■ 2013/2/10 上田組追い出し試合 @早大・上井草G  【写真館】
快晴、暖かささえ感じさせる上井草グラウンドで上田組の追い出し試合が行われました。15分一本勝負での上田組対現役選抜チームの対戦は序盤激しいタックルの応酬で両チーム得点、均衡を破ったのは上田組WTB原田季郎選手。ゴール前スクラムからの一次攻撃でブラインドサイドから顔を出すとディフェンスを突破してトライをあげます。更に終了間際にもラックターンオーバーからWTB山崎智朗選手が切り返して独走トライ、トライ数2-0で現役選抜チームの挑戦を退けて卒業に勝利で花を添えました。この後は2、3年生チーム、1年生チームと試合が進み、毎年恒例の穏やかモードに。最後はトレーナーとしてチームを支えた山本萌衣さんの快足を飛ばしての独走トライでノーサイドの笛。この後はファンのサインに応じたり、4年生と後輩部員が写真に収まったり…4年生の早大ラグビー部の最後の一日は最後まで笑顔溢れる一日となりました。

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上田組集合写真。最後まで笑顔の絶えない1日。


■  2013/1/2 早稲田大 10-38 帝京大 @国立競技場
大学選手権・準決勝、国立で王者・帝京大に挑んだワセダは試合前アップから気合十分(ピッチに立てない4年生全員がタックルダミーを持つ『涙』の儀式も)。ワセダキックオフで始まったこの試合、自陣から攻めてくる帝京に対してワセダは激しい防御で応戦。7分、相手ペナルティで得た10mライン付近からの距離のあるPGをSO小倉順平が風にも乗せ、キレイに決めて先制。13分には強風に乗せたハイパントの処理ミスをついて、ゴール前左ラインアウトのチャンスを得るとラインアウトモールを押し込み、最後はHO須藤拓輝が左隅に飛び込んでトライ、難しいコンバージョンもSO小倉順平が決めて10-0と序盤の主導権を握る。ノータッチキックに度重なるノックオン…王者・帝京のらしくないミスに付け込んで試合を優位に進めるワセダは20分にも敵陣深くでの右ラインアウトのチャンスを迎える。しかし、このチャンスでサインが合わず、マイボール確保に失敗するとここを境に流れは帝京へ。近場に力強いFWを当ててくる帝京のアタックに食い込まれ、徐々に後退すると自陣ゴール前でラインアウトモール、スクラムと圧力をかけられ迎えた30分、ゴール前のラックサイドをこじ開けられてトライを献上、10-7と点差を詰められる。点差を開けられずに迎えた風下の後半2分、帝京の一転したワイドアタックから外のスペースを大きくゲインを許すと、ゴール前ラックから突進してくる相手外国人FLにディフェンスが追いつけずインゴールを明け渡す。この後もカギとなるセットプレーが安定せず、更には自陣からでも展開してくる帝京の戦いぶりに対応が遅れて度重なるビッグゲインを許すなど、ズルズルと後退…15分にはラインアウトモールを押し切られてトライを許すと、反撃に転じた23分には帝京のディフェンスでの圧力にパスが横回しとなったところをインターセプトされて決定的なトライを献上。ワセダもラストプレーでWTB中隆彰-FL金正奎と繋いで意地のビッグゲイン、ペナルティから更に攻めて大外をHO伊藤平一郎-PR垣永真之介と繋ぐもののスローフォワードの判定でノーサイドの笛…。セットプレー、接点で圧倒されての完敗で上田組の12年度シーズンが終わりを告げた。

■  2012/12/23 早稲田大 61-8 大阪体育大 @花園ラグビー場
大学選手権セカンドステージ第三戦、勝てば準決勝進出が決まるワセダは開始からフルスロットル。2分、FL黒木東星がプレッシャーをかけて相手のタッチキックの精度を狂わすとクイックスローからFB原田季郎がディフェンスを翻弄、華麗なステップワークで一気にインゴールを陥れる。その後、ペナルティが続き自陣深くに押し込められる時間帯が続き、大体大にPGを一本返されるものの13分、右ラインアウトからラックを連取、FB原田季郎が抜けてWTB中隆彰へラストパス、新ホットラインが見事に機能してトライをあげると19分、自陣ターンオーバーから左へ展開、WTB荻野岳志が相手をかわしてトライと開始20分までに早くも高速バックスリーの揃い踏み。更に21分、27分とWTB中隆彰がスピードでディフェンスを置き去りにする快走を連発して連続トライ、前半36分にもSO小倉順平からのリターンパスを受けたFL金正奎が抜けてポスト真下にトライ、前半で40-3と試合を決めて折り返す。後半も1分(SH平野航輝)、3分(SO小倉順平)と相手のディフェンスを次々に突破してトライを重ね順調な入りを見せたものの、時間の経過とともに恩師・坂田監督のラストファイトに燃える大体大のタテに出る圧力に徐々に受け始めて後退、ハンドリングエラー、ペナルティも重なって自陣に釘付け。27分にラックの上を乗り越えられる形で1トライを献上したものの長い時間、ゴール前ディフェンスを粘り強く止め続けてノーサイドの笛、61-8で勝利して2年ぶりの正月越え。試合後には大体大・坂田監督を送り出すセレモニーにも参加、ラグビーらしいノーサイドの光景に聖地・花園は拍手に包まれた。

■ 2012/12/16 早稲田大 45-24 流通経済大 @秩父宮ラグビー場
大学選手権2ndステージ第二戦、リーグ戦2位の流通経済大と対戦したワセダはトスで勝って風上を選択、開始からSO小倉順平、CTB森田慶良のキックを使って敵陣深くに侵入、相手を自陣に釘付けにしワセダのテンポでアタックを続ける。9分、スクラムを起点に連続攻撃、HO須藤拓輝のブレイクで一気に敵陣深くに攻め入るとゴール前でモールを形成、FL金正奎がインゴールに飛び込んで先制。13分、相手陣ゴール前左ラインアウトからモールで相手FWの意識を寄せてBK展開(CTB森田慶良→WTB中隆彰)でトライ。18分、ラックからSH西橋勇人のパスを直接受けたWTB中隆彰がミスマッチを突いて突破、キレ味鋭いステップで相手を置き去りにするスーパートライ。23分、ペナルティから左ラインアウトモールを押し込みトライ(最後はHO須藤拓輝)。27分自陣から繋いで(PR垣永真之介の豪快なランも!)最後は密集サイドを走りこんだLO芦谷勇帆→FL小谷田祐紀と繋いでトライ。怒涛の5連続トライで試合の流れを決定付ける。このまま一気に押し切りたいワセダであったが、前半終了間際流通経済大のカウンターからタテ、タテと勢い良く走りこんでくるランナーに対応が後手にまわってこの試合初失トライ、天理戦同様に終了間際に一本返されると後半は流通経済大の強いランナーにボールを持たれる時間が長くなり徐々に後退…。13分、28分と2本のトライを追加するものの32分(ペナルティからのハリー一発)、38分(カウンターから2人の外国人に持っていかれる)とタテ続けに簡単にインゴールを明け渡し、全体的には流通経済大の40分間となりノーサイド。スコアが示す通りの快晴のち曇りの試合展開も、天理大戦に引き続きボーナスポイント付き勝利を収め、準決勝進出へ大きく前進した。

■ 2012/12/15 早稲田大B 31-12 慶應義塾大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 7-15 慶應義塾大C 【写真館】

小雨降る上井草グラウンドで行われた早慶Bマッチ。9分、ワセダ(敵陣ゴール前スクラムをしっかりとコントロール、右に出たNo.8深津健吾が右隅に飛び込んで先制)。13分、ケイオー。18分、ワセダ(左ラインアウトから右へ展開CTB中西康がトイメンをハンドオフで突き放してポスト真下へ)。互いにトライを取りあった序盤から試合は中盤に差し掛かると互いにハンドリングが乱れて決めてを欠く。更にワセダは要所のラインアウトも乱れて起点が落ち着かず、流れの中でBK展開したところでケイオーの早い出足に潰され孤立→ターンオーバー…と時間だけが経過。後半17分にはディフェンスでプレッシャーをかけたところの入れ違いから個人技で切り返されて12-12と同点に。悪い流れの中で再び試合の流れを引き寄せたのはFW陣。26分、ゴール前ラインアウトモールを押し込んで最後尾についたHO高家崇徳が余裕のグラウンディング。34分、敵陣ゴール前相手ペナルティからスクラムを選択、これを押し込むと最後はNo.8に回っていた呉泰誠がサイドを突いてトライ。力でケイオーを突き放すと38分にもペナルティからの速攻を仕掛けてWTB山崎智朗が独走してダメ押し、31-12で勝利した。

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前半18分、相手をハンドオフで突き放して突破、トライをあげるCTB中西康

■ 2012/12/9 早稲田大 46-14 天理大 @長居スタジアム
大学選手権2ndステージ初戦、大阪に乗り込んで関西王者・天理大と対戦したワセダはキックオフからルーズボールを制すると、天理のハンドリング、ペナルティからのタッチキックの拙さもあって、終始敵陣で試合を進める展開。それでもスクラムで再三ペナルティを取られるなど、攻めきれず序盤は13分にSO小倉順平が決めたPGの3点のみ。試合が動き出したのは20分過ぎ、ディフェンスでよく前に出て圧力をかけていたワセダは21分、果敢に自陣から仕掛けてくる天理を仕留めて、ペナルティを誘うと右ラインアウトから攻め立てて、最後はラックサイドを突いたSH西橋勇人がトライ。更に27分、ペナルティから右ラインアウトモールでトライ。29分、ターンオーバーから一気に切り返してWTB中隆彰がノーホイッスルトライ。37分、ラック連取からFL金正奎が抜け出しトライと4連続で畳みかけて天理を突き放しにかかる。29-7で前半を終えたワセダは、後半4分スクラムからラックを重ねて逆目に顔を出したSO小倉順平が裏に出たところにFL小谷田祐紀が付いてトライ。更に16分、ペナルティから左ラインアウトモールでトライ。38分、中央スクラムから右へ展開、FBにまわっていた原田季郎が右中間にトライをあげてダメ押し。防御でも相手の強力外国人CTB陣に2、3人と人数をかけて対応、2トライこそ奪われたものの後半には辛抱強く守りきる時間帯も。アドバンテージポイントで不利に立つワセダにとって最高の形で(自らはボーナスポイント付、相手には勝ち点を1点も与えずで)勝利した。

■ 2012/12/2 早稲田大 32-33 明治大 @国立競技場  【写真館】
公式戦通算100回目の対戦、メモリアルマッチとなった今年の早明戦。試合は開始2分、いきなり相手SOにゲインを切られるとキックパスに翻弄されて先制トライを献上。スクラム、ラインアウトのセットプレーでプレッシャーをかけられマイボールを失うと自陣を脱する事ができず苦しい展開。14分には明治BKのムーブについていけずトライを与え、23分にもラックを煽られてターンオーバーを許し、そこから大きく蹴りこまれたボールをインゴールで抑えられてトライと明治ペース。早稲田も17分にクイックスローからラック連取、WTB中隆彰が素晴らしいスピードで抜け出して独走トライをあげ、更に2本のPGで食い下がり13-19とペースは握られながらも点差上は食らいついて前半を折り返す。後半に入り2分、スクラムから攻め立て再びWTB中隆彰、今度は相手ディフェンスを右に左にと細かいステップでかわして右隅にダイブ、エースのこの日2本目のトライで反撃ムードを作ると後半から代わって入ったSO間島陸のロングキックも冴えて敵陣へ侵入。10分に右ラインアウトからのサインプレーでHO須藤拓輝→PR上田竜太郎→HO須藤拓輝→PR上田竜太郎と繋ぎ切って逆転のトライ、波に乗るワセダは13分にもラックターンオーバーから左に振ってWTB荻野岳志がトイメンを振り切り独走トライ、32-19とリードを奪う。ここで一気に畳み掛けたいところも逆に20分過ぎからは自陣ゴール前で相手のFW勝負を受ける苦しい時間帯…24分、スクラムで圧力をかけて一度はピンチを脱出するものの押し寄せる明治FWの重厚なアタックを堪え切れずに31分に認定トライを与えると、終了間際自陣ゴール前でマイボールを保持し続けようと密集を刻むも痛恨のペナルティ。ここから攻められてラストワンプレー、ついにアカクロの壁が崩壊。ポスト左にサヨナラトライを沈められて敗戦、文字通りあと一歩及ばず対抗戦3敗目を喫した。

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後半2分、相手を翻弄するステップワークでトライをあげるWTB中隆彰。この日2トライでエースの仕事。


■ 2012/11/25 早稲田大B 17-24 帝京大B @帝京大・百草園G  【写真館】
早稲田大C 5-55 帝京大C 【写真館】
早稲田大D 19-45 帝京大D 【写真館】
早稲田大E 7-19 帝京大E 【写真館】

Jr選手権決勝、1stフェーズ全勝の王者・帝京とアウェイで激突。試合は開始からペナルティが絡んで自陣に釘付けにされると9分、ゴール前相手FKからFWに力で捻じ込まれて先制トライを許す。この後もハンドリングエラーを繰り返し、波に乗れないながらも15分過ぎからようやく敵陣深くに攻め込むと22分、相手スクラムにプレッシャーをかけて得たゴール前マイボールスクラムからBK展開、ペナルティを挟んでクイックスタートでHO伊藤平一郎-LO古賀壮一郎と繋いでトライ(ゴール)して同点に追いつく。この後もペナルティが重なり、再三帝京にゴール前に詰め寄られるものの最後の一線は越えさせず、粘り強くディフェンスを続けて迎えた42分、相手陣ゴール前スクラムでプレッシャーをかけて相手のボールコントロールを乱すとラックで帝京が堪らず犯したペナルティを確実にPG(SO間島陸)で3点に替えて10-7として、前半を折り返す。後半、ファーストプレーでいきなりペナルティを犯して自陣に押し込められると2分、フェーズを重ねられ最後は相手SOに走りきられて逆転を許す。更に12分、相手ボールスクラムからの8-9に防御が混乱し、あっさりと一次攻撃でトライを奪われ10-17とされる。反撃は19分、右ラインアウトから猛攻を仕掛けてCTB藤近紘二郎がブレイク、一気にゴール前に迫ると左へ展開して最後はラックサイドを突いた途中出場のSH岡田一平が飛び込んでトライ(ゴール)、再び同点に追いつく。このトライで勢いに乗ったワセダはこの後、バックスリーを中心とした安定したキック処理から次々とカウンターを仕掛けて敵陣に攻め込み、10分近く攻め続けるものの帝京の防御は堅く、トライが奪えず…。逆に37分、自陣ゴール前ペナルティから速攻を受けて最後はFWゴリゴリにインゴールを明け渡すとラスト2分を帝京に巧く使いきられてノーサイドの笛。1stフェーズの完敗から3週間、帝京をあと一歩のところまで追い詰めながらも3年ぶりのJr選手権優勝を逃した。

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後半、カウンターから粘り強い前進を見せるWTB荻野岳志。帝京をあと一歩のところまで追い詰めながらもトライラインが遠く…。

■ 2012/11/23 早稲田大 31-10 慶應義塾大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
雨の早慶戦。試合は開始9分、相手ゴール前ペナルティからスクラムを選択。No.8黒木東星が8単で左に持ち出しラック→右へ出してPR垣永真之介で一度ポイントを作り、更に右に展開、キレイにBK陣を経由したボールがCTB森田慶良→FB黒澤健→WTB中隆彰と繋がれ右隅に先制トライ。この後も両チーム、雨の影響でボールが落ち着かない中で、こぼれ球に鋭く反応してボール保持率を高めて優位に試合を進める。しかし、攻め込んでの再三のペナルティでチャンスを潰すと、23分敵陣でのFB黒澤健の長めのパスをインターセプトされ独走トライを献上、あっさりと同点とされる。この後互いに3点を追加(早稲田の3点はSO小倉順平の見事なDG)し、前半を10-10で折り返す。後半に入り4分、敵陣スクラムからBK展開、WTB中隆彰が相手FBを外して一気に加速、右タッチライン際の相手の追走を振り切って勝ち越しのトライ。この後10分過ぎからの慶應の猛攻を自陣ゴール前で反則を犯しながらも何とか堪えきると、28分ディフェンスでプレッシャーをかけて相手のファンブルを誘うとWTB中隆彰がそのまま独走トライ(ハットトリック達成!)、試合の流れを一気に引き寄せると、36分再び敵陣深くでディフェンスでプレッシャーをかけて得たゴール前ラインアウトからモール、一度はラックに移りながらも再びモールを形成、FL金正奎が抑えてダメ押しのトライ。筑波戦、帝京戦で課題を残したラスト10分に畳み掛けて31-10で快勝した。

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後半4分、相手2人を振り切って勝ち越しトライをあげるWTB中隆彰。この日3トライの大活躍。

■ 2012/11/18 早稲田大E 74-0 くるみクラブ @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 19-29 早稲田大D 【写真館】
クラブチームのくるみクラブと対戦した早稲田大Eは、序盤こそ相手にペースを奪われ自陣での戦いが続いたものの8分、左ラインアウトから左右に振って最後はWTB鈴木亮がディフェンスをかわしてインゴールへ、先制する(WTB鈴木は24分、34分と連続トライをあげて前半でハットトリック達成!)。鈴木の3トライなどで完全に主導権を得た早稲田大Eは38分、スクラムで圧力をかけ、ディフェンスも出足良く、相手のボールコントロールを失わせターンオーバー。最後はSH本谷尋のパスを受けたNo.8五十嵐隆介がインゴールに飛び込み前半を31-0で折り返す。後半に入っても2分、スクラムから攻め続けてFL筒居洋祐がトライをあげて猛攻の口火を切ると6分にもペナルティから速攻を仕掛けてFL中庭悠が持ち込み、最後はFL筒居洋祐(筒居は後半38分にもトライをあげてこちらもハットトリック達成!)。この後も着々とトライを重ねた早稲田大Eは、自由自在にアタックを展開。終了間際のロスタイムにも自陣深くに蹴りこまれたボールを拾ってから一気の切り返し…最後はCTB雨宮大地が中央に飛び込んでダメ押し。終わってみれば12トライの猛攻、ディフェンスでも相手に得点を与えず74-0で圧勝した。

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前半8分、先制トライをあげるルーキーWTB鈴木亮。この日4トライの大活躍。

■ 2012/11/4 早稲田大B 14-30 帝京大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 22-42 帝京大C 【写真館】
早稲田大D 5-48 帝京大D、早稲田大E 7-27 帝京大E 【写真館】

Jr選手権1stフェーズ第4戦、帝京大との一戦は開始7分、相手のハンドリングの乱れを突いて一気の切り返し、右タッチライン際をWTB荻野岳志が快足を飛ばして走り切って先制トライ。更に10分、前日同様ハイパントで相手のミスを誘い、敵陣に攻め込むと帝京がたまらずペナルティ。中央の易しい位置からだったもののこれをSO吉井耕平が外すと、この後試合は帝京のペースに。18分、ペナルティからゴール前ラインアウトのピンチを迎えると相手のFWゴリゴリに屈して同点トライ、更に25分にはPGを決められて7-10とリードを許す。早稲田も相手ペナルティからタッチに蹴りだし、敵陣に攻め込むもののことごとくラインアウトが乱れて攻撃権を手放す(相手のラインアウトの絡みも厳しく…)と、中盤での攻防でペナルティ→自陣ゴール前ラインアウトの対帝京でハマってはいけない悪循環に突入。34分、40分といずれもゴール前ラインアウトからFWで押し込まれて7-22と差をつけられ前半を折り返す。後半に入り、ワセダは敵陣ゴール前に相手を釘付けにし、猛攻を仕掛けるもののゴール前ラインアウトからモールを狙った所で逆にラインアウトスチールにあってチャンスを逸する。直後に逆にこの日4度目のペナルティ→ラインアウトモールの展開にトライを献上、32分にはダメ押しのPGを決められ7-30。ワセダは35分、キックオフから攻め立てて最後は中央スペースに顔を出したWTB荻野岳志が意地の1トライを返すものの時既に遅し、Jr選手権2敗目を喫した。

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後半35分、中央突破でトライをあげるWTB荻野岳志。完敗の中で持ち味のスピードを活かして2トライと奮闘。

■ 2012/11/3 早稲田大 27-37 帝京大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
快晴の秩父宮で行われた対抗戦・帝京戦。序盤からキックを中心に試合を組み立てるワセダが帝京の処理ミスを誘い、敵陣で試合を進めて迎えた13分、相手のペナルティをSO間島陸のPGに結びつけて先制する。この後、相手カウンターからタテ続けに自陣に進入を許し、27分FWゴリゴリからトライ、33分PGと得点を重ねられ3-10と逆転を許すものの、36分帝京ペナルティから迎えた敵陣ゴール前ラインアウトからモールと見せかけてのサインプレー、No.8佐藤穣司が抜け出し左中間にトライをあげるとコンバージョンも決めて同点とする。更に40分左ラインアウトからタテに突っ込んできたFB黒澤健がキレイに抜け出してビッグゲイン、インゴール目前まで迫ると、右に展開して最後はFL金正奎が抜けてトライ、最高の形で前半を折り返す(17-10)。後半に入って互いにPGを1つずつ決めて迎えた11分、左ラインアウトからSH西橋勇人が抜け出しチャンスメイク、帝京がペナルティを犯したところで再びPGを選択。確実に3点を選択したはずが、SO間島陸が蹴ったボールは両ポストに続けて当たり、チェイスに走っていたFL金正奎の手にスッポリ入ってそのままインゴールへ。思いもよらない形で7点を追加し27-13とリードを広げる。しかし16分、再びカウンターを受けてピンチを招くとそこから自陣で帝京FWの圧力を受け続け、20分ついにラインアウトモールからインゴールを明け渡す。直後のSO間島陸のキックオフがダイレクトタッチになると、そこまで距離の出るキックでエリア獲得に貢献していたSO間島陸の右足が徐々に精度を失い始める。30分、帝京PG成功後のキックオフも再びノット10m。敵陣に入る術を失ったワセダは34分ついに逆転トライを献上すると、反撃に転じた37分には逆にインターセプトから独走トライを許して万事休す、27-37で対抗戦2敗目を喫した。それでも夏合宿の大敗から2ヶ月、ブレイクダウンの攻防、エリアマネジメントでしっかりと成長の跡を見せ、選手権での再戦に希望を抱かせる一戦でもあった。

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前半、ディフェンスに囲まれながらも前進するルーキーNo.8佐藤穣司

■ 2012/10/28 早稲田大 67-0 立教大 @熊谷ラグビー場  【写真館】
雨の熊谷で行われた対抗戦・立教戦。試合は序盤から天候同様にスッキリしない展開、ラインアウトがタテ続けに乱れて自らリズムを崩し15分まではスコアレス状態が続く。先制は16分、中央ペナルティからPGを選択、これをSO小倉順平が決める。続く18分にはカウンターからFL金正奎がブレイク、サポートについたWTB中隆彰がバトンを受け渡すかのように追い抜きざまにボールを受け取り独走トライ。27分(ラインアウトモールからFL金正奎)、37分(ゴール前ラックからSH西橋勇人がサイドアタック)とトライを重ねるものの、立教の崩されながらの粘りのディフェンスの前に、ゲインこそすれど密集戦でペナルティを犯して追加点はなく、22-0で前半を折り返す。(前半ラストプレーも相手ゴール前まで攻め込みながらもターンオーバーされてタッチに逃げられる…前半を象徴するような終わり方に)。後半に入り11分、相手ボールスクラムを一気に捲くし立ててホイール、マイボールとすると直後のスクラムから8単を仕掛けたNo.8佐藤穣司がインゴールに飛び込んで先手を奪う。相手のスクラム、ラインアウトと起点にしっかりとプレッシャーをかけて流れを引き寄せると20分過ぎからはトライラッシュ。ペナルティからの速攻、ラインアウトモール、自陣ターンオーバーからの切り返し、セットプレーからの連続攻撃…と多彩なアタックで次々とインゴールを陥れると、ダメ押しは42分、右ラインアウトからラックを連取、最後は再び右サイドに戻ったボールがWTB荻野岳志へと渡って悠々とトライ。20分間で6コのトライを畳み掛けると、ディフェンス面でも前に出てしっかりと相手にプレッシャーをかけ続けて4戦目にして今季初完封、67-0で快勝した。
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前半37分、ラックサイドを抜け出しトライをあげるSH西橋勇人。この日のゲームキャプテンも務めた。

■ 2012/10/27 早稲田大E 93-19 シャークス @早大・上井草G  【写真館】
早大OBも多数在籍するクラブチーム・シャークスとの練習試合。試合は開始からワセダEの一方的な展開に。1分、ペナルティからゴール前ラインアウトを選択、モールをアングルを変えながらじりじりと押し込むと相手のディフェンスが手薄になったところを雪崩れ込んで先制。3分、キックオフリターンからFB杉聡司がダミーパスを織り交ぜながらビッグゲイン、最後はFL中庭悠へと繋いでトライ。6分、SO市村誠大のブレイクからWTB近田望が一気にゴール前、ラックを挟んで最後はLO大塚拓郎がトライ(LO大塚拓郎はこの日3トライ。スピードがキラリ)。9分、CTB盛田志が自陣でタックルに一度は捕まりながらもふりほどいて抜け出し、そのまま2人をかわして独走トライ。相手のタックルの甘さにも付け込んで一気に試合の流れを引き寄せると、この後も16分、20分、32分、37分と4トライを追加、インターセプト二発で相手に2トライを献上するも52-14で前半で勝負を決める。後半開始から相手の攻撃を受ける時間帯が続くものの相手のミスにも助けられて、得点を許さずしのぐと9分、スクラムからの一次攻撃でCTB盛田志が抜け出してトライ。このトライを皮切りに19分、21分、25分、34分、37分、40分と後半もコンスタントにトライを追加、93-19で圧勝した。
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前半9分、一度はタックルに捕まりながらもふりほどいて再び前進、独走トライをあげるルーキーCTB盛田志

■ 2012/10/21 早稲田大B 38-19 東海大B @東海大・湘南G  【写真館】
早稲田大C 31-21 東海大C 【写真館】
敵地に乗り込んでのJr選手権1stフェーズ第三戦、試合は開始早々カウンターからWTB荻野岳志のビッグゲイン(スピードを生かして再三のゲインで勝利に貢献!)でチャンスを掴むと2分、ペナルティからの左ラインアウトをモールを押し込んであっさりと先制する。この後も11分、FL深津健吾→FL大峯功三と繋いで敵陣ゴール前(ペナルティでチャンスを逸す)。28分、ゴール前相手ペナルティから立て続けにラインアウトモールでインゴール目前(ターンオーバーを許す)。31分、カウンターから繋いでHO伊藤平一郎→WTB荻野岳志で敵陣ゴール前(またもペナルティでチャンスを逸す)。再三のチャンスにも決めきれない筑波戦にも似た重苦しい流れで、結局前半は33分に相手ノータッチキックのカウンターからラックを連取、SO間島陸が抜け出し、相手FBを引き付けてLO古賀壮一郎へとラストパスを繋いで奪った1トライを追加したのみ、14-5で前半を折り返す。後半に入り、先手はワセダ。1分、スクラムからBK展開、WTB荻野岳志が見事なカットアウトで相手FBを置き去りにするとそのまま右タッチライン際を走り切ってトライをあげる。東海に8分にモールを押し込まれ19-12と詰め寄られると、スクラムで度重なるペナルティを犯し、ラインアウトもクリーンキャッチと行かず、起点がなかなか落ち着かず、時間だけが経過。試合が動いたのは30分、LO古賀壮一郎のブレイクを起点に最後はラックからブラインドサイドをLO黒木東星が抜け出して相手に絡まれながらもインゴールへ。このトライで流れを一気に引き寄せたワセダは34分、ペナルティからラインアウトモール、FWで執拗にサイドアタックを繰り返して最後はHO伊藤平一郎。更に36分にはターンオーバーから逆襲、WTB荻野岳志-FB滝沢祐樹-WTB片山大輔とバックスリーで繋いで中央へダメ押しトライ、終盤怒涛の3連続トライで東海を突き放して38-19で勝利した。

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前半、豪快にタックルを振り落として前進するHO伊藤平一郎。ゲームキャプテンとして大きな声で味方を鼓舞し続けた。

■ 2012/10/14 早稲田大 7-26 筑波大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
対抗戦最初のヤマ場となった筑波大戦。試合は開始から自陣で筑波のアタックを受ける展開もしぶとくディフェンスを続けて相手のペナルティを誘い出し、得点を与えない。SO小倉順平のタッチキックが距離を稼げず、自陣に張り付く展開にも2度のゴール前ラインアウトモールをしっかりと凌ぐなど、ここまでの試合のディフェンスにおける課題を見事に修正して見せる。一方で、アタックでは12分、CTB布巻峻介のブレイクからチャンスを掴みWTB中隆彰がインゴールまで数十cmのところまで攻め込みながらもトライを奪えないなど、相手ディフェンスを崩しながらも要所でハンドリングエラーが続発、結局スコアレス状態で前半を折り返す。試合が動いたのは後半2分、自陣ゴール前スクラムから相手の8単にディフェンスがズレて対応が遅れトライを献上する。ワセダの反撃は12分、右ラインアウトモールからモールを押し込み最後はFL金正奎が飛び込んでトライ、ゴール(SO小倉順平)も決まって逆転に成功する。これで勢いに乗ったワセダはここから筑波陣で試合を展開、追加点を奪いにいくも攻め込んでのラインアウトがタテ続けに乱れ、更には振り出した雨の前にハンドリングエラーが出て、自ら流れを手放してしまう。迎えた34分、これまで辛抱に辛抱を重ねていたディフェンスがついに崩されてトライを与えると、38分、42分とタテ続けに失点、7-26で対抗戦初黒星を喫した。
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前半、ステップを切って前進するLO近藤貴敬。積極的にボールをもらって再三のゲイン。

■ 2012/9/30 早稲田大 83-10 青山学院大 @熊谷ラグビー場  【写真館】
対抗戦2戦目、青山学院大と台風近づく熊谷ラグビー場で対戦。1分、左ラインアウトからの連続攻撃、SO小倉順平が抜け出すと最後は左に大きく振ってWTB荻野岳志がインゴールに滑り込み幸先良く先制する。しかし8分、自陣ペナルティからゴール前ラインアウトの局面を招くと、2度の青山学院のモール攻撃を耐え切れずにあっさりとインゴールを明け渡す。それでも一度ボールを持てば、早いテンポでボールをリサイクルするワセダのアタックを存分に披露。11分、ゴール前ペナルティから速攻を仕掛けて最後はSO小倉順平がギャップを見逃さずに勝ち越しトライをあげる。更に16分、ノックオンターンオーバーから繋いでWTB荻野岳志が左隅にトライ、20分にはスクラムからNo.8古賀壮一郎-CTB水野健人で前進、ラックから展開してSO小倉順平がパスダミーで抜け出して独走トライ。23分、キックオフのクリーンキャッチから連続攻撃を仕掛けて最後はFB黒澤健がノーホイッスルトライ。25分、ペナルティからの速攻でWTB荻野岳志(この日4トライの荒稼ぎ)。29分、ラインアウトスチールから繋いでWTB中隆彰(一瞬の加速で相手を置き去りに)。40分にはスクラムからNo.8古賀壮一郎が8単で仕掛けると連続攻撃を経て仕留めもNo.8古賀、ミスマッチを突いて左中間に嬉しい公式戦初トライをあげ、前半を50-5で折り返す。後半に入っても9分、途中出場のFB原田季郎がビッグゲインで一気にチャンスを広げると、最後はPR垣永真之介からのワンハンドパスを受けたWTB荻野岳志がトライ。後半途中から降り始めた大雨と強烈な向かい風の前にトライのペースこそ鈍るものの14分、17分、28分と着実に加点。後半40分にはペナルティの速攻から、最後はこの日面白いようにゲインを重ねたSO小倉順平がダメ押しのトライ。83-10の大勝の展開にも前後半に1つずつ許したトライはいずれも自陣ゴール前ラインアウトモールからで選手達の表情に反省の色が浮かんだ。
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後半40分、13トライの猛攻をしめくくるダメ押しトライをあげるSO小倉順平。この日3トライ。

■ 2012/9/22 早稲田大D 44-40 慶應義塾大D @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大E 36-17 慶應義塾大E 【写真館】
宿敵・慶應義塾との練習試合。慶應Dと対戦した早稲田Dは前半からWTB千年原旭の快走などで3連続トライをあげ17-0とリードを奪う。しかしウォーターブレイクを挟んだ20分過ぎからは一転慶應ペースに。26分、29分、36分、41分と逆に4連続トライを献上、キックオフのダイレクト、多発するハンドリングエラーと悪い流れのまま前半を17-28で折り返す。後半に入り3分、ペナルティから右ゴール前ラインアウトモール(最後はNo.8佐藤廉也が右中間にダイブ)。7分PR秋葉祐太朗のブレイクからチャンスを掴み最後はゴール前ラックサイドをFL伊藤元気が突いてトライ。21分にもPR秋葉祐太朗が密集サイドを突いてトライと攻勢に転じるも、ことごとく外れるゴールキックが響いて32-35と点差をなかなか詰めきれない…。迎えた28分には相手ゴール前決定機で逆にインターセプトから独走トライを許すなど残り10分で32-40と苦しい展開。それでもあきらめない早稲田は38分、相手ゴール前スクラムから8-9を仕掛けてそのままSH本谷尋が右中間にトライ(37-40)。更にロスタイム、自陣からこの日再三のゲインでチャンスを作り出していたCTB鈴木伶輔が抜け出し、FL伊藤元気へと繋いで敵陣ゴール前へ。素早いテンポでラックからボールを出そうとしたところで痛恨のノックオン…。残り時間も数十秒、これで今度こそ万事休す…かと思われたが、直後の相手ボールスクラムでFW陣が渾身のプッシュ(90度回してターンオーバー)。土壇場で再び巡ってきたスクラムから確実にラックを刻んで最後はFL伊藤元気が抜け出して右中間にダイブ、ラストプレーでの逆転サヨナラトライで44-40と試合を引っくり返してノーサイドの笛、上井草の部員席の盛り上がりは最高潮に達した。

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後半42分、連続ラックから最後はFL伊藤元気がインゴールへ飛び込み劇的な逆転サヨナラトライ

■ 2012/9/15 早稲田大B 10-14 明治大B @明大・八幡山G  【写真館】
早稲田大C 31-19 明治大C 【写真館】
早稲田大D 5-21 明治大D 【写真館】

ジュニア選手権1stフェーズ初戦、明治Bとアウェイ八幡山で対戦した早稲田Bは開始からペナルティが重なり自陣で戦う苦しい展開、それでも得点は与えず迎えた17分、カウンターアタックからラックを連取、中央ラックからサイドを突いたHO伊藤平一郎が一度は相手タックルを受けながらも、それをふりほどいて抜け出すとそのまま走り切ってトライ、先制する。直後のキックオフがダイレクトタッチとなり、この後も敵陣に居座り続ける早稲田Bであったが32分、ゴール前ラインアウトモールから押し込むもののNo.8中野裕太が抜け出すのが早く、インゴールまで数十cmのところで止められトライを奪えないなどチャンスをモノにできず。逆に40分、ターンオーバーから一気の逆襲を受けて痛恨の失トライ、前半途中からは押し気味に試合を進めていたものの5-7と試合を引っくり返されて前半を折り返す。後半に入ってもディフェンスでプレッシャーをかけて相手陣で試合を進める時間が続く。11分にはゴール前ラックからHO伊藤平一郎がインゴールに飛び込みトライかと思われたが、ノックオンの判定で幻のトライ。更にはゴール前ラインアウトモールで攻勢に出るものの、モールが崩れたところでアクシデンタルオフサイド…とゴールラインを割り切れない。迎えた後半31分、敵陣に相手を釘付けにしながら一瞬のスキを相手WTBに切り返されてあまりにも痛すぎる独走トライを献上。この後、34分に左ラインアウトから一次攻撃でWTB土肥将也がトライを返し、更にロスタイムも逆転を目指して猛攻を仕掛けるものの、ラックがパイルアップになったところでノーサイドの笛。10-14と接戦をやや自滅気味に落として黒星スタートとなった。

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前半17分、一度はタックルに捕まりながらもふりほどいて爆走、先制トライをあげるHO伊藤平一郎

■ 2012/9/9 早稲田大 85-14 日本体育大 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
対抗戦が開幕。日体大と対戦したワセダは1分、ファーストスクラムで相手にプレッシャーをかけペナルティを誘うとそこから相手をゴール前に釘付けとして3分にラインアウトモールから先制トライをあげる。6分に逆転されるものの10分、FW陣がタテ、タテと突いてディフェンスを崩すとラックを連取して最後はPR上田竜太郎主将が抜け出して逆転。15分、19分と両WTBが持ち味を生かしてトライを重ね26-7とリードを奪うものの、ウォーターブレイクを挟んだ20分過ぎからはハンドリングが乱れ、更にはペナルティが重なりと次第に悪い流れに…。39分には自陣ゴール前からショートサイドをあっさりと崩されて点差を詰められて前半を折り返す。後半はうって変わってトライラッシュ。1分、4分とSO小倉順平が個人技で連続トライをあげて猛攻の口火を切ると、7分、13分、21分、26分、32分、35分、40分と次々と日体大インゴールを陥れて終わってみれば85-14の大勝。4年生の先発が3人、FL小谷田祐紀、No.8佐藤穣司、WTB荻野岳志ら公式戦初スタメンの下級生も多く出場する中、前半は歯車がかみ合わずにもたつきを見せたものの後半にしっかりと修正して、曇りのち晴れの試合展開でまずは初戦をモノにし、上田組の「荒ぶる」への挑戦が始まった。
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前半10分、スピードに乗って走り込み逆転トライをあげるPR上田竜太郎主将

■ 2012/8/26 早稲田大 0-43 帝京大 @菅平・サニアパーク  【写真館】
早稲田大B 45-21 帝京大B 【写真館】

夏の大一番、大学王者帝京と対戦したワセダは開始早々、ゴール前ラインアウトのチャンスを迎えるもモールがちぎれてトライを逃すと相手の防御のプレッシャーも厳しくハンドリングエラーを多発。帝京もこれにお付き合いする形で序盤は良く言えば一進一退、互いに決め手を欠いたまま時間だけが経過する展開に。均衡が破れたのは21分、自陣ゴール前で相手BKの巧みなループを織り交ぜた攻撃にディフェンスがついていけず先制トライを献上し、流れは帝京に。25分、31分と連続トライを許し迎えた39分、SO小倉順平の突破からチャンスを掴みインゴール目前まで迫るものの持ち込んだラックで痛恨のターンオーバー、一気に切り返されて手痛い失点を喫して0-28で前半を折り返す。後半に入ってもブレイクダウンで力負け、タックルでも少しずつ食い込まれて…と帝京のフィジカルの強さをまともに受ける展開となり、流れは変わらず…。(後半20分過ぎに相手ゴール前ラインアウトのチャンスを迎えるも、ここまでの戦いで得点源となっていたモールが押し切れず…。)30分、36分とダメ押しの連続トライを献上して0-43の完敗。明るい材料として、磨き上げてきたセットプレーは帝京相手にも十分通じたことがあげられるものの、ここまで快進撃を続けてきた上田組は夏の終わりに厳しい現実を突きつけられた形となった。

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後半、帝京防御網を突破するCTB藤近紘二郎。後半は何度かチャンスを作るもゴールラインは遠く…。

■ 2012/8/19 早稲田大 38-12 慶應義塾大 @早大・菅平G  【写真館】
早稲田大B 14-38 中央大 【写真館】
早稲田大C 110-5 中央大B 【写真館】

夏の早慶戦。開始からペナルティで自陣深くに後退、一度は相手インゴールノックオンに救われるも5分、ゴール前ラインアウトからモールを押し切られて先制トライを献上すると8分にもペナルティから再びゴール前ラインアウト。モールこそ凌ぐもFW、FWで近場を崩されて連続トライを与え0-12と苦しい立ち上がり。流れを変えたのはCTB布巻峻介の好タックルから。こぼれたボールをマイボールとし、カウンターでようやく敵陣深くへの進入に成功すると16分、ゴール前ペナルティからの速攻でFWを当ててラック→SO小倉順平がギャップを突いてポスト左にダイブ、反撃の狼煙を上げる。21分にも猛攻からPR垣永真之介がトライ、25分にはスクラムから順目、順目と繋ぎSO小倉順平がブレイク→サポートしたCTB藤近紘二郎と繋いで勝ち越しに成功すると、前半終了間際にもペナルティからのラインアウトモールを押し切って24-12として折り返す。後半に入っても9分、ゴール前ラインアウトモールからHO須藤拓輝が抜け出してトライをあげるなど、モールを得点源に安定した試合運びを見せると、スクラムでも相手を圧倒。セットプレーで相手のリズムを崩して主導権をガッチリと握ったワセダはハンドリングエラーが重なり得点こそ伸びを欠いたものの38-12と終わってみればトリプルスコア。春からのレギュラーチーム連勝記録を9に伸ばした。また、前後に行われた中央大との練習試合では中央大Bと対戦したCチームが序盤から相手防御の甘さもあって連続ノーホイッスルトライなどで畳み掛けて圧倒、前半だけで9トライをあげると後半も9トライを加えて110-5で大勝した。中央大Aと対戦したBチームは相手の個の強さに食い込まれて失点を重ねて14-38で完敗。前半はモールで2トライを返すなど食い下がったが、後半10分過ぎからの猛攻で得点をあげられなかったのが響いた。

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前半16分、積極的なランで反撃の狼煙となるトライをあげるSO小倉順平

■ 2012/8/18 早稲田大D 68-12 愛知学院大 @早大・菅平G  【写真館】
早稲田大E 58-14 ワセダクラブ・早稲田大F連合 【写真館】
夏練習試合、Dチームは愛知学院大と対戦。試合は序盤からDチームが圧倒、前半2分に敵陣でのペナルティからSH平野航輝が仕掛けてゴール前ラック、SO市村誠大がタテを突いて先制する。更に8分、ノックオンターンオーバーからWTB眞柄厚希がゲイン、チャンスを作るとラックを重ねて最後はSH平野航輝がラックサイドを突いてトライ。14分、右ラインアウトからFWが効果的にタテを突いて最後はWTB眞柄厚希がトライ。19分、カウンターからWTB上田将也が右タッチライン際をゲイン、No.8佐藤廉也、HO光宗良芙がタテ、タテと前進し最後はCTB森村健斗が中央にトライ。コンスタントにトライを重ねるとこの後も忠実なサポートから連続トライをあげたFL清水新也の2トライなどで着実に加点、後半こそ失速したものの10トライをあげて68-12で圧勝した。先立って行われたEチーム対ワセダクラブシニア・Fチーム連合の一戦はEチームのWTB今岡晃大の3トライなどバックスリーで10トライ中6トライをあげたEチームが走り勝って58-14で勝利、連合チームはWTB千年原旭が個人技で2トライを返すものの地力の差を見せ付けられた。

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前半19分、ステップ一閃、ディフェンスを突破しトライをあげるCTB森村健斗

■ 2012/7/8 北風祭 @早大・上井草G  【写真館】
上井草グラウンドで北風祭が行われました。11時からのOB戦はワセダクラブシニアのメンバーも加えての一戦に。堺裕介コーチ、銘苅信吾コーチ、上田一貴コーチら若手コーチ陣が入った赤チームが後藤禎和監督、森島弘光コーチら首脳陣が入った青チームを若さで(?)振り切って快勝しました。13時からはファン、地域の方も加わっての本格的にお祭りモード。ラグビー体験コーナー、オークションと恒例のイベントが行われ、オークションでは金正奎選手のU20代表で使用した一品、藤田慶和選手のジャパンデビュー時のスパイクなどがそれぞれ5万オーバーで落札されるなど盛り上がりを見せました(本谷尋選手の司会も◎)。続いて行われたミニ運動会はこれまでの北風祭にはなかった新イベント。学生、子供たちが4チームに分かれて大玉送り、玉入れ、リレーと3種目に渡って競い、原田季郎のチームが優勝し子供たちの笑顔がはじけました。締めは部員演芸、ポジション毎に出し物を決めて後藤監督からの優勝賞品「フィットネス半分チケット」を目指して争いました。結果、フロントローの「桃太郎(?!)」とバックスリーの「AKB48」が決戦投票の末、見事フロントローが優勝を勝ち取り、後藤禎和監督は「使うかどうかは良心次第」とプレッシャーをかけられながらも(笑)賞品をゲットしていました。その後、後藤禎和監督の挨拶、上田竜太郎主将の「北風」を経て閉祭。束の間のオフを経て10日から夏の練習が再開します。
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今年は子供たちと一緒に楽しむスタイルとなった北風祭。ミニ運動会で優勝したのは原田季郎チーム

■ 2012/7/1 早稲田大 43-38 東海大 @三ツ沢球技場  【写真館】
春最終戦、東海大との春季大会は開始2分、フリーキックからFL大峯功三がタテ、ラックから左へSO吉井耕平が抜け出し、最後はフォローについたFB片山大輔が左隅に飛び込んで幸先良く先制する。しかし自陣でのハンドリングエラーをきっかけにそこからペナルティが重なる悪循環で自陣ゴール前に貼り付けにされると相手の大きなFWの力に屈し、ショートサイドを崩されて5分、9分と連続トライを献上する。ワセダもワンチャンスを確実にモノにする集中力を見せて、18分ゴール前左ラインアウトからモールを押し込んでトライ、22分左ラインアウトからロングスロー、FL金正奎が上手く抜け出してトライと得点は着実に重ねていく。それでもブレイクダウンで圧力を受け、更にはペナルティでリズムを崩して…というパターンからは抜け出せず40分にもゴール前FWゴリゴリにインゴールを割られて結局17-19とリードを許して前半を折り返す。後半に入ると取って取られてのシーソーゲーム。1分、東海。7分、ワセダ。11分、東海。23分、ワセダ…引き離されては食らいつく形となって迎えた27分、攻め込みながらもノックオンから逆襲を受けて痛恨のトライを献上し、29-38。ラスト10分に全てをかけるワセダは34分、自陣から途中出場のFB黒澤健がブレイク、WTB荻野岳志と繋いでゴール前に迫ると右へ左へボールを動かしてLO黒木東星がトライ、ゴールも決まって2点差に詰め寄ると39分、左ラインアウトからモールを押し込み最後はNo.8中野裕太がインゴールに潜り込んでトライ(この日モールで3トライ!)、SO吉井耕平のコンバージョンが決まったところでノーサイドの笛が響く劇的逆転勝利。ワセダらしい早いテンポのボールを動かすラグビーは全く展開できずも、敵陣での数少ないチャンスをFW陣のモールを軸に確実に点に結び付けての粘り勝ち、この勝利で春シーズンを下位チームも含めて全勝で締めくくった。
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後半7分、インターセプトから繋いで最後はNo.8黒木東星が左隅にトライ。この日2トライ。

■ 2012/6/30 早稲田大B 65-14 東海大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 46-45 東海大C 【写真館】
早稲田大D 50-33 東海大D 【写真館】

春シーズン最終戦となる東海大とのBCDチームの練習試合。Bチームマッチは開始5分、HO伊藤平一郎が相手ボールをもぎ取ってチャンスを作るとフェーズを重ねて最後もHO伊藤平一郎、ラックサイドに持ち出し一度は相手に倒されながらも再び起き上がってポスト真下にトライ、先制する。更に15分、カウンターからラックを重ねて最後はラックサイドをHO伊藤平一郎が突いてトライ、ゲームキャプテンの連続トライでペースを掴むと19分、自陣でFB黒澤健がジャッカル、素早く展開してSO森田慶良がブレイク→CTB飯野恭史→WTB土肥将也と繋いでトライ。この後も32分、39分とトライをあげると相手の反撃を1トライに抑えて前半を31-7で折り返す。後半に入ってもテンポの良いアタックで東海を攻め立てると7分、ペナルティからFL植田耕平が仕掛け最後はサポートについたWTB山崎智朗が中央にトライ。12分にもゴール前スクラムからNo.8深津健吾がブラインドサイドを突いてトライ(タックルに捕まりながらも持ち込む腰の強さ!)。20分、32分にもセットプレーからの一次攻撃で鮮やかに抜け出しトライを重ねると、34分キックオフキャッチからLO宮島大地が前進、No.8深津健吾へと繋ぎ最短距離でインゴールまで走りきるノーホイッスルトライで上井草を沸かせると40分にもペナルティからタッチキックと見せかけ、グラウンド横幅一杯を横断するキックパスがWTB山崎智朗へと繋がりダメ押しトライ(部員席も大歓声!)で65-14と快勝した。圧倒的優勢で試合を進めながらも、チャンスフェーズでラインアウトやハンドリングが乱れてチャンスを逃すなど粗さを見せつつも、ブレイクダウンの集散よく再三のターンオーバーでピンチを断ち切り逆にチャンスに繋げる強さを見せつけた。この試合を挟み行われたCDマッチは、先陣を切ったDチームが前半こそ17-21とリードを許すものの後半6分にSO間島陸のブレイクからCTB雨宮大地のトライで逆転に成功すると14分、22分、32分と3連続トライと畳み掛けて東海を突き放し、そのままリードを守りきって50-33で勝利。Cチームは前半からタックルが甘くなったところを3連続トライと先行を許すも徐々にペースを掴み41-26とリードしてラスト10分。しかし、ここからまさかの3連続トライを献上、再逆転を許して試合はロスタイムへ。あきらめないCチームは41分、スクラムからSO菱田広大が抜け出しWTB千年原旭が劇的サヨナラトライ、土俵際で相手をうっちゃった。

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後半12分、ゴール前スクラムから持ち出しトライをあげる途中出場のNo.8深津健吾。この日2トライ。

■ 2012/6/17 早稲田大 39-15 流通経済大 @ケーズデンキスタジアム水戸  【写真館】
春季大会2戦目、ケーズデンキスタジアム水戸で流通経済大と対戦したワセダは1分、右ラインアウトからNo.8中野裕太がタテ、ラックから左へ回すとクロス気味に入ってきたWTB中隆彰がディフェンスラインを突破、そのまま走り切ってあっさりと先制トライをあげる。好スタートを切ったかに思えたもののここからはペナルティが続き、ズルズルと後退。10分、相手FWのシンプルなタテ攻撃を受けに回ってゴール前まで攻め込まれると最後は相手BKにタックルをズラされて同点トライを献上する。19分、スクラムからリズム良くボールを動かし、たまらず相手が犯したペナルティからゴール前ラインアウト、モールを押し込んで勝ち越しトライをあげるとこの後も、相手のキック処理の拙さを突いてハイパント主体で攻撃を組み立てるものの、攻め込んでのパスミス、ハンドリングエラーが多く…と波に乗り切れず。30分にターンオーバーからの一気の切り返しでWTB中隆彰がキレキレのカットインで独走トライ。37分、右ラインアウトからFWのタテ、ダミーで相手防御を寄せ、最後はWTB土肥将也が左隅にトライと2トライこそ追加するものの、重たい空気のまま前半を折り返す。後半に入るとラックをオーバーしたかに見えたシーンがことごとくペナルティと判定されて、2分ペナルティからの速攻でトライ、5分ペナルティゴールとタテ続けに失点、22-15と点差を詰められる。この悪い流れを一変させたのは絶好調のWTB中隆彰。11分、左ラインアウトから順目に繋がれたボールを受けるとタッチライン際を一気の加速、相手の追走を切れ味鋭いステップでかわして中央へトライ。28分にも同じような形でトライ…と連続トライで勝負を決めると、この後32分にも、左ラインアウトからグラウンド横幅いっぱいに使った展開で左右一往復したボールがFB片山大輔に渡って左隅にトライと畳み掛けて39-15で勝利した。相手の力強い突進、前に出てくる防御を受けに回った時間帯も長く、大型チームを相手にした際に課題を残す一戦となった。
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後半28分、大外からのカットインでこの日自身4コ目となるトライをあげるWTB中隆彰

■ 2012/6/10 早稲田大B 105-7 立正大 @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 83-27 東洋大 【写真館】
早稲田大D 36-10 東洋大B 【写真館】

リーグ戦2部の立正大を上井草グラウンドに迎えてのBチームの練習試合。開始1分、ターンオーバーから切り返してFB黒澤健がノーホイッスルトライをあげて猛攻の口火を切ると5分、ラインアウトモールを起点に左へ右へと揺さぶり最後はNo.8古賀壮一郎がトライ。11分、15分とペナルティからのラインアウトモールで連続トライ、点差を引き離しにかかると25分、28分とフェーズを重ねてバックスリーで仕留め(25分WTB土肥将也、28分FB黒澤健)とパワー、スピードともに相手を圧倒する。この後、30分、34分、39分とトライを重ねて前半を57-0で折り返す。後半に入っても9分、カウンターからFL伊藤元気のビッグゲイン、大外へ振ってWTB土肥将也がトライをあげると、自陣からでも攻め続けるラグビーで相手を翻弄。両WTBの土肥将也、山崎智朗が外のスペースでどんどん勝負に出てゲインを重ねると一転、中央に出来たスペースをNo.8古賀壮一郎、FL伊藤元気らがタテに走りこみ、チャンス拡大とやりたい放題。後半30分過ぎから3トライを畳み掛け、最後の最後まで攻め続けたワセダは40分、ターンオーバーからHO伊藤平一郎がトライをあげて100点の大台に到達。41分にも自陣からCTB金澤男がブレイク、左へまわしてWTB土肥将也(この日4トライの活躍!)でゴール前に迫ると最後はSO森田慶良が左隅に飛び込んでダメ押し、17トライの猛攻で105-7と圧勝した。続いて行われたOBの高野貴司監督率いる東洋大とジュニアチーム(C/Dチーム)の練習試合は相手のキックパスなど多彩な攻めに5トライは失うものの速いテンポで相手を振り回して12トライと圧倒したCチーム(83-27)に、全6トライ全てをBKであげたDチーム(36-10)も続いて連勝した。

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後半32分、BK並のスピードで追走を振り切りトライをあげるFL伊藤元気

■ 2012/6/9 早稲田大 92-10 高麗大 @早大・上井草G  【写真館】
昨年は東日本大震災の影響で中止となった為、2年ぶりの対戦となった韓国・高麗大との定期戦。雨が降りしきる悪コンディションでの一戦は開始からワセダの一方的な展開に。5分、敵陣ゴール前ペナルティから速攻を仕掛け、最後はラックサイドをPR上田竜太郎が突いて先制トライをあげるとこの後はWTB中隆彰のワンマンショー。9分、No.8中野裕太のビッグゲインでチャンスを掴み右サイドでボールを受けると内に切り込んで相手を次々とかわして独走トライ。12分、19分にも全く同じ形でフィールド中央を切り裂き相手を圧倒する(12分は最後はHO須藤拓輝がトライ。19分は走り切って自らトライ)。ディフェンスでしっかりとプレッシャーをかけてターンオーバー、ルーズボールへの反応もよく次々と相手アタックを切り返してトライを重ねると(22分のトライもNo.8中野裕太の早い仕掛けのタックルが起点)、29分、34分にはゴール前ラインアウトからのドライビングモールで連続トライ、力勝負でも相手を制圧し前半だけで8トライ52得点と勝負を決める。後半に入っても、SO吉井耕平のディフェンス裏へのキックにFB片山大輔、CTB水野健人が反応、インゴールで抑えてトライを重ねると、途中出場のHO伊藤平一郎も人への強さを発揮し、力でこじ開けての連続トライ。ディフェンスのギャップに思い切りよく走り込み2トライをあげたCTB藤近紘二郎の活躍などもあり、合計6トライを追加。後半の序盤こそ大外の防御が甘くなったところを突かれて連続トライを献上するものの雨天にも関わらず精度の高いアタックを見せて92-10で圧勝した。
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前半9分、キレキレのステップワークでディフェンスを次々とかわしてトライをあげるWTB中隆彰。この日2トライ。

■ 2012/5/31 早稲田大1年 0-57 明治大1年 @早大・上井草G
恒例の早慶明1年生マッチの初戦、メイジと対戦したワセダは試合開始からメイジFWのパワー、BKのキレ・スピードに圧倒されて自陣に釘付け。SO岡田一平の一人コンタクト音の違うタックル(相手PRを押し返すタックルも!)など必死のタックルで応戦するも10分、マイボールスクラムで犯したペナルティから攻められて先制トライを献上する。17分、20分とマイボールスクラムをことごとく押し込まれてターンオーバーを許すと再び自陣に釘付け。21分、ゴール前相手ボールスクラムから最後は密集周辺をFWで押し切られてトライ。更に24分にもペナルティから速攻で攻められトライ(キックオフのダイレクトタッチが痛く…)。ワセダの反撃は30分、ペナルティからNo.8五十嵐隆介がハリーで仕掛け、FL石川敬人、LO河野秀明で前進、この試合初めて連続した攻撃を見せると、この後ラックを連取してようやくワセダのテンポでボールが動き始める。しかし流れを断ち切ったのは自らのミス、ラインアウトにおけるタテ続けのノットストレートでボールを失い、この試合最初で最後のチャンスを逸する。前半こそ相手のミスにも助けられて0-19で折り返すものの後半は力量差が歴然と…。ブレイクダウンはパワーで圧倒されて次々にターンオーバーを許し、スクラム・モールも電車道。更には自らキックオフダイレクトやペナルティのノータッチキック、ラインアウトのノットストレートとミスを重ねてしまい、後半4分、13分、19分、26分、39分とトライを献上。一矢を報いたいワセダはロスタイムのキックオフに賭けるものの逆にキックオフリターンから相手SOに走られてダメ押しのノーホイッスルトライを与えて0-57と大敗を喫した。
(写真)
前半から体を張ったタックルで奮闘したゲームキャプテンのSO岡田一平

■ 2012/5/27 早稲田大 78-19 同志社大 @西京極陸上競技場  【写真館】
京都で行われた同志社との定期戦。開始1分、ターンオーバーから裏に蹴りこんだボールをチェイス、相手ゴール前でマイボールとすると最後はCTB布巻峻介→PR垣永真之介と繋がって中央へノーホイッスルトライ、幸先良く先制する。3分、相手スクラムのこぼれ球を拾ったSH西橋勇人が無人のフィールドを走り切って独走トライ。6分スクラムから順目にフェーズを重ねてSO吉井耕平が裏に抜け出し、FB片山大輔と繋がってトライ。10分、ラインアウトから左右に揺さぶりラックサイドをFL大峯功三がトライ。開始10分で4連続トライと畳み掛けて試合の主導権を奪うと、この後もCTB陣のクラッシュ、ダミーを上手く使ってバックスリーが躍動。WTB中隆彰は22分、27分と本来とは反対の左サイドに顔を出して連続トライを重ねると38分にも左サイドでFB片山大輔のトライを演出。(この後、後半4分にもターンオーバーから中央に出来たスペースを快足を飛ばしトライ、ハットトリック達成。)52-0とワンサイドゲームになった後半12分、同志社の攻めを受け続けてSHにサイドを突かれてこの試合初トライを許すと、関西特有のイケイケな展開にどっぷりとハマって、15分、20分と3連続トライを献上、タックルが受けに回り、キックオフのダイレクトタッチなどミスも重なり、通り雨に打たれたような10分間。それでも後半23分にスクラムから左右に振ってPR垣永真之介が左隅にトライをあげると、後半27分ワセダでのデビュー戦となったFB藤田慶和が自陣から独走トライをあげ会場を盛り上げる。この後中・藤田の活躍に感化されたかのようにWTB原田季郎が34分と後半インジュアリータイムに連続トライをあげてダメ押し、78-19で大勝した。12トライの圧勝にも、後半3連続トライを与えたことが課題として残り試合後の円陣では後藤禎和監督の厳しい声が飛んでいた。
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後半27分、ストライドの大きな走りで相手を置き去りにして大学初トライをあげるFB藤田慶和

■ 2012/5/22 早稲田大B 44-5 筑波大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大E 20-14 早稲田大F 【写真館】
対抗戦のライバル、筑波大とのBチームマッチ。竹中、水上といった主力クラスも入った相手に対して、ワセダは1分10秒、キックオフからハイパント→こぼれ球を拾ったHO伊藤平一郎が前進→ラックから左右に揺さぶり→CTB藤近紘二郎がブレイク…と相手の陣形を完全に崩して最後はCTB水野健人がトライ、鮮やかなノーホイッスルトライで機先を制する。7分にSO→CTBのパスワークの乱れから逆襲を受けて同点とされるものの20分過ぎからは優位に立ったスクラムでプレッシャーをかけて相手を自陣に釘付けにして試合を優位に進め、迎えた29分中央スクラムでプレッシャーをかけてターンオーバー、すかさずCTB水野健人が大きく蹴りこんだボールをWTB阿部太一が走り勝って、そのままボールを拾ってトライ。41分、スクラムからBK展開、右サイドから中央へ回り込んだWTB土肥将也が起点となり、更に左へまわすとCTB藤近紘二郎が前に拓けたスペースを駆け抜けてトライ。45分には自陣で相手の攻撃を凌ぐとラックターンオーバー→SO森田慶良が自ら股下を通すトリッキーなラストパス。フリーになったWTB阿部太一が無人のフィールドを一人旅。インジュアリータイムに畳み掛けて22-5として前半を折り返す。後半も先手はワセダ。40秒、CTB水野健人の好タックル(この試合、再三の好タックルで上井草を沸かす!)からターンオーバー、最後はHO伊藤平一郎が相手SHに捕まりながらも体を伸ばしてノーホイッスルトライ。スクラム優勢で自信を持ったFW陣は18分、ペナルティからゴール前ラインアウトを選択、ここはモールが崩れるも、27分同じ形から今度はモールで取り切ってトライ。この後も35分(SO森田慶良)、42分(WTB土肥将也)とBK陣がトライを畳み掛けて、FW・BKともに相手を制して44-5で完勝した。続いて行われた部内マッチは上級生のEチームに対して、新人戦を控えた1年生がFチームとして胸を借りる図式。序盤Fチームが2トライをあげて先行するもEチームがハーフタイムを挟んで4連続トライで20-14と逆転。終了間際ラストワンプレーでタッチに逃げようとしたEチームのキックを猛然とFチームがチャージ、マイボールとして4分近く猛攻を仕掛けるも最後は1年生WTB今岡晃大が孤立したところでターンオーバー。Eチームが先輩としての面子を保った。

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ランナーとして再三のブレイク、目立ちに目立ちまくったNo.8古賀壮一郎

■ 2012/5/20 早稲田大D 44-19 学習院大 @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大E 32-0 学習院大B 【写真館】
昨季対抗戦Bグループ2位の学習院大を上井草グラウンドに迎えたDチームは、キックオフボールをFL斎藤渉が好キャッチ→ラック連取→CTB丹野怜央のブレイク→WTB眞柄厚希のトライと開始僅か50秒でいきなりのノーホイッスルトライ。これで勢いづいたワセダは7分、左ラインアウトから右へ左へとワイドにボールを動かし最後はCTB丹野怜央がトライ(CTB丹野は再三のラインブレイク。相手の円陣からも「12番がキーマン、あいつを止めろ」の声が…)。9分にはターンオーバーから大外にボールを運んでWTB千年原旭がスピードで振り切って仕留めると、13分にはゴール前右ラインアウトモールを押し込み相手の注意を引き付けてから左へワイド展開、BKを順に経由したボールが大外のWTB大谷暢に渡ってトライ、わずか13分間で22-0と相手を引き離す。ディフェンスも早いプレッシャーで相手の攻撃を寸断しペースを掴みつつも、時間の経過とともにワセダサイドにもハンドリングエラーが目立ち始め、30分過ぎからは学習院の時間帯。37分、41分と連続トライを献上し、結局22-14で前半を折り返す。後半に入り11分ワセダ、23分学習院と1つずつトライを追加、27-19ともつれたまま試合はラスト10分に突入。勝負どころの時間を制したのはワセダ。32分に左ラインアウトモールからWTB大谷暢が中央にトライ、34分PR大伴崇明のビッグゲインから繋いで左サイドをWTB大谷暢が駆け抜けてトライ、39分には相手ディフェンス裏に大きく蹴りこまれたボールをWTB千年原旭が快足を飛ばしてインゴールで抑えてトライと3連続で畳み掛けてダメ押し。途中、チグハグな時間帯こそあったものの最初の10分と最後の10分で集中力を見せたワセダがその貯金を生かして44-19で勝利した。続いて行われたEチームと学習院Bとの一戦(40分一本)は、ペナルティからのクイックから3トライ、クイックスローから1トライと速いテンポで相手を振り回して合計6トライ、32-0で圧勝した。

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後半、相手ディフェンスを突破するCTB丹野怜央。再三の突破でチャンスを演出。

■ 2012/5/19 早稲田大B 77-0 慶應義塾大B @早大・上井草G  【写真館】
早稲田大C 19-17 慶應義塾大C 【写真館】
春の早慶戦、前哨戦のBCマッチが上井草で行われた。Bチームは開始早々、スクラムで相手を圧倒する。2分、相手ボールスクラムを一気に押し込みターンオーバーに成功すると右へ振ってFB黒澤健→WTB山崎智朗と繋いで先制。続く7分にも相手ボールスクラムを捲る全く同じ展開からWTB山崎智朗が再びトライ。この連続トライで勢いづくと13分にはクイックスローを起点にWTB山崎智朗、26分には相手ラックを奪い返したNo.8古賀壮一郎がスキを突いてトライ、続く28分にはキックオフからボールを動かしHO伊藤平一郎がトライと畳み掛ける。この後も大外を走りきる脚力を見せ付けたWTB阿部太一の2トライなどで3トライを追加、46-0とリードして折り返す。ラインアウトこそ安定を欠くものの一方的にゲームを支配するワセダは後半も開始4分、スクラムのターンオーバーから左右に揺さぶりをかけてSO森田慶良-CTB坪郷勇輝と繋いでトライをあげると14分、17分、27分とトライを追加。34分にはWTB山崎智朗のカウンターを起点にCTB水野健人が個人技で抜け出してダメ押しトライ。終了間際にこの試合初めてのゴール前でのピンチを迎えるもののしっかり我慢の防御を続けて相手のミスを誘い完封勝利。FWの力強さ、BKのスピードともに相手を完全に上回り完勝した。先立って行われたCチームマッチはハンドリングエラー続出で自滅、慶應もペナルティで攻撃権を手放すなどチグハグな展開。互いにペースを掴めぬまま12-17で迎えた後半37分、相手キックがラッキーバウンドとなったところを拾ったWTB土肥将也が独走トライ(ゴール成功)をあげ、勝利だけは手に入れた。

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前半、中央突破でチャンスメイクするCTB藤近紘二郎

■ 2012/5/13 早稲田大 28-7 明治大 @熊谷ラグビー場  【写真館】
春の早明戦。3年前の1年生マッチにおける記録的大敗(0-96)から3年、当時の出場メンバーが4年生になり、ワセダにとってのリベンジマッチ。試合は開始4分、自陣でのターンオーバーから大外展開、WTB中隆彰→FL金正奎と繋いでビッグゲイン、一気に敵陣に攻め込むとラック連取から最後はFB廣野晃紀がディフェンスが揃っているところをステップワークでかいくぐって抜け出し中央にトライ、先制する。続く14分、相手ボールスクラムをうまくコントロールしてアングルを変えるとこぼれ出たボールにSH西橋勇人が鋭く反応しボールを拾い上げて独走、相手FBとの1対1も制してトライ。19分には自陣ターンオーバーを起点に展開、明治がたまらず犯したペナルティから速攻、CTB藤近紘二郎→PR垣永真之介→再びCTB藤近紘二郎と繋いで3連続トライ、試合の主導権をしっかりと握る。この後も優位に立ったスクラムを起点に攻め続けるも要所でノットリリースなど自ら攻撃権を放棄、安定しないラインアウトも重なり次第にボール支配率を落としていき、追加点のないまま前半を折り返す。後半に入り13分、ハイパントを起点に攻め込み、ラックからPR垣永真之介→HO伊藤平一郎と繋ぎ中央に空いたスペースを独走トライこそあげるものの、後半の見せ場はここまで。ブレイクダウンで優位に立てず、次第にペナルティが重なり(後半だけで前半の3倍の9つ!)陣地を下げると明治の攻撃を受ける時間帯が続く。ワセダもショートサイドをしっかりと固めて得点こそ与えず粘っていたものの、38分にペナルティ→ラインアウトモールでついに失トライ。晴れのち曇りのゲーム展開、3年前の雪辱を果たし勝利こそ手に入れたものの試合後の選手に笑顔はなく後藤禎和監督の言葉を厳しい表情で聞き入っていた。
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前半4分、思い切りの良い仕掛けから抜け出し先制トライをあげる好調のFB廣野晃紀

■ 2012/4/30 早稲田大1年 27-35 関東学院大1年 @早大・上井草G  【写真館】
入部式に引き続いて行われた関東学院との1年生マッチ。試合は開始からスクラムで再三プレッシャーをかけられ、ペナルティを犯すなど自陣での戦いを強いられる苦しい展開。12分、ペナルティからの右ラインアウトからモールで執拗に攻められると最後はショートサイドを崩され先制を許す。ワセダも随所に好タックル、好セービングと光るプレーを見せるもののFWでの劣勢は覆せず、24分には自陣ラインアウトを奪われてこれを起点にトライを献上、32分には再び自陣ゴール前ショートサイドを崩されてトライとFWで圧倒される。41分に自陣からCTB盛田志がブレイク→SO岡田一平-FL池本翔一と繋いでようやく1本返すものの直後の44分に自陣ペナルティからトライを与え5-22と相手のペースの中で前半を折り返す。後半に入り、CTB鈴木伶輔の好タックルが相手ペナルティを誘い、ここから敵陣で試合を優位に進めるとテンポの良いアタックを重ねてようやくワセダにエンジンがかかりだす。6分、右ラインアウトからSO岡田一平がタテを突いてゴール前ラック、サイドをスピードに乗って走りこんできたNo.8五十嵐隆介が抜けて反撃の狼煙をあげると、前半圧倒されまくっていたスクラムも安定し始め、ワセダの流れに。27分、猛攻から最後はWTB桜井正敏がタックルを受けながらも左中間に飛び込むと、34分再び猛攻からPR石川庸平が飛び込んでついに同点で押せ押せの展開。36分にトライを与えるも、40分にスクラムから最後はLO仲元寺宏行が抜け出してトライと食らいつき、2点のビハインドで勝負はロスタイムへ。ワセダは自陣から果敢に仕掛けるもBKでまわしたところを入れ違い様にインターセプトされて万事休す。後半の猛追及ばず27-35で惜敗した。
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ボールキャリアとして再三のゲインを見せたLO仲元寺宏行。LOながらプレースキッカーをこなす器用さも。

■ 2012/4/30 早稲田大 95-0 関東学院大 @早大・上井草G  【写真館】
今シーズンから始まった大学春季大会、その初戦で関東学院をホーム上井草に迎え撃ったワセダは試合開始からエンジン全開。7分、こぼれ球を拾ってすぐさま右に展開、WTB中隆彰が右中間に飛び込んで先制すると12分にはペナルティから速攻を仕掛けてラック連取、最後はFB廣野晃紀が左中間にダイブ、16分にもスクラムからブラインドサイドでボールを受けたWTB原田季郎が1対1を制して左中間を駆け抜ける。怒涛の3連続トライで一気にペースを引き寄せると、ウォーターブレイクを挟んだ20分過ぎからはFW陣のショータイム。22分、ペナルティからゴール前右ラインアウトモールを十分押し込んで最後はNo.8中野裕太が右隅へ。26分、30分と相手ゴール前スクラムで、相手ボールを一気に捲し上げてターンオーバー、PR垣永真之介、No.8中野裕太がタテ続けにインゴールに飛び込み上井草に詰め掛けたファンを沸かせる。この後更にトライを追加して前半だけで7トライ、41-0として前半を折り返す。後半に入っても勢いは衰えず、2分SH辰野新之介がこぼれ球に鋭く反応、一気に逆襲に転じるとWTB原田季郎が巧みなステップワークでタッチライン際をビッグゲイン、内に返してSO小倉順平が走り抜けて猛攻の口火を切ると7分、14分、17分、28分、31分とトライを追加、トドメは34分と40分。スクラムを圧倒して相手ボールを連続してターンオーバー、ここを起点にCTB中西康が連続トライをあげてダメ押し、95得点をあげれば、ディフェンスでもピンチらしいピンチは殆どなく完封。80分間を完全に制圧して、昨年度シーズンに終止符を打たれた因縁の相手に圧勝。上田組の初戦をこれ以上ない形で飾り、この日の1年生の正式入部(入部式)に花を添えた。
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前半16分、スクラムからブラインドサイドで1対1を制してインゴールへ飛び込むWTB原田季郎

■ 2012/4/29 部内マッチ @早大・上井草G  【写真館】
Aチームと1年生を除いた、B〜Eチームの部内マッチが40分×3本で行われた(4月にも関わらずウォーターブレイクを挟むほど暑い1日…)。
Bチーム対Cチーム−。序盤から互いに防御でプレッシャーを掛け合って連続攻撃を寸断させ、一進一退。均衡が破れたのは17分、Cチームがスクラムから右へ展開すると最後はWTB千年原旭が右隅に飛び込んで先制する。直後の20分、今度はBチームがラインアウトを起点に右へ左へと揺さぶりをかけ、WTB荻野岳志がディフェンス裏に抜け出し、FB黒澤健→CTB坪郷勇輝と繋いで左隅にトライ、難しいコンバージョンもSO吉井耕平が決めてリードを奪うとこの後も序盤同様、激しい防御の応酬で互いに一歩も引かず、ノーサイドの笛。Bチームが辛くも勝利を収めた。
Cチーム対Dチーム−。開始2分、敵陣ゴール前ペナルティからSH平野航輝が一瞬のスキを突いて自ら持ち込んで先制トライをあげる。しかしこの後はDチームはゴール前まで迫られても粘りのディフェンスで跳ね返すと26分、左サイドをWTB阿部太一がゲイン、一気にゴール前まで迫ると素早い展開からFL岩丸和弘が走りこんでトライ、同点に追いつくとロスタイムの42分、ペナルティから外へ展開、最後はWTB阿部太一が余って劇的なサヨナラトライ、実力上位のCチーム相手に勝利を収めた。
Dチーム対Eチーム−。7分、Dチームはペナルティからのゴール前左ラインアウトモールをLO竹下和宏を核にして押し込んで先制する。外のスペースを活用してゲインを重ねるDチームは15分にも左右の揺さぶりからWTB阿部太一がトライをあげて突き放しにかかる。この後、Dチームはチャンスは何度も作るもののEチームの愚直なまでに前に出るディフェンスに手を焼いて追加点を奪えず。Eチームは前半10分にSO菱田広大のゲインからチャンスを作るもラストパスを逃したのが響いて無得点に終わり12-0でDチームが勝利した。

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BvsC。ディフェンスの裏に抜け出しパスを繋ぐBのWTB荻野岳志。同点トライの起点となる。

 2012/4/22 東日本大学セブンズ @秩父宮ラグビー場  【写真館】
帝京大との初戦を制して、チャンピオンシップトーナメントに駒を進めたワセダは1回戦で拓殖大と対戦。1分、ラックのこぼれ球を拾った(完全にオーバーされた後だっただけにラッキーな形。)FW黒澤健がトライをあげて先制する。3分、中央突破でBK廣野晃紀が独走してトライ。5分、FW黒澤健が仕掛け突破したところをサポートについたFW中野裕太がもらってトライ。7分、FW金正奎が密集戦を制してターンオーバーしたところから最後はBK原田季郎。前半だけで4トライと畳み掛けて完全に主導権を握ると、後半に入っても3分、BK廣野晃紀が自らのブレイクからチャンスを掴むと最後は裏に蹴りこまれたボールを追って抑えてトライ、ロスタイムにもBK荻野岳志が中央突破でダメ押しの独走トライをあげて36-7で快勝する。
2回戦の相手は東海大。セブンズを得意とする相手に常に先手を取られる苦しい展開に。先制を許した後の3分、自陣から1対1の勝負を果敢に仕掛けた荻野岳志が抜け出し、独走トライ。勝ち越された後の後半2分にも中野裕太の仕掛けから金正奎へと繋いでトライと食い下がり、14-17で迎えた終了1分前、自陣マイボールスクラムから最後のチャンスに賭けたいワセダであったが、スクラムでプレッシャーを受けてターンオーバーを許すと最後はタックルが甘くなったところを突かれてダメ押しトライを献上、14-24で敗退、2回戦で姿を消した。

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拓殖大戦、積極的に仕掛けて中央突破、独走トライをあげるBK廣野晃紀

■ 2012/4/21 早稲田大2年 63-0 早稲田大1年 @早大・上井草G  【写真館】
21日、新入生歓迎試合が上井草グラウンドで行われた。序盤から1年生チームは2年生陣内で試合を優位に進める(2年生チームはペナルティが重なり、自陣に押し込められる苦しい展開…)。SOに入った岡田一平の力強い走りなどでインゴール近くまで迫るものの要所でラインアウトがブレ、そして接点で力負けしてターンオーバーを許すなどボールをキープできずにトライをあげられない。逆に苦しい時間帯を耐えた2年生チームはFWのモールで2トライをあげるなどチャンスを確実にものにして、前半4トライをあげて22-0で折り返す。後半に入るとフィットネスの優位を生かしてテンポ良く攻め続ける2年生チームが1年生を右に左にと振り回して圧倒。8分のFL清水新也(この日再三のラインブレイク)の独走トライを皮切りに、10分から30分にかけてWTB千年原旭の5連続トライと畳み掛ける。1年生チームも一矢報いるべく何度かチャンスを掴みかけるもノックオン、パスミスとハンドリングが乱れてトライは遠く、最終スコア63-0で2年生チームが圧勝した。
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前半、パスを受けて突進するSO岡田一平。1年生チームを牽引。

■ 2012/4/15 全早慶明対抗戦 @秩父宮ラグビー場  【写真館】
15日、東日本大震災復興支援チャリティーマッチとして行われた全早慶明対抗戦。OB16人を加えた全早稲田は全明治、全慶應義塾を連覇し、この試合が現役最後の試合となったCTB池上真介(佐々木組・リコー)の引退に花を添えた。
■ 全早稲田 33-19 全明治
7分に先制トライを許し迎えた10分、自陣からWTB菅野朋幸がビッグゲイン、この試合初めてのチャンスを掴み停滞ムードを打ち破ると、続くスクラムからNo.8小峰徹也が8単で飛び込んでトライ、点差を詰める。15分に再びトライを献上するも、18分キックオフを上手くタップしてマイボールとするとSO森田慶良が相手ディフェンスをひきつけたところにアングルを変えてCTB池上真介が走りこんでラインブレイク、一気にゴール前まで迫ると最後はサポートしたNo.8小峰徹也がトライ、同点に追いつく。このトライで流れを引き寄せた全早稲田は21分、相手ラインアウトに絡んでボールを取り返すとCTB坂井克行がブレイク、WTB首藤甲子郎-FL金正奎と繋いで勝ち越し。更に22分、CTB坂井克行が半ズレからブレイク、FL金正奎-SH榎本光祐と繋ぐノーホイッスルトライ。CTB坂井克行の突破力、FL金正奎の忠実なサポートがキラリと光った連続トライで全明治を突き放すと、37分にもSO森田慶良がギャップを突いてダメ押しのノーホイッスルトライ、33-19で初戦をモノにした。

■ 全早稲田 17-12 全慶應義塾
1勝同士で迎えた全早慶戦。5分、ペナルティ→ゴール前左ラインアウト→モールからNo.8中野裕太が持ち出して左隅にダイブ、先制トライをあげる。続く12分にもディフェンスで相手にプレッシャーをかけてボールがこぼれたところをCTB宮澤正利が反応、最後はFL山下昂大へと繋いで追加点をあげる。しかし、17分ペナルティが続いて徐々に後退、最後もペナルティからの速攻に翻弄されて全慶應義塾にトライを献上、点差を詰められる。流れが相手に行きかけたところを救ったのはFL大峯功三。攻勢に出る全慶應義塾から見事なジャッカル、このプレーを起点に逆襲に出てFB田邊秀樹→FL山下昂大→CTB宮澤正利と繋いでトライ、再び全慶應義塾を突き放すと相手の反撃を1トライに抑えてノーサイドの笛、僅差で勝利を手繰り寄せた全早稲田が連勝でこのシリーズを終えた。

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全明治戦22分、独走からインゴールへダイブするSH榎本光祐

 2012/4/8 YC&ACセブンズ @横浜山手・YC&AC G  【写真館】
YC&ACセブンズ、初戦は流通経済大と対戦。1分、ループから荻野岳志が右サイドを大きくゲイン、ペナルティを挟んで原田季郎が先制トライをあげる。更に5分、こぼれ球を拾い逆襲に転じると最後はスピードに乗って走りこんできた原田季郎が抜け出してトライをあげるなど前半だけで3トライと流通経済大を突き放す。後半に入っても自陣から森田慶良が大きく裏に蹴りこんだボールを廣野晃紀が相手に走り勝ってインゴールで抑えてトライをあげると、この後も山崎智朗の2トライなど着々とトライを追加して47得点、ディフェンスでも相手の複数の外国人選手のパワフルなハンドオフに度々、弾き飛ばされながらもしっかりとバッキングアップして、ピンチの芽をしっかりと摘んで完封、2回戦に駒を進めた。
3時間以上おいて行われた2回戦は釜石シーウェイブスが対戦相手(OB菅野朋幸選手も出場)。開始58秒、スクラムから荻野岳志が仕掛けて中央突破、そのまま独走トライをあげて幸先よく先制するも、ここから試合はシーソーゲームに。5分、ペナルティが重なりズルズルと後退すると最後もペナルティからの速攻を受けて同点トライを許すと前半ロスタイムにもペナルティを起点に繋がれてトライを献上、悪い流れのまま7-12で前半を折り返す。後半開始早々、ペナルティから原田季郎が中央突破、独走トライで逆転するも、敵陣から繋がれて再逆転を許す苦しい展開。このままノーサイドかと思われた終了間際、自陣から森田慶良→黒澤健→森田慶良とタッチライン際を上手く繋いで起死回生の逆転トライ。この後、釜石の最後の猛攻を3分近く凌いでノーサイドの笛、準決勝進出を決めた。
決勝進出をかけた筑波戦、前半開始早々に原田季郎→中野裕太へとキックパスが見事に通って、インゴールへ飛び込むも絡んできた筑波の選手の手がトライを阻止したとの判定…幻のトライに終わると両チーム一進一退の攻防を続けた後の6分、筑波に先制トライを献上する。後半に入り56秒、ペナルティから攻めて最後はラックサイドを原田季郎が抜け出して同点トライ、流れを引き戻す。しかし、2分、攻め込みながら敵陣マイボールラインアウトを失うとそこから繋がれて失点。直後のキックオフも処理を誤りバウンドさせてしまったところで相手ボールとなり、再び失点…と勝負どころでマイボールをキープできずに手痛い連続トライを献上。反撃に転じたい早稲田であったが頼みの原田季郎が危険なタックルの判定を受けて、シンビンで一時退出…アタックの軸を失ったワセダは単発でのゲインは何度か見せるものの続かず、このままノーサイドの笛を迎えて5-17で敗戦、チャンピオンシップ準決勝で姿を消した。

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この日3試合で5トライ、エースとして大車輪の活躍を見せたBK原田季郎

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