入部

4月17日、早大・戸山キャンパスで行われた入部式で36名の1年生が早大ラグビー部員として迎え入れられます。全部員が教室スタイルで見守る中、教壇に立っての1年生が決意表明、緊張したと話すのは野中健吾選手。

「みんなの前でしゃべるというのも緊張しましたし、引き締まる思いがありました。改めて伝統ある重みのあるクラブに入ったという自覚が芽生えました。」(野中健吾選手)

この日を迎えるまでに続いた新人練習ではワセダの伝統でもあるヘッドスピードも組み入れられ、声も出なくなるほどの厳しい時間帯も。高校時代に日本一を経験している野中健吾選手を持ってしても、

「すごくキツかったです。今までにないくらいのキツさでしたし、これくらい出来ないと日本一を狙う部員の資格がないのだという事を感じました。それに慣れないといけないですし、大学のレベルは高いですのでスタートラインに立つことの厳しさを感じました。」(野中健吾選手)

グラウンドでは過酷な練習が続いたものの同じ時間を共有する事で4年間の仲間となる同期との関係、寮でともに過ごす先輩との関係も徐々に築けつつあると笑顔を見せます。

「(同期は)いろんな個性もあって人それぞれいいところもあるのでこれからが楽しみです。持っていないものを補い合えるチームになるんじゃないかなと思っています。先輩は優しい人が多くいて、気軽に話してもらえたりストレスなく生活できています。」(野中健吾選手)

「(同期は)同じ寮にいる勝矢と野中、長崎と大阪でそのなまりが面白いです、方言が新鮮ですね(笑)。先輩には色々驚いていて、風呂場とかで見ると吉村紘さんとか体もすごいですし、何より先輩方が優しくてそれにも驚いています。」(福島秀法選手)

入部式に続いて行われたファーストミーティングではプレーヤーとしての成長と人間としての成長、二軸で日本一を目指すことの説明を受け、文武両道の精神で取り込むことの大切さを学びます。大田尾竜彦監督からも「文武両道を頑張るコツを一つだけ教えたい。やるべき事をやるべき時にやる気に関わらずやる、これが一番難しくて一番シンプルな目標やなりたい姿への近道。」と1年生にメッセージが送られます。

「ラグビーだけでなく文武両道のために高校も修猷館を選びました。ワセダがラグビーで日本一を目指している事は勿論知っていたのですけど、今日改めて説明を聞いて人格の形成という面でも自分の目指していたところと同じで、(ワセダに来て)正解だったなと思っています。」(福島秀法選手)

「ラグビーだけでなく文武両道で頑張りたいというのと、アカクロのジャージで高校とかが有名じゃなくても活躍してきた選手をみてきたのでそういうバックボーンに憧れてこの部に入りました。プレーヤーとしてもそうですけど、人としてこの有難い環境に感謝してひとまわり、ふたまわり大きくなりたいと思います。」(勝矢紘史選手)

入部式を終え、真新しい黒いポロシャツを着た1年生達の顔が引き締まります。

「対抗戦でのジャージを着るのを目標に日々努力していきたい。」(野中健吾選手)
「まずは早くアカクロジャージを着る事が第一。4年間では日本代表を狙えるような選手になりたい。」(福島秀法選手)
「粘り強くみんなを支えるサポートだったり一つ一つの細かいプレーを意識したい。一日でも早くワセダのラグビーの環境に慣れて自分のよいパフォーマンスを出して早く上のチームにあがれるようになりたい。」(中島潤一郎選手)

ひとりひとりの思いを最後にまとめたのは今年度新人総代を務めた勝矢紘史選手。2日前に川下凛太郎主務、小西泰聖寮長から聞かされた大役、先輩たちにアドバイスを受けながらまとめた言葉を力強く口にします。

「伝統ある早稲田大学ラグビー蹴球部の一員としてその名に恥じぬプレーヤーそして一人の人間として成長し、まずは一日でも早くアカクロのジャージを着て荒ぶるに貢献できるように頑張ります。誰もが一度は憧れた事のあるアカクロのジャージを着て荒ぶるを獲得できるよう4年間覚悟を持って取り組んでまいります。日々の感謝を忘れず、新人選手スタッフ36名一体となって新たな歴史へと踏み出せるよう精進してまいります。」(勝矢紘史選手)

迎え入れる先輩を代表して相良昌彦主将がメッセージを送ります。

「みんな決意表明で言っていたように日々の練習が一番大事で何となく毎日を過ごしていると意味ないし、4年間は長いようで短いから毎日毎日今年のスローガンであるTough Choice、チャレンジし続けることがアカクロを着る事、荒ぶるを歌う事に繋がると思う。」

4年生の終わりに荒ぶるを歌う日まで、36名の新入部員の『Tough Choice』、挑戦の日々が始まりました。【鳥越裕貴】



新人総代として堂々とスピーチする勝矢紘史選手。「(セールスポイントは)体を張ってプレーをできるところ。怪我無く体を整えて少しでも上に関われるように頑張っていきたいと思います。(同期は)他の強豪チームと比べたら実績とかでは劣るかもしれないですけど、一人一人個性が強くて、キャラがあって楽しみです。」

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