■ 2/6 早稲田大 43-66 NTTドコモ @秩父宮ラグビー場 最終決戦の舞台、日本選手権が開幕。トップチャレンジを制したNTTドコモと対戦したワセダはキックオフボールをキャッチすると自陣から強気に仕掛け、決意を感じさせる試合の入りを見せる。先制PGを許した直後の5分、右ラインアウトモールから左へ右へボールを動かすとCTB村田大志が裏に抜け出ながらNo.8有田隆平に絶妙のパス、有田がそのまま右中間に飛び込み逆転に成功する。ドコモの接点の強さにディフェンスが後手後手に回る苦しい展開でトライを重ねられるも、ワセダも速いテンポのアタックで応戦。前半15分、ラックから逆目に攻めHO伊藤平一郎の突進でゴール前に迫るとSO山中亮平がディフェンスの間を割って入りトライ。31分にはSO山中亮平のリバースパスをタイミング良く走り込んだWTB中濱寛造が受けて突破、追走してくる相手を得意のハンドオフで突き放して独走トライと取られてはすぐに取り返し、シーソーゲームに。しかし学生相手では経験し得ない腕力の強さで度々ボールをもぎ取られてターンオーバーが目立ち始めると33分、37分と連続トライを献上、19-31と突き放されて前半を折り返す。後半に入るとスピードで上回るワセダが猛追撃、13分ラインアウトからのクイックスローで相手の意表を突くとLO岩井哲史が持ち前の脚力で走り切ってトライ。17分、CTB坂井克行のブレイクからCTB村田大志へ繋いで左サイドを敵陣深く攻め入るとSO山中亮平が右に大きく拓けたスペースへキックパス、途中出場のWTB原田季郎がこれを拾ってトライ。24分、右ラインアウトから繋いでCTB村田大志が抜け出たところをサポートしたFB井口剛志がトライ…と3連続トライで43-45と迫ると秩父宮の盛り上がりは最高潮。一気に逆転…といきたいところだったが直後の26分、ドコモFWの圧力に再び屈して逆に点差を広げられると30分、35分と畳み掛けられて万事休す。66失点が重く響いての初戦敗退も、果敢に攻め続けての見所満載の7トライに…ゴールデンエイジとして下級生時代からワセダを支えた4年生に…秩父宮に詰め掛けたファンから温かな拍手が送られた。 ■ 1/9 早稲田大 12-17 帝京大 @国立競技場 大学選手権決勝、開始から帝京の力強い前進に食い込まれジリジリと自陣へと下げられる。強力FWに意識が行ったところで展開…と巧みな帝京のアタックにディフェンスの的を絞りきれないまま6分に先制トライを許すと12分、18分とペナルティゴールを重ねられて0-11とリードを広げられる。ワセダの反撃はFB井口剛志のカウンターから(この日もキレ味鋭いステップワークでゲイン連発!)。一気の前進でこの日初めてディフェンスを崩すと、ペナルティを挟んでSO山中亮平とのクロスで再びFB井口剛志が抜け出してポスト左にトライ、反撃に転じる。更に33分自陣からCTB坂井克行がビッグゲイン、ロスタイムにもFB井口剛志がビッグゲインとチャンスを作ったもののここは生かしきれず結局7-11で前半を折り返す。後半に入ると劣勢だったブレイクダウンに加えて、スクラム、ラインアウトが崩壊…特にスクラムは再三ヘッドアップの反則を取られて攻撃の起点を失う。11分、20分と帝京にペナルティゴールを許して7-17、帝京の徹底した密集近くのボールキープに成すすべなく時間だけが奪われていく。後半36分にペナルティから仕掛けてSO山中亮平-WTB中濱寛造のホットラインから中濱が個人技で抜け出してトライ、12-17に詰め寄るものの残された時間はあまりにも少なく…。自陣から必死に繋いで打開を図るものの帝京の分厚いディフェンスの前に自陣ゴール前を脱出できず、逆に最後はこの試合を象徴するかのようなブレイクダウンで圧力を受けてターンオーバーで万事休す。2年連続で帝京の前に屈して、”荒ぶる”にあと一歩届かず、有田組の挑戦が終わった。 ■ 1/8 |