウトモールを押し込み、相手ディフェンスに出来た綻びをSH後藤悠太が突いてトライ、勝ち越しに成功する。更に直後の26分、CTB森上優貴のブレイク(こちらも前半、再三のロングゲイン!)からCTB荒田小太郎へと繋いで21-7として前半を折り返す。後半開始早々にトライを献上し、再び点差を詰められるもののここからは”岸本劇場”。9分、FL岸本大路のブレイクからWTB安部智行のトライにつなげると、11分にもビッグゲイン、12分には相手ゴール前ラインアウトでのこぼれ球に反応、HO河邑陽介のトライに繋げる。すると早大本庄の同期生、NO.8尾崎拓矢も奮起。15分、中央スクラムから8単で仕掛けて2次攻撃でトライまで結びつけると24分、41分には自ら連続トライ、終ってみれば2ヶ月前に僅差で敗戦した相手を52-17で圧倒。上級生が責任を果たしての会心のゲーム運びだった。
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(写真) 再三のゲインでチームに勢いを与えた3年生FL岸本大路
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早稲田大C 41-0 慶応義塾大C 【写真館】
早稲田大D 26-19 慶応義塾大D 【写真館】 混戦のJr選手権1stフェーズ、勝てば1位通過、負ければ5位以下という可能性を持って臨んだ慶応義塾大戦。試合の序盤はあまりに静かな立ち上がり。(互いに見せ場なくキックボールが行ったり来たり…)均衡が破れたのは18分、自陣からPR横谷祐紀、HO有田隆平らが細かく繋いで左WTB坂井克行へボールが渡るとその坂井が相手ディフェンスの追走を振り切って独走トライ、先制に成功する。更に22分には”これぞ、ワセダ”、左サイドで粘ってラックを作ったWTB坂井克行から右へ大きく展開、右タッチライン際で出来たラックから今度は左へ大きく振って最後は再び坂井克行。グラウンド横幅一往復、胸のすくようなトライで加点、前半を14-0で折り返す。後半に入ると1分、10分とそれぞれキックで敵陣深く攻め入り、そこを起点にCTB宮澤正利、WTB坂井克行(ハットトリック!)とトライを重ねるもののラインアウトが完全崩壊するなどセットが乱れて、用意された攻撃を殆ど仕掛ける事ができずに時間だけが経過すると28分、31分と慶應に連続トライを献上、28-12と点差を詰められる。それでも早稲田は後半ロスタイムの41分にペナルティ→ラインアウトモールでインゴールを陥れてダメ押しして、33-12で勝利。ラインアウトに課題を残したものの勝敗としては全く危なげなく制してJr選手権2年ぶり制覇に向けてまた一歩歩みを進めた。 |
(写真) 前半、ゴール前で密集サイドを突いてインゴールへと迫るルーキーHO有田隆平
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早稲田大C 29-17 立教大【写真館】
早稲田大D 33-12 タマリバB タマリバクラブを上井草に迎えての練習試合。前半6分、ゴール前ラインアウトからFW陣で攻め立てると最後は大きくそして早い早稲田らしい展開からFB佐藤晴紀が右中間に滑り込んで先制する。この後もWTB中濱寛造らのゲインからチャンスを掴むものの、ゴール前でのハンドリングに精度を欠き、得点のないまま時間を消化する。試合が再び動き始めたのは24分、ゴール前ラインアウトを起点にFW、FWで近場を突いてからSO掛井雄馬が左中間にトライ、タマリバを突き放しにかかる。30分に1トライ返されるものの38分には自陣深くで得たペナルティから判断よくSH桜井朋広が仕掛けるとWTB中濱寛造に繋いで独走トライ、40分には相手ラインアウトをLO中田英里がターンオーバー、大きく展開して最後は再びWTB中濱寛造。結局前半を28-7で折り返す。後半も前半同様、繋ぎの部分でのハンドリングエラーが多かったものの、それでも要所で(9分、30分)途中出場のルーキーCTB清登明が連続トライをあげるなど3トライを追加、タマリバ(これまでのような老獪がこの日はちょっと感じられませんでした…)に49-12で快勝した。この後行われた立教大との定期戦ではアカクロジャージを着用、5トライ中モールで3トライ、更には殆どののスクラムを一方的に押し込むなどFW陣が立教を圧倒、29-17で勝利しました。 |
(写真) 前半、ディフェンスを突破する3年生FB佐藤晴紀
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早稲田大C 26-19 関東学院大C【写真館】
早稲田大D 0-45 関東学院大D Jr選手権第4戦、関東学院大と敵地・釜利谷で対戦。前半、関東学院に先制されて迎えた勝負の後半、12分にビッグゲインを許しそのままラックから押し込まれて、トライを献上、0-12とされる。早稲田の反撃は20分、敵陣深くのラインアウトを起点にラックを形成。そこから一転逆目に攻めると広いスペースでWTB中濱寛造が相手と1対1、スワーブで相手を置き去りにして反撃の狼煙をあげると、1トライを追加された後の36分にもペナルティからLO松渕真哉(前に出る気持ちがよく伝わってきました!)が速攻、大きく左サイドを振る。外のスペースで待っていたWTB中濱寛造が相手をハンドオフで突き放してそのまま独走、この日2つめのトライで12-17と食い下がる。勝負のキックオフ、FW陣の対応が中途半端になったところを相手につけこまれてそのまま自陣で時間をロス。結局相手ゴールを脅かす事なく、ノーサイドの笛。これでJr選手権1stフェーズは2勝2敗となり、一次リーグ突破を最終の慶応義塾戦に賭ける事となった。またその後に行われたCチームマッチでは開始から連続トライを献上する重い流れも、21分ラックを重ねてFW陣がトライを取りきる(NO.8岩井哲史)と流れは早稲田。25分、29分とワセダのテンポでボールを繋いでSO宮澤正利が連続トライで逆転、一度は追いつかれるものの後半17分にラインアウトモールを20m近く押し切って勝ち越しに成功、そのまま逃げ切って、釜利谷で関東学院に一矢報いた。 |
(写真) 後半20分、追撃の狼煙となるトライをあげるルーキーWTB中濱寛造
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早稲田大C 5-5 明治大C
Jr選手権第3戦は、宿敵・明治大とアウェイの八幡山で対戦。強い雨と風の悪コンディションの、序盤は互いの陣地を行ったり来たりで一進一退。早稲田Bはスクラムで猛烈なプレッシャーに晒され、積極的にボールを回すも効果的な攻めとなりえず得点を奪えない展開。先制は明治、前半36分にラインアウトモールから先制(その直前の時間帯、ゴール前スクラムの猛攻を早稲田Bはよく耐えていましたが…)、結局前半はこの得点のみとなり、0-5で折り返す。後半2つの大きな見せ場がやってきたのは15分過ぎ。まず19分、SH櫻井朋広のゲイン→キックしたところに明治のレイトチャージ(明治シンビン)→タッチで22mライン入ったところまで前進…として得たラインアウトからモールを形成、20m近くを電車道(こんなに早い電車は今まで見たことないほど物凄い電車道でした!)で押し切って同点のトライ、また直後のコンバージョンをSO飯田貴也が抜群の距離感で沈めて勝ち越しに成功すると29分、右サイドをWTB早田健二が力強くゲイン素早い球出しから左へ回すとCTB井上隼一が相手に捕まりながらもしっかりとHO有田隆平に繋いで左中間にトライ、14-5とリードを広げる。しかし、直後の32分、これまで粘り強く守ってきたディフェンスに一瞬のスキが生まれてあっさりと相手SOにブレイクを許しトライまで持っていかれると14-12で迎えたロスタイム、自陣ゴール前で執拗にスクラムを選択してくる相手に5分近く抵抗するも最後は根負け、相手SOにインゴールへ飛び込まれて痛恨のサヨナラ負け。最後までスクラムに泣かされた一戦となった。 |
(写真) 後半、相手ディフェンスが揃っているところでもしっかりと前へ運ぶ粘り腰を見せる復帰戦のWTB早田健二
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早稲田大C 36-17 東海大C【写真館】
早稲田大D 12-32 東海大D【写真館】 Jr選手権第2戦、東海大と対戦した早稲田B。前半6分、相手のノータッチキックを起点に仕掛けてCTB井上隼一が裏に出ながら中央のスペースに入ってきたWTB大島佐利に繋ぐとその大島が外のスペースへ流れながら相手の追走を振り切ってトライ、先制する。この後は互いに蹴りあいで自陣、敵陣を行ったり来たりで時間が経過。後半30分過ぎからの東海の連続攻撃を殆どゲインさせずに凌ぐと(東海サイドからは「ワセダ、絡み凄すぎ…」の声も…)後半38分、CTB坂井克行の(上井草が沸いた)スーパーゲインから、ラックを連取HO有田隆平が相手ディフェンスを豪快に振りほどいて一気にゴール前へ迫ると最後はしっかりサポートについていたLO中田英里(ラインアウトでのプレッシャー、ルーズボールへの働きかけ…光りました)が中央へトライ、前半を14-0で折り返す。突き放したい後半であったが終始劣勢のスクラム戦もあって相手ディフェンスのプレッシャーを受けるなど苦しい展開。更にペナルティが重なり自陣から脱する術を失うと24分には東海FWにモールを押し切られ失トライ。結局、互いに前に出るディフェンスが相手にプレッシャーをかけ続けた80分間はこのまま終了、14-5というロースコアでジュニア選手権2連勝とした。前後に行われたC、Dマッチ。今季初めて上井草の照明が灯ってのナイター試合で行われたCマッチは前半を10-10で折り返したものの、後半SO掛井雄馬の前へ出ながらのゲームメイクでペースアップした早稲田が4連続トライと畳み掛けて36-17で快勝。DマッチはFW戦で劣勢となる苦しい展開、前半こそ5-10と食らいつくも後半にFWで3トライ(モール×2、ラックサイド×1)と押し切られて12-32と完敗に終わった。 |
(写真) 前半、相手のディフェンスの厚いところを力で打ち破るルーキーHO有田隆平。上井草がどよめいた。
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早稲田大C 45-26 帝京大C【写真館】
早稲田大D 14-19 帝京大D【写真館】 アカクロを目指す選手達にとっての晴れ舞台となるJr選手権、開幕戦で帝京を上井草に迎え撃った早稲田は8分、中央スクラムを起点にラックを連取、最後はWTB三原拓郎-CTB井上隼一と繋いで独走、先制トライをあげる。吹き付ける強風が互いのラインアウトを惑わし、両チームともに流れを掴めない展開、試合が再び動き出したのは30分を過ぎてから。まずは早稲田。31分、帝京陣ゴール前ラインアウトモールで帝京がペナルティを三度、これで認定トライを引き出す。しかし38分、スクラムからFW、FWで近場を崩され帝京にトライを献上、結局前半を14-5で折り返す。風下の後半、終始劣勢となっていたスクラム、強風に苦しめられたラインアウトと起点を失った早稲田は苦しい展開。それでも15分にはディフェンスでプレッシャーをかけて相手パスが乱れたところをCTB坂井克行が足にかけてインゴールへ、混戦でこぼれたボールをフォローしたFL上田一貴が抑えてトライ。起点を失いつつも前に出るディフェンスから活路を見出し帝京を突き放しにかかると41分にもインターセプトからWTB高木亮太が独走トライで28-5、ダメを押すと同時にポイント制で争う1stフェーズ、ボーナスポイント(4トライ以上=1ポイント)も手に入れる貴重な”ごっつあん”トライとなった。また前後に行われたCマッチ、Dマッチ。CがスピードスターWTB大野雄也、FB高津雄矢の2トライ競演等で後半17分に勝ち越しに成功すると、この後もFW陣がトライを重ねて帝京を突き放して45-26で勝利。Dは接点で圧倒されると、パスも乱れてリズムを掴めず。チャンスらしいチャンスを作れずに14-17とスコア以上の完敗となった。 |
(写真) 前半8分、ディフェンスをかわして先制トライをあげるCTB井上隼一
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秋シーズン初戦、防衛大学と対戦した早稲田Dは前半12分、NO.8尾崎拓矢のゲインからゴール前まで迫ると中央ラックから左へSO掛井雄馬が左中間を抜けて中央へトライ先制する。更に18分、21分とラックを重ねて最後は外に振ってFB谷川亮太が連続トライ、23分にはペナルティから素早く仕掛けてWTB安部智行-FL大塚悠介と繋いでトライ22-0と大量リードを奪う。しかしここから一気に畳み掛けられず、逆にペナルティとハンドリングエラーを重ね、徐々に相手ペースとなると27分にPGで3点、33分にはトライを献上と結局前半を22-8で折り返す。後半に入ってもペナルティと精度を欠いたパスでリズムを悪くした早稲田Dは殆どの時間を自陣で過ごす。後半の得点は30分、ゴール前ペナルティから仕掛けて繋いで奪ったWTB安部智行のトライ1つのみ。逆に39分に猛攻にさらされトライを許すとロスタイム、ゴール前まで詰め寄りながらラストパスが乱れ、そのままタッチを割るという、この日を象徴するような幕切れとなる。最終スコア27-15の勝利も、試合後は罰練習が選手達を待っていた。
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(写真)
前半、相手ディフェンス網を突き破り、一気にゴール前まで迫るNO.8尾崎拓矢
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早稲田大D 50-5 早稲田大E 【写真館】
菅平合宿最初の実戦は部内マッチ。BチームとCチームの一戦はCチームが序盤から敵陣に入り込み優勢に試合を進める。9分にインターセプトから先制トライ(BのSO田邊秀樹)こそ献上するものの30分にCTB成田伸明のブレイクから最後はフォローしたWTB丹羽弘旭、34分には相手パスが外のスペースで乱れたところを再びCTB成田伸明。ミスマッチとなった相手を振り切るとそのまま独走トライ、逆転に成功する。前半終了間際にモールを押し込まれ逆転されるものの勢いは衰えず、ハーフタイムを挟んだ後半18分にお返しとばかりにラインアウトモールを押し込み返し再び逆転すると、直後のBのSO山中亮平がキックオフがダイレクトとなり俄然Cチームのムードに。23分に再びラインアウトモールを押し込み20-14とリードを広げ、金星かと思われたが後半31分にラインアウトモールを押し込まれて再び逆転を許すと、34分にはグラウンドを大きく使った展開からCTB井上隼一-FL渡辺千秋と繋がれてダメ押しトライ。敗れはしたもののトライ数4本ずつ、大健闘のCチームに対してジュニアの細川明彦コーチは選手一人一人と握手、今後に手応えを掴んだ様子だった。この試合の前に行われたDEマッチでは、前半はEチームのディフェンスがよく前に出て健闘(12-0)。後半に入るとEチームの捨て身のハイパント攻めをかわしてカウンターに転じたDチームがトライの山を築き、Eチームを圧倒、50-5で勝利した。 |
(写真) 後半、相手タックルを引き摺りなおも前に出るBチームのルーキーWTB中濱寛造
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早稲田大C 29-7 関東学院大C 【写真館】
早稲田大D 26-10 関東学院大D 【写真館】 春の総決算、毎年恒例の関東学院4番勝負、まずはBCDマッチが蒸し暑さの中上井草で行われた。Bマッチでは開始早々、トライを奪われるとその後早稲田もチャンスを作り出すもののハンドリングが乱れてトライに至らず、流れを引き寄せられない時間が続く。早稲田の反撃は18分、ペナルティからクイックで仕掛けて最後はSO田邊秀樹のゴロパントをWTB中濱寛造が抑えてトライ。このトライと直後の関東学院のキックオフミス(ダイレクト)で試合の流れが変わる。早稲田は24分、左タッチライン際で粘ったWTB中濱寛造からの折り返しのパスを好フォローのHO有田隆平が受けてそのまま独走トライ、逆転に成功する。この後もCTB坂井克行、WTB中濱寛造らイキのいい若手が次々とラインブレイク、チャンスを作り出すものの捕まった後のラックでペナルティを連発、チャンスを逃し結局12-7の僅差で前半を折り返す。勝負の後半、13分に左ラインアウトモールから真っ直ぐにモールを押し込んでトライ、先手を奪うと22分、ターンオーバー(この日はよく前に出てディフェンスでしっかりとプレッシャーをかけていました!)からWTB中濱寛造が悠々とトライ。ダメ押しは25分、自陣深くでペナルティを得るとSH榎本光祐(後半から出場し、テンポよくボールを捌いていました)がクイックスタート、LO松渕真哉らが繋いで一気にセンターライン付近まで盛り返すと更にラックから右へ展開、HO有田隆平がビッグゲイン、最後は立ったままWTB三原拓郎へと繋ぐ見事なトライで31-7として浮き沈みの激しかったBチームの春シーズンを快勝で締めくくった。前後に行われたCマッチ、Dマッチでもディフェンスがよく前に出てプレッシャーをかけて相手をそれぞれ1トライ、2トライに抑えて快勝、3タテという最高の形で春の大一番となるAマッチ(1日、三ツ沢)へとバトンを繋いだ。 |
(写真) 前半24分、好フォローから逆転トライをあげるルーキーHO有田隆平
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早稲田大B 24-21 帝京大B 【写真館】
早稲田大C 19-25 帝京大C 【写真館】 年間通しても珍しいAチームの上井草でのオープン戦、グラウンド周囲を大勢のファンが取り囲む中、この春好調の帝京大と対戦。2分、SO山中亮平の自陣でのキックをチャージされいきなりトライを奪われるも。早稲田もすぐさま反撃、5分、右ラインアウトモールから順目にラックを重ねて左サイドを豪快にFB五郎丸歩が突き進みゴール目前まで迫ると右に大きく展開してWTB早田健二が右中間に飛び込み同点に追いつく。更に12分、自陣でのターンオーバーから逆襲に転ずると左サイドをWTB田中渉太が独走トライ、勝ち越しに成功する。20分、相手スクラムからBK攻撃一発でトライを献上、試合は振り出しに戻る。一進一退の攻防から流れを引き寄せたのは早稲田。33分、NO.8豊田将万-FL有田幸平とタテ、タテとグイグイ前に出ると最後は有田からのオフロードパスを受けたPR畠山健介がダイブ。更に39分にもLO橋本樹のロングゲインから最後は相手FBをひきつけてフリーとなったWTB田中渉太にラストパス。頼りになるFW陣の活躍で前半を26-14で折り返す。後半先に得点を奪いたい早稲田は14分、FB五郎丸歩のカウンターアタックから右へ左へ大きく振ってWTB田中渉太がゴール目前まで迫ると最後はPR畠山健介が左隅へトライ、先手を奪う。この後も得点こそあげられなかったものの、終始敵陣で試合を進める危なげないゲーム運びで31-14と快勝した。この試合に先立って行われたBマッチではFB三原拓郎の3トライなどで奪ったリードを一丸となって前に出るディフェンスで守りきって24-21で勝利。またCマッチでは何度もチャンスを掴みながらも2度のインゴールノックオンなどで得点を重ねられず、19-25で惜敗した。 |
(写真) ディフェンスをひきずってのビッグゲイン連発、上井草を沸かせたFB五郎丸歩
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早稲田大E 74-24 上智大 【写真館】
この夏一番の暑さとなった上井草。明治学院大と対戦の早稲田Dチームは15分、右WTB清登明が粘って持ち込んだラックから左へ展開、最後は左WTB谷川亮太が左中間にトライをあげて先制する。続く18分にも大学デビュー戦となったNO.8岩井哲史がディフェンスを突破、一気にゴール前まで迫る走力を見せ付けるとラックから最後はCTB桑原宜がトライ、更には24分キックチェイスから相手が処理をミスしたスキを突いてFB古屋翔平がトライ、前半を17-0で折り返す。後半も立ち上がり1分スクラムからの8-9を起点に最後はFB高津雄矢。自慢のスピードでディフェンスを振り切ってペースを掴むと、グラウンドを広く使った展開から更に4トライを追加。ディフェンスでも相手にチャンスらしいチャンスを与えないまま完封、46-0で快勝した。この試合に先立って行われた早稲田Eチームと上智大の試合はCTB内山竜輔(この日抜群のデキ。殆どのチャンスが彼を起点としたものでした!)の連続トライを皮切りに前半だけで7トライの猛攻。後半ハンドリングエラー続出でペースを落としたものの74-24で勝利した。 |
(写真) 抜群のスピードで2トライ。完全復活のスピードスターFB高津雄矢
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早稲田大C 36-12 明治大C 【写真館】
前半開始からボールを支配してリズムよくパスを繋ぐものの効果的にゲインできず、最初の8分間を殆ど攻めながらもトライを奪えずに終わると流れは明治。19分、25分、33分と甘くなったBKディフェンスを突かれて3連続トライ。早稲田BはSO山中亮平の絶妙のハイパントから組織的なチェイスで何度かいい形を作るものの前半はノートライ、0-21で折り返す。巻き返したい後半立ち上がりもいきなりのノーホイッスルトライ献上。更にに相次ぐキックミスからトライを奪われるなど0-38まで点差を広げられる。早稲田の反撃は後半17分、スクラムからスピードよくラインに入ってきた右WTB大野雄也-左WTB中濱寛造へと繋ぎ、その中濱が得意のハンドオフで相手を弾き飛ばしてトライ(中濱は苦戦の展開の中、一人躍動。ハンドオフで面白いように相手を転がしていました!)。更に33分にもWTB中濱寛造が見事なステップワークで相手を2人外してトライ、終盤に2トライを返し意地を見せたものの、ディフェンスが崩壊しての完敗となった。(内容云々よりも試合中、声が一番出ているのが細川コーチという状況が何より気になりました…。) |
(写真) 先輩・首藤甲子郎ばりのハンドオフで左サイドでゲインを重ねたWTB中濱寛造。チームの2トライはいずれも彼があげたもの。
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早稲田大C 50-5 立正大B 【写真館】
「最初の10分!」試合前に聞かれたこの声の発生源はワセダではなく立正の円陣から。その言葉通り最初の10分は立正ペースで連続トライを献上すると、立正の外国人選手の力強いディフェンスもあってなかなか前に出られない。それでも前半24分、FL渡辺千秋が防御の裏に出るとそこからキレイに繋いで最後はWTB丹羽弘旭がトライ。更には37分、CTB飯田貴也のタックルでペナルティをもぎ取るとクイックスタートからWTB中濱寛造がゲイン、更にFL渡辺千秋へと繋ぎ(渡辺はWTB並のステップワークで相手FBを置き去り!)ポスト左にトライ、逆転に成功(14-12)し、前半を折り返す。大事にしたい後半の入り、SO山中亮平のキックオフがダイレクトでタッチを割ると、その後も自陣でのキックが2度チャージされるなど苦しい流れ。4分、11分と連続トライを献上し、またもリードを許す展開。ワセダの反撃は1トライを追加され14-33とされた後の後半30分過ぎから。34分にWTB中濱寛造のトライで詰め寄ると、38分にはFW/BK一体となった見事な繋ぎから最後はHO堀内哲がポスト左にダイブして28-33。押せ押せのワセダは終了間際、SO山中亮平のブレイクからWTB中濱寛造へと繋ぎゴールライン数mのところまで迫るも相手に追いつかれて万事休す。結局、ワセダが制すべき時間を前後半ともに逃した事が最後まで響いた形となった。 |
(写真) 様々な局面に顔を出してゲインを重ねたルーキーWTB中濱寛造
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JR東日本を上井草に迎えての一戦。前半5分、ラインアウトからの2-5-2でHO有田隆平が抜け出して先制トライ。続く14分、カウンターからWTB岩澤慶吾が左サイドを大きくゲイン、ラック連取から右へ展開して最後は抜群のボールゲームセンスを見せるHO有田隆平-CTB桑原宜でトライ。21分にも右サイドでのラックから左へ大きく展開してFB古屋翔平(再三に渡って絶妙のコース取りでゲイン!)がトライとグラウンドを広く使って相手を翻弄すると更には24分、30分とトライを重ねる。36分にはゴール前5mスクラムから真っ直ぐ押し込んでスクラムトライ(直前に見守る一本目メンバーから出た「ST!!」の声に見事に応えました)と前半だけで43-0と大きくリード。後半に入るとトライのペースが更に加速。1分、FWがタテ、タテと一気にゴール前まで迫ると最後は左展開からSO松井一樹がトライ。このトライを皮切りに3分、6分、8分、11分、14分、18分…とノーホイッスルあり、ペナルティからの速攻あり、FW/BK一体となったトライあり…と面白いようにインゴールを陥れて殆ど全ての時間でアタックをするという一方的な展開(キックオフボールを切り返してビッグゲインを連発したLO星野泰佑の活躍がキラリと光りました)。この後もSH榎本光祐のスピードを生かしての3トライなどルーキー選手が次々とインゴールへ。とどめはロスタイム、右ゴール前スクラムからまたしても”電車道”でイッキにインゴールへ。NO.8左京知久が抑えて20トライの猛攻を締めくくった。
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(写真) 前半5分、ラインアウトのサインプレーから抜け出し、先制トライをあげるルーキーHO有田隆平
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早稲田大D 5-39 流通経済大B 【写真館】
リーグ戦一部の流通経済大を上井草に迎えてのオープン戦、試合は前半は流通経済大ペース。早稲田の前に出るBKディフェンスの外のスペースを巧みに突かれて15分、19分と連続トライを献上するとこの後も早稲田にらしさなく、2トライを追加され前半を0-26で折り返す。後半1分、交替出場のCTB大島佐利がディフェンス裏に抜けて、CTB井上隼一へと繋いで独走トライ。求めていた形で反撃の狼煙を上げると、この後は前半の沈黙がウソのように、次々とボールキャリアがディフェンス裏へ、それに反応するフォローの選手が次々と沸いて出る…、こうなると流れは早稲田。13分、SO宮澤正利が裏に出てFL渡辺千秋がトライ(渡辺はボールキャリアに対する素早い寄りで貴重なリンクプレーヤーとして勝利に大貢献!)。15分にはWTB中濱寛造のゲインからNO.8清水直志。20分には相手のゴール前のハンドリングミスを突いてCTB大島佐利。22分にはまたもWTB中濱寛造のゲインからFL渡辺千秋。一気に点差を29-33まで詰めると、26分ペナルティから素早く仕掛けてCTB大島佐利のトライでついに逆転。この後も28分、両FL渡辺千秋-中村拓樹のゲインからWTB丹羽弘旭。30分、CTB井上隼一。32分、SO宮澤正利。…と2分おきにトライを追加する猛攻。結局この後も35分、CTB大島佐利。39分にはSO宮澤正利のショートパントからLO松渕真哉が独走トライと終わってみれば後半だけで11トライの大爆発。雨のち晴れ、この日の東京地方の天気そのままの試合内容に家路に着くファンは皆「前半はなんだったんだろうね」と苦笑いを浮かべていた。 |
(写真) 後半32分、ブラインドサイドを突いたルーキーSO宮澤正利が右隅にトライをあげる
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早稲田大C 47-5 朝鮮大 【写真館】
早稲田大D 113-0 朝鮮大B 【写真館】 春のオープン戦開幕。Aチームの韓国遠征中留守を預かるBチームは上井草グラウンドにタマリバを迎え撃った。前半から接点で、そしてセットプレーで相手に執拗に絡まれてペースを掴めず9分、19分と連続トライを許して0-12とリードを奪われる。早稲田の反撃は22分、ペナルティを起点として左へ展開、FB大野雄也が一人をかわして独走、反撃の狼煙をあげる。更に34分にもボールを継続して最後はSH櫻井朋広が右中間にダイブ、10-12として前半を折り返す。後半3分にタマリバにトライをあげられ突き放されると、早稲田はBK陣がノックオン、パスミスを連発、チャンスを活かせない。それでも28分、ペナルティから左へ右へと大きく揺さぶり最後はWTB高木亮太、再び2点差に詰め寄ると、32分スクラムからブラインドサイドを突いて最後はCTB坂井克行、ライン際を走りきって逆転に成功する。更には38分、SO宮澤正利が裏へ抜け出ると、サポートについたCTB坂井克行が追いすがる相手を振り切ってトライ、ルーキーCTB坂井克行の活躍で重苦しい展開を打破したアカクロ予備軍が難敵タマリバを下し、オープン戦白星スタートを切った。 |
(写真) スピードと強さを備え勝負所で2トライをあげたルーキーCTB坂井克行。(追うのは昨年度卒業生タマリバ・中村浩太郎)
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晴天の上井草、前日は雪の影響で練習ができなかったシニアの選手達は2日分、激しく楽しく(?)グラウンドを走り回っていました。権丈組らしく、ブレイクダウンとディフェンス中心のメニュー(途中FWはスクラム練習をみっちり1時間近く…)。ブレイクダウンでは動きの一つ一つを確かめるように、そしてボールの置き方といった細部にも拘ったメニューで五郎丸歩副将が選手に見本を見せるなど練習を引っ張ってました。BKが時間を割いたディフェンス練習では抜かれてはいけないところを抜かれると中竹監督から「社会人、そこ狙ってくるぞ」とすかさずターゲットを意識した言葉がかかります。約2時間の全体練習が終わるとジュニアの選手も入っての約1時間のポジション別練習(この頃になるとこの時期にしては温かい陽気にほとんどの選手がシャツ1枚に…)、各ポジションでゲーム形式も取り入れてあちこちで歓声の上がる上井草の午後でした。最後にAチーム(沖縄合宿メンバー)の練習相手を務めているBチーム…4年生の多くが入っているこのチームが時折、Aチームを翻弄するようなアタックのキレ味を見せてくれます(それを操る村田賢史選手も調子いいです)…その楽しそうにラグビーをしている様子が何とも見ていて微笑ましいです。権丈組のシーズンはまだまだ続きます。
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(写真) ダミーに当たってからの一連のブレイクダウン、練習を引っ張るFB五郎丸歩選手
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前日、「権丈組」優勝パレードで賑わいを見せた上井草の早大グラウンド…この日は20年前に学生として最後の日本一に輝いた「永田組」の卒業後20年記念タッチフット大会が行われました。サブグラウンドの片隅に設けられた”仮設”鉄笛に当時のメンバーが集合、懐かしのヘッドスピードで汗を流した後(テンションを上げた後?)、いよいよ試合開始。永田日本代表コーチをはじめとする当時の4年生に、当時2年生であった清宮サントリー監督、1年生であった堀越立正大監督らの日本一メンバーが顔をそろえる豪華なタッチフット大会(少し年は離れますが中竹監督、左京元主将らも参戦!)でした。細やかなパスワークなど当時を思い起こさせるスーパープレー(堀越監督の素早いモーションからの伸びやかなパスは芸術的!現役選手にも見てほしかったです。。。)から、年を感じさせる珍プレー(足がもつれる者、足がつる選手続出!)まで笑顔の絶えない上井草の午後でした。途中からはジュニア達も参戦、子供達に抜かれる”お父さん”には容赦のない声が飛んでました(笑)…。最後に、清宮サントリー監督。殆ど走らず悠然とオーラでプレーしてました(笑)。(途中、清宮前監督のインターセプトから中竹現監督の独走…という夢のようなシーンもありました。)
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(写真) 東芝府中を破って日本一になったメンバーが上井草に集結。当時のウォームアップスーツで参戦の永田隆憲元主将
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雨の”荒ぶる”から2週間、杉並区役所と早大・上井草グラウンド(上井草商店街)で優勝報告会と優勝パレード・祝賀会が行われました。まずは11時半から区役所での優勝報告会。挨拶に立った中竹監督は今季の報告、地域への感謝を口にした後、「大学のイチ部活動としてではなくクラブとして世界一を目指したい。(その為には)地域の力も必要になりますし、もっともっとコミュニケーションとって一緒に目指したい。」と大きな目標を語りました。続いて権丈主将が「僕ら4年生がワセダで試合をするのは残り少ないですけど、ファンの皆様への感謝の意味も含めて、全力で練習して社会人にぶつかっていきたいと思います」と力強く挨拶。続いて選手1人1人がマイクを持って挨拶しました(上田選手はしっかり笑いを取っていました…)。来賓の言葉、花束贈呈などを挟んで会の最後に「荒ぶる」を歌い、約30分間の報告会は終了となりました。その後、13時から上井草商店街を早大上井草グラウンドまでパレード。地元小学校の鼓笛隊の先導の後ろを子供達と手を繋いだ22人が紙吹雪の舞う中、行進しました。その後上井草グラウンドで祝賀会、ファンとの交流に多くの時間が割かれ、サイン攻め、握手攻め、写真攻めに選手達は笑顔で応じ、天候同様に晴れ晴れした1日となりました。(権丈主将、五郎丸・畠山両副将は長蛇の列…さすがの人気ぶりでした。そんな中、山中選手と間違われて戸惑う中濱選手の姿も…笑)。祝賀会は2時間。権丈主将の挨拶と部歌「北風」で祝賀会が終了した後も選手達はファンからのサインの求めに最後まで応じていました(長い選手は30分以上…)。ウエイトルームでは、未来のアカクロ戦士がトレーニング、祝賀ムードの一方で来季への足音も聞こえる上井草の1日でした。
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(写真) パレード後は地域商店街主催の祝賀会。サブグラウンドで「荒ぶる」を歌う決勝戦出場メンバー
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関東地方この夏一番の暑さとなった1日、午前10時から練習を行いました。オフ明けの体を菅平合宿突入前にほぐす意味合いの強い練習でボールは殆ど使わず、”走れ走れ”の練習メニュー。細川コーチと有田幸平選手が先頭に立って練習を引っ張っていました。まずは10分間外周走路を40秒おきにジョグとダッシュの繰り返し…春先は遅れていた1年生も随分とついていけるようになっていたのが印象的でした。続いて蒸し返しの激しい人工芝のグラウンドで、走る→腹ばい→バックで戻る…そしてまた走る…の繰り返しを5本。BKとFWに分かれて同じメニューを消化、約1時間で練習を終えました。「キツイとか言うよりもう暑くて暑くて…」とはある部員の言葉。灼熱の3日間を終えていよいよ菅平へ、明日の朝暑い暑い東京を後にします。
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(写真) 外周走路をダッシュ&ジョグの繰り返しする下級生BK陣(左から佐藤晴、大島、早田各選手)
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一部の選手を除いてこの日で練習終了。FW/BKに分かれての練習ではFW陣はみっちりスクラムを1時間、カントーを粉砕したAチームスクラムはこの日も電車道で他チームを圧倒していました。一方BK陣は外周走路を40分間、ひたすら走る走る…(ただ走るだけでなく途中障害物を置いたり、四つんばいで進んだりと…)、中竹監督もこれに加わって選手達とともに汗を流していました。練習開始から1時間後、今度はFW/BKが入替わって、BK陣はグラウンドで3対2のチャンスフェーズでの繋ぎ、そしてビーチフット大会へ。FW陣は今度は外周走路をひたすら走る、走る…周回が増えるたび、徐々に選手達から「キツイっす」の言葉が…(^^;。朝方までの雨がウソのように、強く照りつける日差しの中、多くの選手が上半身裸で、春シーズン最後の汗を流していました。ビーチフット大会ではエース早田健二選手がキレキレのランでディフェンスに指一本触れさせない快走を連発。また、タテパスが攻撃権中一度認められるビーチフット特有のルールを生かして五郎丸歩選手のスーパーロングパス(40メートル級!)が何度か通り、その度上井草が沸いていました。約2時間の練習を追え、選手達はしばしのオフに突入…旅行に行く部員、テストがたっぷり残された部員、帰省せずに寮に残る部員、それぞれの時間を過ごします。
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(写真) BK陣の練習の締めはビーチフットボール大会。タッチを受ける直前にパスを放つ五郎丸歩
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暑い一日、A〜Eまで時間を分けて練習を行いました。A、Bのシニアのメインはダミーを使ったアタック&ディフェンス。AはFW陣が相変わらずの好調ぶり、畠山健介選手、豊田将万選手らが豪快にダミーを弾き飛ばして突き進む様は迫力満点。(BK陣も五郎丸歩選手は相変わらずのキープ力!)時折練習を中断して行われるチームトークでもAは五郎丸歩、畠山健介両副将を中心に三井大祐選手、臼井陽亮選手らが言葉を挟み、意思疎通に余念がありません。Bチームも三原拓郎選手、伊崎翼選手ら4年生が声を出して一時期の元気のなさはどこへやら、いい雰囲気になってきたと思います。ジュニアも全体練習終了後のフィットネス(100m×10本ダッシュ、更に50m×10本ダッシュ)ではキツくなってきた時に「やったろーぜ!」「ラスト1本!」と4年生が声で盛り上げていました。春シーズンの総決算、関東4連戦に向けて権丈組春のラストスパートです。
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(写真) シニアはダミーをふんだんに使ってアタック&ディフェンス。ダミーを突き破り進むFL有田幸平
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真夏のような天候の上井草。12時からジュニア、コルツ、14時からシニアが練習を行いました。コルツの練習では真新しいadidasジャージに身を包んだ1年生が矢野コーチの指導のもと、当たり方、倒れ方、ボールの置き方…ブレイクダウンの一連の動作を一つ一つキッチリと体に覚えこませていました。ジュニアはフィットネスをこなした後、FW陣はスクラム練習場へ。リコーから招いたトロイ・ジャックス氏、佐藤友重元コーチの指導のもとみっちりスクラムを組んでいました。14時からはシニア、FW陣はスクラム練習場で、そしてサブグラウンドで…とスクラム、スクラム、またスクラム。AB互いの気迫がバチバチとぶつかりあっていました。更にはモール、BK陣も入って5対5くらいの人数からスタートして最後は15人対15人での押し合い。BKの選手は「これ、キツイ」「(トイメンのFWの選手が)重すぎ」とかなりヘバッている(日頃のFWの苦労が分かった?!)様子でした。時計の針が16時を回ると今度はメイングラウンド全面を使ってのアタック&ディフェンス、そして16時半過ぎからはポジション別練習…とハードな1日。そして練習が終わると来週の東日本大学セブンズに向けスコッドメンバー15人が7人制の練習。17時頃から2チームに分かれて「上井草セブンズ」(これは一見の価値ありでした!)とも言うべき、7分×2本のゲーム。ハーフコートという条件以外は7人制のルールそのもの。最初のコンタクトプレーで一瞬動けなくなる選手が出るという激しい試合に、練習を終えたシニアの面々の目も釘付けで声援を送っていました。最後はトライ1本差で終わりましたが、セブンズにこの選手が出るの?…と言う選手もいれば、ファン注目のルーキーの活躍もあり、5/6の秩父宮は早稲田ファン注目の一日となりそうです。
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(写真) シニアはコンタクトスーツでのガチンコアタック&ディフェンスなどハードなメニューを3時間こなした。写真はルーキー山中亮平。
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春らしい暖かな1日、2ヶ月間の養生期間を経て天然芝グラウンドが解禁となりました(正確には前日14日に解禁ですが…)。人工芝での練習が続いていた選手も「全然いいですよ。人工芝はすぐ人にぶつかる感じですし(笑)」とその開放感を楽しんでいました。またこの日は清宮克幸前監督と青木佑輔選手、更には諸岡省吾元主将が上井草に。清宮前監督はラインアウト教室から始まり、シニアの全てのメニュー、更には新人練習も見学、時折りアドバイスを送っていました。また青木選手、諸岡元主将もスクラムに熱い視線を送っており(時には学生と一緒に組んだり…)中でも2年生横谷祐紀選手には他の部員がスクラム練習場から引き上げた後も練習場に残って2人でアドバイスを送っていました。その横谷選手、「相当タメになりましたよ!」と笑顔でした。ジュニア、シニアとそれぞれ約2時間練習を行った後は16時から新人練習。細川明彦コーチ、矢野友也コーチがハンドダミー、コンタクトスーツを多く使ってコンタクトメニュー中心で色とりどりのジャージをまとった新人達を指導。時折新入部員候補生が見せるスーパープレーに、見守る先輩部員からも歓声が上がっていました。入部式まであと1週間、厳しい練習が陽が西に傾いた後も続いていました。
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(写真) 入部式まであと1週間、1年生たちの練習もコンタクト中心の激しいものに。
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春の風物詩、横浜港を一望できるYC&ACグラウンドでの7人制大会、早稲田は初戦、タマリバと対戦しました。試合は取って取られてのシーソーゲーム。前半終了間際に相手ゴール前フリーキックから最後はスペースを巧みについた井上隼一選手が先制トライをあげます(直後ロスタイムに1トライ返され7-5で前半終了)。後半1分、三原拓郎選手のゲインからボールをワイドに散らして最後は掛井雄馬選手。3分にトライを返され14-12とされますが直後のキックオフをキャッチした岸本大路を起点にボールを繋いで最後は井上隼一選手が独走トライ、この後またもトライを返され21-19となりますが、後半ロスタイムのタマリバの猛攻を全員で凌ぎきって2回戦へと駒を進めました。(トライ数3対3ながら決して易しくない位置からのコンバージョンを2本とも成功させた井上隼一選手の右足が勝利を呼び込みました。)2回戦は3時間のインターバルを置いて法政大戦と対戦しました。前半は相手に圧倒されて2トライを献上、0-12で折り返します。後半、キックオフボールを掛井雄馬選手が巧くタップしマイボールとするとライン際を三原拓郎選手が独走トライ、わずか数十秒で流れを引き寄せた早稲田は5分にもテンポ良くボールを散らして最後は再び三原拓郎選手(この日のベストトライと思います)で同点とします。直後、法政に大きく蹴りこまれたボールを一度は後藤悠太選手がよく戻ってボール確保しますが、ラックでのコントロールが乱れたところを相手に突かれて痛恨のトライを奪われます。ロスタイム、高木亮太選手がディフェンスを破って敵陣深く攻め込みますが、出来たラックでペナルティを犯して万事休す。小さな体で奮闘した早稲田でしたがここで姿を消す事となりました。
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(写真) 再三のゲインに加えて法政戦で2トライをあげるなど勝負所で気を吐いた三原拓郎選手
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桜満開の上井草、11時から新人練習、13時から7人制大会へ向けての練習、14時から全体練習、17時からは再び7人制大会へ向けて練習…と長い1日となりました。(練習について回る学生トレーナーは「10時間上井草にいますよ」。選手は勿論、スタッフの皆様も御疲れ様です!)14時からの全体練習ではポジション別練習、FW/BK別練習と消化し、15時過ぎからはシニア、ジュニアに分かれて練習。シニア(とS組)はウエイトトレーニングへと場所を移し、ジュニアはグラウンドに残って、ハンドダミーを大量に使って徹底的にブレイクダウンに拘った練習を行っていました。SHの選手でさえ、PRの選手をスイープしたり、ボールキャリアとしてダミーに突っ込んでいったり、更には全体練習後に再び行われたポジション別練習でも、ハンドダミー片手にタックル練習を行ったり、更には相撲のような形での押し合いに取り組んだりと、コンタクトフィットネスを上げるべく小さな体をいじめ抜いていました。7人制の練習では細川明彦コーチ(去年の7人制大会でも4年生ながらコーチ役を務めていました)が7人制特有の動きを細かく指導、出場候補選手たち(機動力重視の布陣となりそうです)がそれを身につけるべく汗を流していました。
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(写真) 上井草の桜も見頃に。外周走路を走る選手達の頭上を花びらが舞っていました。
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毎年恒例のワセダクラブシンポジウム、今年はラグビー部シーズン総括、各部監督のトークセッションと2部構成で行われました(聴衆は100人弱でしょうか…)。第一部では中竹竜二監督と疋田拡広報の2人が壇上に、ラグビージャーナリスト村上晃一さんの司会のもと行われました。「今日は中竹さんの”言い訳”を聞く会にご出席頂きましてありがとうございます(笑)」という疋田拡広報の爆笑挨拶でスタートした第一部は、「闇の中で光を探していた」(中竹監督)という春シーズン、「人が繋がり、このチームのスタート」(同)となった夏合宿、「”責任と信頼”という言葉から順調なスタートを切った」(同)秋対抗戦、「(後から振り返ってみると)勝負し間違えた」(同)大学選手権決勝と時間の流れを追いながら今年のチームの軌跡を振り返りました(途中で決勝戦の映像を交えながら解説、この試合の菅野朋幸選手を村上さんも中竹監督も絶賛していました)。そして来季のスローガン、「(権丈)キャプテンにピッタリのキーワード」(同)という”Penetrate”について、「去年なかったチームの芯となるものをチームに浸透させる」という意味もあると紹介、決意を新たにしていました。第二部では、サッカー部大榎監督、競争部渡辺監督も交えてのトークセッション。OBの力、環境面、人材面、スポンサー…どこの部も同じような考えで、また同じような悩みを抱えていて、これもまた”ワセダ”ならではだなぁ…と思いました。中でもプロスポーツの世界に身を置いていた大榎監督の言葉には重みがありました。曰く「どこの世界を見ても勝ち続けるチームはない、負けたときに何を学ぶかが重要」「いくら理論といっても、結局やるのは人間。根性論的なところも大事にしたい」。会の最後、来季へ向けてのひとことで、その大榎監督がスペインのコーチ留学時に学んだ「レタドール」という言葉を紹介していました。スペイン語で”挑戦者”。言葉の響きもいいですし(^^;、今年頂点に届かなかった各部にぴったりのキーワードと思いました。
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(写真) ラグビージャーナリスト村上晃一さん(左)と中竹竜二監督(右)
「選手のコミュニケーションを中心にやっていく基本姿勢は変わらない。ただ甘くなってしまう部分については去年より数十倍も厳しく管理していく」と中竹監督。 |
肌寒い上井草の1日、現役部員は10時からBK陣、12時からFW陣と分かれて練習(S組メンバーは別メニュー)しました。ポジ練中心のメニューで熱を帯びたのはFW陣によるスクラム。佐藤友重前コーチを迎えて、スクラム練習場で1時間みっちりと指導を受けていました。プロップ陣はその後も畠山健介副将を中心にスクラム練習、結局練習時間の全てがスクラムで、「クラウチ!タッチ!ホールド!エンゲージ!!」の声が絶えずスクラム練習場から聞こえてきました(立ち遅れたり、声が出ていなかったりすると「アゲイン!!」と畠山副将が容赦なくダメ出ししていました)。14時からはオール戦に向けての前日練習。後藤禎和コーチの笛のもと、あわせ中心でしたが、”ミスターワセダ”辻高志選手、佐々木組メンバー、笠原歩選手らが声を出して雰囲気を盛り上げていました(ラインアウトでは桑江崇行選手が中心になって組み立ての確認をしていました)。約1時間半の練習を「一本締め」で締めた後もFW陣はその後もスクラムをあわせたり調整に余念がありませんでした。この日はこれに終わらず、更に15時半からは全早稲田よりももう一回り年齢を重ねたOB選手(中竹組の周辺の代です)が大集合(石川安彦、江原和彦元主将の姿も…)。「中竹組卒業10周年記念大タッチフット大会」が5チームに分かれて行われていました(中竹竜二監督ら現スタッフも溌剌プレーでした。)。久々の再会にお互いの髪の毛の減り具合(?)を見せ合ったり(笑)、子供さんを紹介しあったりと再会を懐かしんでいました。現役からOBまでたくさんの「ワセダ」が詰め込まれた上井草でした。
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(写真) 佐藤友重臨時コーチ(中央)を招いて行われたスクラム練習。プロップ陣は練習時間の全てをスクラム練習場で過ごしていました。
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13時半から行われた練習、BK陣、FW陣に分かれてウォーミングアップ(FW陣はサブグラウンドの更に半分のスペースでタッチフット、人口密度の濃い衝突率の高いタッチフットでした…(^^;)を経て、14時からポジ練。それぞれのポジションを引っ張っていた4年生の姿がなく、次代を担う選手達が自分の存在感をアピールするかのような活気が漲っていました。(新しくスタッフ入りした永井コーチも含めて各ポジション毎にコーチ陣がリードして練習が行われました。)。バックスリーでは田中(渉)選手がキレの良い動きで抜くたび仲間達から「オオッ!」と声が上がっていました。間合いの感覚の鋭さ、抜く為の体の使い方が抜群に良かったと思います(素人目ですが…)。15時からはS組、FW、BKと分かれて練習。BK陣はウェイトルームにこもってトレーニング。FW陣はコンタクトダミーを大量に使って、当たって、当たって、また当たって…のコンタクト練習。それが終わるとFW陣の締めは2500m走を2セット、今週始動したばかりとは思えないほど皆よく動いていました。全ての練習が終わったのは16時半、グラウンドでは数人の選手が居残り練習。その中で有田選手は「25キロです」という重りを腰で引きずって一人黙々とダッシュ、一点に前を見据えた強い目が印象に残りました。新生権丈組の春の息吹をしっかりと感じて上井草をあとにしました。
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(写真) ポジ練、フロントローは姿勢台。1分間を5セット、地道な鍛錬が明日へと繋がっていきます。
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公式HP上の表記は新チーム始動前でも上井草は来るべきシーズンに向けて動いています。暖かな…というよりは暑ささえ感じさせる中、午前中S2組はウェイトトレーニングに加えて外周を軽くジョグ。全体的に軽めのメニューでしたが、早田健二選手だけは一人スピードをあげて外周走。「タンッ、タンッ、タンッ」と小気味良い音が聞こえてくる軽快な走りが印象的でした。外周走の後も、一人サブグラウンドでステップを踏みながらプレーのイメージトレーニング…、「実戦派」と呼ばれる由縁はこのあたりにもありそうです。権丈太郎新主将、五郎丸歩・畠山健介両副将ら昨年度の主力メンバーもウェイトに加えて、ロードワークに上井草の街に出て行きました。(畠山選手曰く「今日は有酸素運動の日」らしいです。)新チーム始動となるファーストミーティング2日前、”権丈組”の離陸準備は万端のようです。
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(写真) 汗ばむほどの陽気に殆どの選手が半袖短パン。パス練習するSH後藤悠太選手 |
暖かな陽気に包まれた上井草。曽我部佳憲選手はワセダクラブスクールの臨時コーチとして子供達の前でロングパスを披露。そのよく伸びるパスに子供達からは歓声があがっていました。「そろそろ体を動かしておかないと…」と外周走に出ていった首藤甲子郎選手とともに子供達のサイン攻めにあっていました。そして来季に向けて体作りを行っているS組は11時半から1時間半のトレーニング。ウエイトを行った後、スクラム練習場でマルチステージ(15mほどの距離をひたすら行ったりきたり走る感じです)。森雄大学生トレーナーの大きな声が響く中、次代を担う下級生たちが「キッツイ」と声を上げながらも必死の形相でくらいついていました。徐々に人が減っていく中、最後まで走りきったのは櫻井朋広選手。130本走ってもまだ涼しい顔していました。先輩SHも見ていてもそう思いますが、SHはホントに持久力ありますね。
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(写真) ワセダクラブラグビースクール生を前にロングパスを披露する曽我部佳憲選手。この後首藤選手と仲良くランニング。 |